実質賃金

実質賃金とは

実質賃金とは、労働の対価によって得られた賃金で物やサービスがどの程度購入できるかを表す値のこと。名目賃金に対して消費者物価指数で割った値で表現される。

特徴

実質賃金は物価の基準を反映させた値であるため、物価高・物価安の影響を受けず、労働者の給与水準を測る上でより身近な値になる。例えば名目賃金は上昇しているが、それを上回る水準で物価が上昇している場合、給与金額は増えていても以前よりも購入できる物の数や量は減っていることになる。また逆に給与が減っていても、それを上回り物価が下落している場合は、以前よりも購入できる物の量は増える。
このことから、消費者の景況感を測る上でも実質賃金は有効な値になる。

なお、実質賃金に関しては厚労省が毎月勤労統計調査の中で実質賃金指数という形で公表している。この指数で用いられる基準値は平成27年(2015年)になり、この年を100として、これに対してどの程度変化したかを確認することが出来る。

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