スワップポイントとは
スワップポイント(Swap Point)は外国為替証拠金取引における金利が異なる2通貨間の金利差調整額を利用し上げる利益のこと。スワップ金利と呼ばれる事もある。通貨ペアを保有することで発生するため、スワップポイントはFXにおけるインカムゲインという見方もあるが、金利差はマイナスに転じることもあり、その場合は逆に差し引かれるため厳密にはインカムゲインには該当しない。
仕組み
スワップポイントは一般的に金利の高い通貨を買い、金利の安い通貨を売る事により差分が生まれ利益が発生する。
逆に金利が高い通貨を売り、金利が安い通貨を買うと差分により支払う事になり、このポジションを維持し続けるとスワップポイントの支払額は積算されて大きな損失になってしまう。
以上から、スワップポイントで収益を狙う場合は高金利通貨 / 低金利通貨の買建て(例:米ドルが日本円より高金利だった場合のドル円のロング)、あるいは低金利通貨 / 高金利通貨の売建て(例:米ドルが日本円より高金利だった場合のドル円のショート)が必要になる。
この仕組みは定常的に得られる事から株式における配当のように外国為替取引における配当(インカムゲイン)と位置づけている人も多い。
なお、このスワップポイントは毎日付与され、タイミングとしては翌日以降に該当するポジションを持ち越したときに1日分のスワップポイントが付与される。
メリット・デメリット
スワップポイントのメリットは取引を行わなくても収益を上げられる点にある。またスワップポイントは土日以外は毎日発生するためタイミングを計る事も可能。
一方デメリットとしてはスワップポイントは変動するため、毎日同じ金額のスワップポイントが保証される訳では無い点と為替差益による損失リスクがある。そのため、ただ持ち続けるだけではなく、利益なども加味して定期的にポジションを決済するなど細かな調整を行うトレーダーも多い。またFX会社によってもスワップポイントにバラつきがあり、事前にどの程度の差があるかなど、各会社を比較した上で口座を決定する人もいる。
後者の為替差益により大きく損失を出すケースがスワップ狙いの取引では多く発生しており、この理由として投資手法として長期的な保有を前提としているため、時間の経過や金銭的なマイナスが心理的に重しとなり損切が難しいと言う事も指摘されている。