セダン(自動車)

セダンとは

一般的にセダンとは、3ボックス4ドア車のことで3ボックス車とは、ボンネット(エンジンルーム)、キャビン(居住スペース)、トランクルームがそれぞれ独立している車を指す。また4ドア車とは前席、後席の2列の座席の左右に合計4つのドアがある車になる。

概説

セダンという名称は、17世紀頃、南イタリアで使われていたセダンチェアという「箱型の乗り物」が名称の由来といわれている。
またセダンとはアメリカ流の呼び方のことで、同じ3ボックス4ドア車であってもイギリスではサルーンと呼ばれている。さらに欧州各国においてもそれぞれ呼び方が異なる。

日本では一般的にセダンと呼ぶが、高級感のあるセダンに対してはサルーンと呼んでいる。日本のセダンの歴史は、1907年に登場した日本車初のガソリン自動車「タクリー号」が最初といわれている。またトヨタ初のセダンといわれているのが、1936年に開発されたトヨタ初の量産型乗用車トヨダ・AA型乗用車。(この時代はトヨダが正式名称)その後1955年には、日本のセダンの代名詞といわれているトヨタクラウンが発売されている。
1960年代頃は、トヨタカローラと日産サニーが登場、爆発的に販売台数を伸ばし、セダンは売り上げ台数首位の座に君臨し続けていくことになる。
しかしながら現在は世界的にSUVミニバンが好調のため、セダン受難の時代といえる。

特徴

セダンは一般的に3ボックス4ドア車タイプのノッチバックタイプが主流だが、実際にはいろんなタイプがありその特徴も様々。
セダンの大きな特徴は、見栄やステータスを誇示するのには最適な車であることがいえる。世界的にもベンツやBMWやロールスロイスはセダンやサルーンが中心に販売されている。よってセダンは世界的に高級車のラインナップがそろっている。

また一般的にベーシックなデザインが定番で採用されており、乗る人を選ばないという特徴もある。若い人から年配者まで、どの世代の人が運転しても違和感がない。さらにセダンといえば上質な室内空間が何よりも魅力的といえる。グレードが上がるほど居住性はさらに高まり、高級感を味わうことができる。室内は足元も広く、大人4人が同時に乗っても圧迫感がなく快適に乗ることができる。

またセダンは静粛性にも優れている。エンジンルームがキャビンから離れている設計であることから、エンジン音対策に一役買っている。セダンはボディ剛性が高いことから、車体が安定しており、高速走行でもぶれやふらつきが少ないのが特徴。ボディ剛性の高さは、衝突された時に、効果を発揮することから乗員の安全を守ってくれる。さらにボンネットとトランクルームが前後に突き出している3ボックス車という形状も安全性に大きく貢献している。

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