サーバ(IT)

サーバとは

サーバ(server)は一般的には何らかのリクエスト(要求)に対してサービスを提供するためのコンピュータのことを指す。サーバは用途に応じて多様な運用がされており、例えば、WEBサーバなどはWebページのリクエストを処理するため、メールサーバはメールの送受信のため、ファイルサーバはファイルの保存のため、など基本的にサービスは特化した形で実現される(運用側が異なった使い方をするケースを除く)。IT機器が普及した現在においてはサーバの役割は年々拡大しインターネットを経由して提供されるサービスが増える中サーバの重要性は高まり続けている。

主なサーバの種類

サーバは前述した通りいくつかの種類があり、以下のようなサーバが主に活用されている。

ファイルサーバ

ファイルサーバは企業活動において最も使われるタイプのサーバで、データファイルを格納し共有するために使用する。組織規模が大きくなるに連れてディスクの容量なども大型化させる必要がある。なお、NAS(Network Attached Storage)と呼ばれるストレージ機能に特化した機器もあり、設置が簡単であったり、装置自体が小回りが利くという点から利用している所もある。なお、ファイルサーバも近年ではクラウド化が進んでおりAWSではクラウドファイルストレージがマイクロソフトはAzure Filesなど物理的なサーバを提供しているメーカーもクラウドサービスを提供している。

WEBサーバ

WEBサーバは主にホームページのデータを格納、表示するのに使われているサーバで、ホームページ上に記載されているテキストが書かれたHTMLファイルやPHPファイル、レイアウトやデザインを整えるCSSファイル、ホームページで使用されている画像ファイル、ホームページで動かすプログラムファイルなどが格納されている。

メールサーバ

メールサーバは、メールの送受信に必要なサーバになり受信に利用されるPOP3サーバと送信に使用されるSMTPサーバなどが該当する。利用しているメールソフトがそれぞれのサーバにリクエストを送ることでメールの送受信ができる仕組みを持っている。また近年ではメールを受診せずサーバ上で確認するために使用するIMAPサーバなどもある。

データベースサーバ

データベースサーバはホームページなどでシステムを利用し出力するための情報(データ)が整理された状態で格納されているサーバになる。例えばECサイトにおける商品紹介ページに掲載されている商品の情報などが該当する。

サーバの分類

サーバは自社や自宅などで利用されているサーバとレンタルサーバに分類する事ができる。
自社などオンプレミス型で運用されているサーバはサーバ用の本体を購入し自前で管理するサーバで、サーバ環境の構築から運用後のメンテナンスまで自前で行う必要がある。
一方のレンタルサーバはレンタルサーバ事業を行っている業者に申し込みを行い借りることができるサーバになる。借りる際に発生する費用は業者やサービスによって異なる。

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