レジリエンスとは
レジリエンス(resilience)は外からの衝撃に対して元の状態に戻ろうとする反発する力のこと。なお、レジリエンスは弾力性という言葉の意味の通り、強く反発するものではなく、どちらかと言えばしなやかに受けて戻そうとする意味合いが強い。物理学の用語ではあるが、心理学においても使われ、その場合自身が難しい局面に立たされた状態においてその状況を解決または適応させるための強さのことを指す。日本語ではへこたれない強さと呼ばれたりもする。
概説
レジリエンスは近年増加するストレスにより問題が発生した際に言及されることが多くなっている。例えば会社において正当なあるいは理不尽なプレッシャーを受けた際にメンタルが耐えきれなくなってしまい、休職や退職に追い込まれてしまったり、またはパフォーマンスが下がってしまったりといった状況に陥ることがある。
一義的にレジリエンスを定義することは難しいが、何らかの分野において優れた成績を納めている人は意識的または無意識にレジリエンスを発揮していることがある。例えばスポーツ選手などは外的な脅威と隣り合わせでいるため、レジリエンスを発揮しなければならない状況になりやすい。そのため人により手法は異なるものの、何らかのアプローチを取っている(あえて何もしないことも含む)ことがあり、その秘訣などが本やインタビューなどで掲載される事がある。
なお、レジリエンスの力を高めるためには様々な意見があり、ポジティブシンキング、未来志向、友好的な周囲の環境、肉体面の健康、現時的な楽観主義などが挙げられている。