ステイゴールドとは
ステイゴールド(Stay Gold)は日本の競走馬、種牡馬。種牡馬として活動していた2015年2月5日に大動脈破裂を起こし急死した。現役時代の通算成績は香港ヴァーズ(GI)優勝を含む50戦7勝。
競走馬としてのステイゴールド
ステイゴールドは1996年の12月にデビューを果たすも初勝利までに6戦を要し、初勝利を挙げたのは翌年の5月。続くすいれん賞を連勝するも続戦となったやまゆりSでは4着に終わり、12月から始まった連戦を一旦終え休養に入る。
夏場を休養に充てたのち、復帰戦となった阿寒湖特別で勝利すると菊花賞を見据えて京都新聞杯に出走する。レースでは4着に終わるものの一定の力は見せ、続けて菊花賞にも出走する。レースでは8着に終わり、再度条件戦に目を向けたステイゴールドはゴールデンホイップTに出走し一番人気に推されるも2着に終わる。翌年の万葉S、松籟S、ダイヤモンドSと条件戦、重賞を問わず2着、4戦連続で2着に終わる。
なおも続戦を続けるステイゴールドは日経賞4着を叩いて、GI天皇賞・春に出走する。レースではメジロブライトを苦しめるも2着に終わり、この頃より善戦するも勝味に遅い馬という、いわゆるシルバーコレクターというような目で見られるようになった。
続く目黒記念で3着、さらには春のグランプリ宝塚記念にも出走し快速馬サイレンススズカに迫るも、またもや2着に終わる。
夏をまたもや休養に充てて秋に備えたステイゴールドだが、4歳の秋は4着、2着、10着、3着と相変わらず善戦を続けるも勝利を得ることは出来なかった。5歳になったステイゴールドは相変わらず勝利にたどり着けず春シーズンは6戦して7、3、5、3、3、3とシルバーコレクターっぷりを見せつける。秋シーズンも同様に4戦して6着、2着、6着、10着とピリッとせず。結局前年に続きこの年も一勝もあげることが出来なかった。
6歳になったステイゴールドはタフにレースに出続け、AJCC、京都記念、日経賞、天皇賞・春と出走。いずれも勝利を果たすことは出来なかったが、続く目黒記念でついに勝利を果たす。この年の勝利はこのレースのみだったが、果敢にレースに挑戦し続ける姿に多くの人が応援するようになっていた。7歳(旧馬齢8歳)になったステイゴールドは年明けの日経新春杯に出走し優勝を果たす。歳を重ねてもなお衰えないタフネスぶりを見せつけた格好だが、更に驚異的なことは陣営は続くレースに海外のドバイシーマクラシックを選択したことだった。当時はまだG2レースの位置付けではあったが、当時世界トップクラスの評価を受けていたファンタスティックライトが出走するなど難易度は非常に高いと見られていた。しかしレースでは最後の直線で鋭い末脚を繰り出したステイゴールドがファンタスティックライトをハナ差差し切り見事に優勝を果たす。
これにより国際競争ウイナーとなった同馬だが、国内に戻った後出走した宝塚記念では4着、秋の京都大賞典では最後の直線で斜行し失格、天皇賞・秋は7着、ジャパンカップは4着と勝利を得ることはできず、ここで陣営は引退を決定する。
引退レースは有馬記念ではなく香港のGI競争である香港ヴァーズを選んだ。ここまで49戦使ったことや、馬齢を考慮すると苦しいレースになると見る向きもあったが、レースでは最後の直線で競走馬生活の集大成を見せつけるかのような驚異的な追い込みを見せて他馬を差し切って優勝を果たす。これにより50戦目、引退レースで初めてGI馬になり有終の美を飾った。
種牡馬としてのステイゴールド
種牡馬としてのステイゴールドはお世辞にも評価がスタートでは無かったが、その分種付け料が抑えられ初年度より多くの産駒を残すことが出来た。そして2年目の産駒からのちに有馬記念や宝塚記念を制するドリームジャーニーが誕生すると、4年目の産駒からは宝塚記念を勝利し凱旋門賞で2着に入ったナカヤマフェスタが、更に6年目の産駒からはドリームジャーニーの弟でのちに三冠馬になるオルフェーヴルが誕生した。続く7年目の産駒からはゴールドシップ、フェノーメノが誕生し多くのタイトルを産駒が獲得していった。他ではレッドリヴェールやアドマイヤリード、レインボーライン、インディチャンプなどがGI馬になっている。
産駒は三冠馬、ステイヤー、マイラーなど様々なタイプで一線級の名馬が誕生しており、種牡馬としての適正の幅は広い。また当初はお世辞にも繁殖牝馬の質が高いとは言えず、産駒が結果を収めた事によって評価を高めているのも種牡馬としての能力を示していると言える。
ステイゴールドの血統
サンデーサイレンス |
ヘイロー |
ウィッシングウェル |
ゴールデンサッシュ |
ディクタス |
ダイナサッシュ |
ステイゴールドの競走馬成績
レース名 |
着順 |
3歳新馬 |
3着(O.ペリエ) |
3歳新馬 |
16着(O.ペリエ) |
4歳未勝利 |
中止(熊沢重文) |
4歳未勝利 |
2着(熊沢重文) |
4歳未勝利 |
2着(熊沢重文) |
4歳未勝利 |
1着(熊沢重文) |
すいれん賞 |
1着(熊沢重文) |
やまゆりS |
4着(熊沢重文) |
阿寒湖特別 |
1着(熊沢重文) |
京都新聞杯 |
4着(熊沢重文) |
菊花賞 |
8着(熊沢重文) |
ゴールデンホイップT |
2着(武豊) |
万葉S |
2着(熊沢重文) |
松籟S |
2着(熊沢重文) |
ダイヤモンドS |
2着(熊沢重文) |
日経賞 |
4着(熊沢重文) |
天皇賞(春) |
2着(熊沢重文) |
目黒記念 |
3着(熊沢重文) |
宝塚記念 |
2着(熊沢重文) |
京都大賞典 |
4着(熊沢重文) |
天皇賞(秋) |
2着(蛯名正義) |
ジャパンカップ |
10着(熊沢重文) |
有馬記念 |
3着(熊沢重文) |
京都記念 |
7着(熊沢重文) |
日経賞 |
3着(熊沢重文) |
天皇賞(春) |
5着(熊沢重文) |
金鯱賞 |
3着(熊沢重文) |
鳴尾記念 |
3着(熊沢重文) |
宝塚記念 |
3着(熊沢重文) |
京都大賞典 |
6着(熊沢重文) |
天皇賞(秋) |
2着(熊沢重文) |
ジャパンカップ |
6着(熊沢重文) |
有馬記念 |
10着(熊沢重文) |
AJCC |
2着(熊沢重文) |
京都記念 |
3着(熊沢重文) |
日経賞 |
2着(熊沢重文) |
天皇賞(春) |
4着(熊沢重文) |
目黒記念 |
1着(武豊) |
宝塚記念 |
4着(安藤勝己) |
オールカマー |
5着(後藤浩輝) |
天皇賞(秋) |
7着(武豊) |
ジャパンカップ |
8着(後藤浩輝) |
有馬記念 |
7着(後藤浩輝) |
日経新春杯 |
1着(藤田伸二) |
ドバイシーマC |
1着(武豊) |
宝塚記念 |
4着(後藤浩輝) |
京都大賞典 |
失格(後藤浩輝) |
天皇賞(秋) |
7着(武豊) |
ジャパンカップ |
4着(武豊) |
香港ヴァーズ |
1着(武豊) |
ステイゴールドの種牡馬成績
年 |
成績 |
2005年 |
132 |
2006年 |
28 |
2007年 |
23 |
2008年 |
20 |
2009年 |
12 |
2010年 |
14 |
2011年 |
6 |
2012年 |
3 |
2013年 |
6 |
2014年 |
10 |
2015年 |
5 |
2016年 |
5 |
2017年 |
3 |
2018年 |
4 |
競走馬情報
生年月日 |
1994年3月24日 |
性別 |
牡馬 |
毛色 |
黒鹿毛 |
通算成績 |
50戦7勝 |
主な勝ち鞍 |
香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシック |
所属厩舎 |
池江泰郎(栗東) |
生産者 |
白老ファーム |