スプール(IT)

スプールとは

スプール(Spool:simultaneous peripheral operations online)は処理を円滑に進めるため、データのやり取りを調整する役割を担う端末のハードディスクなどに一時的にデータを貯蔵しておく機能又はその場所の事を指す。例として複合機・印刷機などにある一旦、印刷データを貯め込んで置く機能のこと。

概説

スプールはプリンターやFAX等の処理速度が、パソコンのCPUよりも低速なためそれを補う手法の一つとして設定されている機能として開発されている。

例えばコピー機・複合機などのCPUが印刷物の印刷処理を請け負うと、その処理だけでCPUは一杯になり、またCPU自体にも大きな負担がかかってしまう。そのため以前は大幅なデータを処理をするのには時間が必要になっていたが、前述した通りプリンターとCPUの間に何らかのメモリー領域を用意し、この領域を介してデータ通信を行うことでCPUの負担時間を大幅に減らすことが出来ると言う仕組みが考えられ、取り入れられていった。なお、この仕組みを使うことをスプーリングとも呼ぶ。スプール機能は特にオフィスなど多くの端末がある環境下において有効に働き、例えば一台のパソコンから200枚の出力リクエストがなされた場合、他の端末はその処理が終わるまでリクエストを出せないが、この機能があることにより、印刷中でも出力処理を投げることが出来るため、待ち時間のロスを軽減することに繋がっている。

なお、WindowsまたはMacのPCでは、プリンターとの間でのスプール構造を備えており、データ通信を行ってもCPUに負担がかからずにスムーズな処理が実現するようになっている。

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