冗長化

冗長化とは

冗長化(Redundancy)はコンピューターやシステムに障害が発生するなどの緊急時に備えてもう一つ本番環境と同程度の予備環境を準備し、かつそちらのシステムも運用しておくことを指す。冗長化したシステム構成のことを冗長化構成と呼ぶ事もある。なお、この構成は2つに留まらず、3つや4つのシステムを北海道沖縄大阪のように異なるエリアに分散して行うようなプロジェクトもある。

概説

冗長化は主に企業の基幹システムなど営業中に停止した場合には大きな損失が発生するシステムなどで用意されている事が多い。なお準備としては通常のバックアップとは異なり、通常運用しているシステムと同様のものを用意しておく必要がある。

冗長化する事によって万が一通常運用しているシステムに障害があった際すぐに待機しているシステムに切り替え、運用を継続することができるが、冗長化するためには同一媒体かつ随時更新が必要となる等コストがかかるため通常のバックアップよりも高額になりやすいというデメリットがある。しかしバックアップよりもリストアの時間を必要としないでシステムをすぐに再開することが出来るという点は非常に高いメリットになり、規模が大きい企業のプロジェクトほど必要になってくる。

冗長化には通常運用しているシステムの緊急時に待機させておいたシステムに切り替えるアクティブ・スタンバイ構成が基本的に取られてはいるが、常に予備としているシステムも動かすことでアクセス集中などの不可分散を目的としたアクティブ・アクティブ構成もある。

冗長化は政府や銀行等の金融機関、インフラ事業などシステムが停止してしまうと多くの人々に影響が出てしまう機関で導入されている事が多い。

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