ポケモンGOとは
ポケモンGOは株式会社ポケモンとNiantic(ナイアンティック)が共同開発したスマートフォン向けのゲームアプリ。位置情報サービスを駆使して実際の現実世界を歩き回ってポケモンを集めるという今までにない試みとポケットモンスターという大人気コンテンツが組み合わさったことで世界中で爆発的な人気を得ている。
アプリのリリース当初は機能が少なくポケモンを集めるなどしか遊び方が少なかったが、アップデートによりレイドバトルやポケモン交換が実装されて更なる賑わいを見せている。
ポケモンGOの特徴
それまでの多くのゲームは仮想世界の中でプレイヤーが主人公となり、架空の世界で冒険を繰り広げるというものであった。しかしポケモンGOでは自分自身が日常生活を送る現実の世界が冒険の舞台となっている点が新たな試みとなっている。
例えば、近所の公園や学校、職場、駅や遊園地、あらゆる場所に野生のポケモンが現れるため、それをスマートフォンを通して捕まえる。この点は多くのポケモンユーザーが考えていた現実とポケモン世界を現代の技術を駆使して実現させている。
地図に登録されているような名所は「ポケストップ」とされ、その場所に行くとアイテムやポケモンの卵を入手することが可能。また、プレイヤーは3つの陣営に分かれて地図上に設定されたジムを巡ってポケモンバトルをすることもできる。
社会への影響
ポケモンGOは世界的人気コンテンツであるポケモンのスマートフォン向けゲームであり、また現実世界とリンクするということもあり、当初は社会への影響も大きかった。
また、近年は交通の発達や室内で出来る選択肢が増えたため、大人子どもを問わず外に出かける機会が少なく運動不足に陥る人も少なくなかったが、ポケモンGOは自分の足で外に出かけてポケモンを捕まえる必要があるため、このアプリの登場をきっかけに積極的に外出を行う人が増加している。多くの人が外に出るようになったため、特定の地域は活性化や経済効果など良い影響がある一方で、悪い影響も懸念されている。特に深夜にポケモンを求める集団が騒いで一帯を占拠したり、私有地に侵入する事例も多くみられた。また、スマートフォンを使って歩き回る使用のため歩きスマホ問題も取り上げられ、リリース当初はポケモンGOをしながら車の運転をして事故になった事例も存在する。
現在は様々な安全対策が行われ以前より問題は減少しているが、ゲームの性質上防ぐことが難しい点もあり、最終的にはユーザーのモラルが試されると言える。