ロッド(釣り)

ロッドとは

ロッド(Rod)は釣り竿のことで、釣りにおける中心的な道具になる。竿の先端部より釣り糸を出し、魚を釣り上げるための仕掛けを伸ばす。ロッドは魚が食いついた際の衝撃などを吸収するために適度に柔軟性を持っており、近年では用いられる素材も様々なタイプが登場している。

ロッドの歴史

元々、食料を得るための目的として釣りの歴史が始まり、ロッド(竿)というものも早くから発明された。古くは釣り針ですら弥生時代の古墳から発見されたりしている。
最初のロッドは、竹や木の枝を切り、先に釣り糸として麻糸や絹糸を撚って結びつけられ使われたとみられ、その後より大きな魚を求め、より多くの魚を釣っても折れたりしないような素材が開発されてきた。
とりわけここ100年ほどでロッドの生産技術は飛躍的に向上している。

ロッドの素材

ロッドは竹や木の枝を切ったものに始まり、日本では延べ竿(リールを使わない竿)が独自の進化を遂げた。特にヘラブナ 、渓流魚、鮎を釣る竿は、見た目も豪奢で趣味性が高く世界的に見ても非常に高い技術を駆使して作られている。
一方欧米では延べ竿からリールを取り付けるロッドが独自に進化してきた。その素材で着目されたのが、竹だ。竹を割り、断面が60度の正三角形になるように削った竹ひご状の物を6枚貼り合わせて、竿状にした物が開発された。そこに、糸を通すガイドを取り付け、餌やルアーを遠くに飛ばす技術が開発された。
その後、グラスファイバー(ガラス繊維を接着剤で固めて筒状にした素材)が開発されたことで、更に多くの釣り方に広がり、1970年代に入り、現在の主流素材となるカーボングラファイト(炭素繊維)が開発された。軽く、反発力があり、しかも強度が高く、それまで釣り上げることが困難とされた魚へとその対象が拡大することにもなってきた。
現在、カーボングラファイトのファイバー(繊維)に金属繊維(ボロン、チタン)を含有させ、感度や強度を加えた竿も開発されてきた。

ロッドの種類

延べ竿

主に海や川の小物釣り、ヘラブナ釣り等にしようされる、釣竿と糸を直結したもの。

スピニングロッド

竿にぶら下がる形で使用するスピニングリール用の竿で、磯釣り、海や淡水域でのルアー釣り、遠投が必要な餌釣りに使用される。主に、遠投を必要とされる釣りに使われることが多い。

ベイトロッド

ウインチ状のベイトリールを取り付ける竿で、海川での大物釣り、ルアー釣りに使われることが多く、太い糸を巻くことができ、リールに合わせてパワーのあるロッドが多い。

フライロッド

フライフィッシング専用のロッド。スプールに直接ハンドルを取り付けた、1:1のギア比を持つフライリールを取り付ける構造になっており、ロッドの握り部分より下にリールを取り付ける。

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