SoCとは
SoC(System on a Chip)は一つの半導体のチップ上にCPUだけではなく、GPUやメモリなど複数の要素を搭載させ連携させるシステム、あるいはそのチップのこと。
特徴
SoCはパソコンにおけるマザーボードのようなもので、複数の集積回路がそれぞれに連携し機能する。パソコンとは異なりスマホではサイズや消費電力の問題から一つの半導体チップにCPUやメモリなどが集約してまとめられている。なお、CPUとの対比としてSoCが語られる機会が多いが、内容としてはSoCはCPUも含めた包括的なチップになるため、カテゴリーとしてはやや異なったものになる。
SoCは機能を集約することにより、効率化が図られ処理の高速化や低消費電力化という点においては優れた仕組みになるが、一方で構造が複雑化することによる開発など関連コストの上昇などが課題として挙げられている。
なお、SoCはコンピューター端末の中枢であるため、各社とも現在は開発に凌ぎを削っている。また、Appleなどはそれまで採用していたIntel社製のCPUから自社のSoCに変更することが発表され、その後2020年11月から発売されたMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniにはM1と呼ばれるApple独自のSoCであるM1チップが搭載されたモデルが発売されている。
主なSoC
アップル(Apple):Mシリーズ
エヌビディア(NVIDIA):Tegra
クアルコム(Qualcomm):Snapdragon
サムスン(Samsung):Exynos
ハイシリコン(HiSilicon):Kirin
メディアテック(MediaTek):Helio