ソダシとは
ソダシ(Sodashi)は日本の競走馬。白毛という珍しい毛色に加えてGIを複数勝利する能力を併せ持つことから、競馬界のみならず世間から大きな注目を集めている馬。なお馬名はサンスクリット語で輝きという意味。
競走馬としてのソダシ
ソダシは2018年の3月に北海道のノーザンファームにて同じく白毛馬であるブチコの初仔として誕生した。白毛馬ということで注目を集めた本馬は2歳になると栗東の須貝厩舎に所属してトレーニングを積むことになる。
デビューは2020年7月12日に函館競馬場で行われた2歳新馬(芝1800m)で、3番人気の評価を覆し見事に優勝を果たす。続けて2戦目の札幌2歳Sでは2番人気に支持され、このレースでもレコードタイムで勝利する。
なおこの勝利は白毛馬として初めて芝の重賞レースでの勝利となった。
3戦目のアルテミスステークスでは前走のパフォーマンスが評価され1番人気に支持され、それに見事応えて勝利する。この結果からソダシには12月に行われる阪神JFでの白毛馬として初めてのGI勝利が期待されるようになった。その阪神JFでは引き続き一番人気に支持され、レースにおいても4コーナーから先頭を射程圏に入れ直線抜け出すという正攻法で勝利を果たす。なお、この勝利は史上初となる白毛馬によるGI勝利となった。
3歳となったソダシはトライアルを使わずに桜花賞への直行を選択し冬場を休養とトレーニングに充てることになった。
白毛馬によるクラシック競争の期待を背に本番の桜花賞では前走でハナ差の接戦を演じたサトノレイナスと人気を分け合いソダシは最終的には二番人気となる。
レースはよどみの無いハイペースとなるがスタート直後から先団に取りついたソダシは最後の直線で抜け出し後続を完封して優勝を果たす。なおこのレースのタイムは1分31秒1となり、従来のレースレコード(グランアレグリアの記録した1.32.7)やコースレコード(ブラックムーンの記録した1.31.9)を大幅に更新することになった。
二冠を目指したソダシだったが次走のオークスでは直線伸びあぐね、8着に終わり初めての敗北を喫することになった。
その後休養に出された後、札幌記念への出走を決定。レースでは序盤から積極的なレース運びを見せ3角過ぎから先頭に立ち、そのまま後続を振り切って勝利を果たす。古馬混合のレース初勝利となった。
札幌記念の勝利の後、ソダシは秋華賞へ直行するが、二番手から伸びを欠き10着に敗退する。思わぬ大敗となったソダシは次走にダートのGIであるチャンピオンズカップを選択するがレースでは直線で沈み12着と敗退し3歳を終える。
4歳となったソダシは復帰戦に前走と同じくダートレースのフェブラリーSを選択。レースでは3着に食い込み意地を見せると、間を開けて出走したヴィクトリアマイルで先行から抜け出し見事に勝利する。これで通算のGI勝利は3勝となった。その後続戦はせず休養し札幌記念から復帰するも5着に敗れる。その後再度休養を挟んだのち、10月のアイルランド府中牝馬Sにて復帰。最後の直線で抜け出し勝利したかに見えたが、後方から猛追してきたイズジョーノキセキに差し切られてしまい2着になる。一叩きされたソダシは続けてマイルCSに出走、最後まで粘ったものの3着に敗れている。
ソダシの血統
クロフネ | フレンチデピュティ |
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ブルーアヴェニュー | |
ブチコ | キングカメハメハ |
シラユキヒメ |
ソダシの競走馬成績
レース名 | 着順 |
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2歳新馬 | 1着(吉田隼人) |
札幌2歳S(GIII) | 1着(吉田隼人) |
アルテミスS(GIII) | 1着(吉田隼人) |
阪神JF(GI) | 1着(吉田隼人) |
桜花賞(GI) | 1着(吉田隼人) |
オークス(GI) | 8着(吉田隼人) |
札幌記念(GII) | 1着(吉田隼人) |
秋華賞(GI) | 10着(吉田隼人) |
チャンピオンズカップ(GI) | 12着(吉田隼人) |
フェブラリーS(GI) | 3着(吉田隼人) |
ヴィクトリアマイル(GI) | 1着(吉田隼人) |
札幌記念(GII) | 5着(吉田隼人) |
アイルランド府中牝馬S(GII) | 2着(吉田隼人) |
マイルCS(GI) | 3着(吉田隼人) |
競走馬情報
生年月日 | 2018年3月8日 |
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性別 | 牝馬 |
毛色 | 白毛 |
通算成績 | 14戦7勝 |
主な勝ち鞍 | 桜花賞、ヴィクトリアマイル、阪神JF |
所属厩舎 | 須貝尚介(栗東) |
生産者 | ノーザンファーム |