SUV(自動車)

SUVとは

SUVはアメリカが発祥の自動車のカテゴリー名で元々はジープやピックアップトラックをベースにした車のこと。日本では「スポーツ用多目的車」という位置付けをされている。主にオフロードを走破可能な4WD車として広く認識されている。ただしSUVの明確な定義は現在のところ存在しない。

概説

現在のSUVの出発点となったのが、1946年発売のウィリス・ジープ・ステーションワゴンといわれている。
見た目はジープの影響を強く残している。ジープの特徴である悪路やオフロードでの高い走破性やアウトドアにも対応できる万能性が現在のSUVにも引き継がれている。その後、1960年頃のアメリカでピックアップトラックとオフロードカーという2つのカテゴリーからいよいよSUV車が派生することになる。

ピックアップトラックではインターナショナルハーヴェスターのスカウト、オフロードカーではジープCJシリーズがそれぞれSUV市場を発展させる。さらに1960年代の中期から1970年頃になるとフォードのブロンコやシボレーのブレイザー、またイギリスではランドローバーレンジローバーが誕生し、欧米ではSUVブームが起こることになる。

日本では、1980年代頃から三菱のパジェロ、トヨタのハイラックスサーフ等が発売されSUVが広く知れ渡るようになる。

SUVの特徴

SUVはそのボディデザインから様々な特徴がある。元々ジープがSUVの出発点であったことから、悪路やオフロードに強く、他の車が行けないような場所でも走行することが可能。またSUVは車高が高い事から、当然ドライバーのアイポイントも高く、遠くや左右が良く見え安全に運転しやすいというメリットがある。
SUVは大人数での移動や荷物を多く運べるので、サマー&ウィンタースポーツ、アウトドアなど各種レジャーに対応できる。SUVにはボディサイズが3サイズある。小さい順にコンパクトSUV、ミドルサイズSUV、フルサイズSUVがある。そのため用途や目的に応じたサイズが選べる。

最近のSUVはスポーツ系のイメージだけでなく、セダンやミニバンに対抗できるほどのステータスイメージを持つモデルも増えてきている。現在世界的なSUVブームであることから様々なメーカーからSUVが発売されている。これまで全くSUVとは無縁だったベントレー、アルファロメオ、ランボルギーニなどの高級欧州ブランドからもSUVがリリースされている。

またSUVは重量が重いことや車高が高く空気抵抗を受けやすいことから、一般的に燃費が悪い車が多い。さらにボディが大きいことから、事故の時に相手車に対して大きなダメージを与える可能性があり、一般的に任意保険料は高い傾向にある。

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