スリッページ(金融)

スリッページとは

スリッページ(Slippage)とは注文価格と約定価格に差が生まれた状態で約定してしまう事を指す用語で、スリップとも呼ばれる。主にFXなど金融取引において用いられる言葉。

スリッページの特徴・仕組み

スリッページは主に成行注文時に発生する、希望注文価格と約定した価格の差のことで、例えばドル円が100円の時に買い注文を行った時に、実際に約定した価格は100円1銭になる事があり、この場合は1銭のスリッページが発生した事になる。

このスリッページが起こる理由としては様々な要因が考えられるが、注文した際に実際にシステム上で処理される間にレートが変わってしまう事が主な要因とされ、これにはFX会社のシステム上での問題もあれば、実際に注文を行った自身のPCやまたはネット回線の問題もあるため一概に何が要因とする事は難しい。
一方で、このスリッページを回避するためには許容スリッページと呼ばれる、いくらまでならばスリッページを許容するか設定を行う必要があり、多くの会社ではこの設定を行う事が可能になっている。または、このスリッページを全く許容しないストリーミング注文と呼ばれる取引が行えるFX会社もあるが、その場合は中々約定しないという別の問題が発生してしまう。
スリッページはFX取引の仕組み上完全に回避する事は難しくある程度は許容した上で取引を行う必要がある。

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