ラグビーの反則行為

ラグビーの反則

ラグビーにおける反則行為は大別すると軽い反則と重い反則の2つに分けられ、軽い反則時はほぼ相手ボールスクラムになり、重い反則を行ってしまった場合は相手にペナルティキックの権利が与えられる。そして重い反則を受けた側は以下の4つのプレーの中から再開方法を選択する事が出来る。

①ペナルティゴールを狙うことを選択する。キックが成功すれば3点獲得
②タッチライン(外側のライン)に蹴り出しマイボールでのラインアウト
③その場からのマイボールでのスクラム
④その場でタップキック(ボールを軽く蹴って)して再開
※例外としてやや重い反則がありフリーキックから再開されるもののケースは少ない。

重大な反則

またラグビーでは大きなケガに繋がる危険なプレーや非紳士的なプレーを行った選手に対してはイエローカードかレッドカードのいずれかが提示される。イエローカードが提示されると、その選手は10分間試合に参加が出来なくなり(シンビンと呼ばれる)、レッドカードが提示されると試合から退場が命じられ、チームは人数が減った状態で残りの時間を戦わなければならない。なおシンビンは二回受けるとサッカーと同じくレッドカードが提示され選手は退場になる。

なお、相手の攻撃を受け切れずにトライなどを防ぐために意図的にファウルを行ってしまうと、場合により認定トライ(ペナルティトライ)を受けてしまい、その場合はコンバージョンキックなしで自動的に七点が相手に加算され、かつシンビンやレッドカードを提示されることがある。

ラグビーの主な反則行為

アーリーエンゲージ

レフェリーのコールよりも早くスクラムを組んでしまう反則のこと。ラグビーではレフェリーがセット、と掛け声をしてからスクラムを組まなければならない。相手チームにフリーキックの権利が与えられる。

アクシデンタルオフサイド

ボール保持者が前にいる味方にぶつかること。相手チームにスクラムの権利が与えられる。

インテンショナルノックオン

故意にボールを落とす反則のこと。相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

ウィルフルスローイング

意図的にボールをタッチラインの外に出す反則行為。相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

ウエストオブタイム

故意に時間を遅らせること。遅延行為。相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

オフサイド

ボールのある位置をラインの基準とし、それより前にいる味方選手がプレーに関与すること。ボールより前方にいる選手がプレーに関与すること。相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

オフザゲート

タックルが成立した後に出来るボックスに対して自陣側以外(主に横)から参加する反則。相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

オブストラクション

ボールを持っていない相手の選手の動きを妨害すること。例えばボールを持っている味方の選手の前に立って相手のチャージを防ぐような行為などが該当する。行った場合は相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

オーバーザトップ

ボールが地面にある状態で相手側に倒れ込む反則。相手がボールを奪えなくなるため。シーリングオフと言われる機会も多い。相手にペナルティキックが与えられる。

コラプシング

故意にスクラムやモールを崩す反則行為のこと。相手側のスクラムに回り込んで相手の選手を妨害するなど。相手にペナルティキックが与えられる。

スクラムホイール

90度以上スクラムが回転してしまう反則。

スローフォワード

前にパスを出すこと。ラグビーのボールは前方へパスすることは出来ない。相手チームにスクラムの権利が与えられる。

ダイブイン

タックルに飛び込みながら参加する反則

ディレイザスローイング

意図的にスローイングを遅くした反則行為。相手チームにペナルティキックの権利が与えられる。

ニーリング

膝を意図的に地面に付く反則行為。スクラムの時などに相手の圧力を止めようとして行う等。

ノーバインド(タックル)

バインド(相手をホールドすること)なしのただのタックルを行う反則のこと、ノーバインドタックルとも呼ばれる非常に危険なプレーで相手にペナルティキックが与えられる他、イエローカード(シンビン)やレッドカード(退場)が提示されることもある。

ノーボールタックル

ボールを持っていない選手にタックルをする反則。

ノックオン

ノックオン(Knock on)とはボールを前に落としてしまう反則。故意ではなくボールを掴み切れなかったりした時など取られるため非常に多い反則になる。相手チームにスクラムの権利が与えられる。詳細:ノックオン

ノットストレート

ノットストレートはラインアウト時にボールを真っ直ぐに投げ入れない事による反則。相手チームにスクラムの権利が与えられる。

ノットテンメートル

キックオフ時のキックが相手の10mラインを越えない反則のこと。相手チームにスクラムの権利が与えられる。

ノットファイブメートル

ラインアウト時のスローイングで5mラインを越えない短いスローを行った反則行為。相手チームにフリーキックの権利が与えられる。

ノットリリースザボール

タックルされたプレーヤーがボールを掴んだまま離さない反則のこと。相手にペナルティキックが与えられる。

ノットロールアウェイ

タックルをして倒れたプレーヤーがそのまま残り離れない反則のこと。相手の上に乗ったままになるなど。

ノットワンメートル

ラインアウト時のスローイングで相手選手との間に1mの間隔を取らなかった事による反則行為。

バージング

ラインアウトの際に空中で相手側にぶつかるなどの妨害行為をする反則のこと。相手にペナルティキックが与えられる。

ハイタックル

相手プレーヤーの肩より上に向けたタックル行為のこと。非常に危険なファウルで相手にペナルティキックの権利が与えられ、かつ、行った選手はシンビンやレッドカード(退場)を宣告されることもある。

ハッキング

足を出して相手を引っかけたり、蹴ったりする反則行為のこと。相手にペナルティキックの権利が与えられる。

ハンド

スクラムまたはラックを形成した際に中のボールを手で扱ってしまう反則行為。相手にペナルティキックの権利が与えられる。

ピックアップ

スクラムの中にあるボールを拾ってしまう反則行為。スクラムの中のボールはスクラムを組んでいない選手のみ拾う事が出来る。相手にペナルティキックが与えられる。

フットアップ

スクラムの際に投げ入れられ地面に着く前にフッカーが足を上げてフッキングの準備をする反則のこと

ホールディング

タックル後に相手をさらに捕まえていること。タックルした選手は一度相手を離さなければならない。

ラインオフサイド

オフサイドラインの前方からプレー関与する反則行為。

レイトチャージ

相手がボールをキックした後などに遅れてタックルに行く反則行為。相手にペナルティキックが与えられる。

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