たこ焼き(料理)

たこ焼きとは

たこ焼きは、小麦粉を主体として作った生地にタコや薬味を入れ丸く焼いた食べ物。特に関西で多く食されているいわゆる粉物料理の一種。

概説

たこ焼きのルーツは諸説あるが、元々たこ焼きというものとしていきなり登場したのではなく、似たような特徴を持つ食べものにヒントを得て編み出されたとされている。そのルーツの食べ物としてはラジオ焼きや明石焼きだと言われている。

ラジオ焼きは小麦粉を使った生地にスジ肉やこんにゃくなどを入れ、たこ焼きのように丸く焼きあげた食べ物で、昭和初期に大阪市の今里にあった会津屋の遠藤留吉が、販売していた。その後、ラジオ焼きに牛肉ではなく明石で取れたタコを入れたものを作るようになり、それをたこ焼きとして販売するようになったという経緯がある。そのタコを入れるようになったきっかけとしては明石焼きからヒントを得たと言われている。

なお、タコを入れるヒントになった明石焼きは、鶏卵、浮粉、沈粉、小麦粉の生地に具材としてタコを入れて丸く焼き上げたものになり、たこ焼きに似ているがたこ焼きと比べて生地が黄色いことや、使用している粉に違いがある。

他のたこ焼きに似た粉物料理としてボール焼きがあり、これはタコ以外の具材を用いる料理でタコ焼き器を用いて作り、具材にはチーズ、海老、ジャム、チョコレートなどさまざまなものを入れることが特徴になっている。

作り方

たこ焼きはタコ入りの粉を固めて作るシンプルな料理だが美味しく作るためには様々な工夫がされている。例えば生地は、小麦粉の他にダシや鶏卵が用いられており、使うダシには、かつおだし、昆布だし、うまみ調味料などが使用されている。また隠し味として牛乳、砂糖、ベーキングパウダー、醤油などを加える場合もある。牛乳を加えることにより小麦粉が均一に混ざり、また、混ぜる際に少量冷水を加えることで、グルテンがより出やすくなり生地の弾力が増すと言われる。

焼く際には専用に作られた鉄板で一気に焼き上げることが一般的で、これを家庭でもできるように開発された小型のたこ焼き機なども販売されている。

また、具材にはタコを用いることがたこ焼きの特徴であるが、その他の具材を用いることもある。例えば関西地方の一部や中部・関東地方では刻んだキャベツを入れたり、兵庫県ではタマネギ、長野県では白菜を入れている地域などもある。他では海外に出店をしているたこ焼き屋には、タコが食べる習慣がない地域のため、タコの代わりにチーズやソーセージなどを入れているところもある。

焼きあがったたこ焼きには、お好み焼きソースまたはたこ焼きソースをかけ、青のりや鰹節などをまぶすことが多い。ただし、近年ではマヨネーズ、醤油、ポン酢、あるいは塩などをかけることもある。これらの調味料は店員がたこ焼きの生地自体に味付けがされている場合は、店頭では何もかけずに出されることもある。

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