白神山地

白神山地とは

白神山地は、青森県西部から秋田県北西部にかけて広がる山地である。1993年12月に、コロンビアのカルタヘナの行われた第17回ユネスコ世界遺産委員会にて自然世界遺産に登録された。

概説

世界最大のブナ林がある『白神山地』は、今からおよそ200万年前に誕生した。その後、氷河時代を終えて、日本列島の温暖化が進んできたことによりおよそ8000年前にブナ林が誕生したと言われている。白神山地には、縄文時代より人々が暮らしており、平安時代以降も住んでいた形跡があるという説もある。今もなお、ここまでの規模でブナ林が残っている白神山地は極めて稀であり、東アジア最大級の規模である。また、様々な植物や生態系などが世界自然遺産の評価にも繋がっている。

白神山地の特徴

東アジア最大のブナ林を誇る白神山地には、多くの生き物が生息している。天然記念物である、カラスのような黒い体に真っ赤な後頭部が特徴的な『クマゲラ』は白神山地のシンボル的存在でもある。幻の鳥とも呼ばれており見つけることは非常に難しい。同じく天然記念物である『イヌワシ』、特別天然記念物であり、日本で唯一の野生のウシ科の動物である『ニホンカモシカ』、その他にも『ヤマネ』、『ニホンザル』などといった貴重な生き物が生息している。登山やトレッキングを楽しむことができるが、自然保護のため、人の手を加えておらず歩道が整備されていないので、歩く際は注意が必要である。

白神山地には観光スポットも沢山あり、最も人気の場所でもある『十二湖』は、江戸時代である1704年に起きた大地震によって、形成された湖であり、崩山から眺めると12の湖が見えることからその名がついた。十二湖ハイキングコースがあり、ブナ林に囲まれた湖沼群を楽しむことができる。(※4月中旬~11月下旬のシーズンのみ)十二湖の中でも最も人気な『青池』は、青いインクを垂らしたかのような神秘的で青い色をしている。三段の滝である『暗門の滝』は、第3の滝、第2の滝、第1の滝の順番に迫力ある滝を見ることができる。しかし、現在の暗門の滝は安全を考慮したうえでの規制がかかっている。その他にも日本の滝百選にも選ばれた県内最大級の滝、『くろくまの滝』などがある。また、白神山地の麓には『白神山地ビジターセンター』があり、白神山地について映像や展示物などで紹介しており、入場無料で楽しむことができる。

アクセス

JR弘前駅よりバス→約2時間10分
(※運行期間:6月下旬~11月上旬)

駐車場あり(無料)

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