テイエムオペラオーとは
テイエムオペラオーは日本の競走馬・種牡馬で現役時代には古馬の中長距離路線のGI全制覇を含むGIを7勝した名馬。優秀な成績を挙げた馬に送られるJRA顕彰馬にも選出されている。2018年5月17日に心臓発作により没(22歳)
競走馬としてのウオッカ
テイエムオペラオーは2歳の8月にデビューし初戦は2着に敗れている。その後骨折が判明し5ヶ月の休養を余儀なくされ、復帰したのは年が明けた1月になる。復帰戦は4着と敗戦を喫するものの、続戦となった未勝利戦を圧勝して勢いに乗ると続くゆきやなぎ賞・重賞である毎日杯も勝利し3連勝で皐月賞へ駒を進めることになる。
皐月賞では良血馬アドマイヤベガ、そのアドマイヤベガを弥生賞で下しているナリタトップロードが人気を集めていたが、テイエムオペラオーは勢いそのままにライバルたちを撃破、見事勝利し一躍クラシックホースになる。なお、皐月賞への出走に関しては追加登録料200万を払って出走しており、追加登録料を支払って出走した馬の優勝は初めてのことだった。
続く、日本ダービーでは、主役の一頭となり注目を集めるが、直線で前述したナリタトップロードと激しい叩き合いとなり、最後に外から飛んで来たアドマイヤベガに差され3着に終わる。その後休養を経て迎えた秋シーズンではあったが、京都大賞典、菊花賞と惜敗を繰り返し、捲土重来の意味を込めて出走したステイヤーズSでも2着に敗退する。陣営はここで更に強気に有馬記念に出走させるがグラスワンダーの前に敗退し3着に終わる。
翌年4歳となったテイエムオペラオーは京都記念から始動し勝利を納めると続く阪神大賞典でも力強く勝利し、天皇賞(春)に向かう。その天皇賞(春)では同期のナリタトップロードとの対決になり、直線で競り落として最後詰め寄って来たラスカルスズカを抑えて勝利する。更に続く宝塚記念でもしぶとく勝利し、春シーズンを重賞4連勝で締めくくる。
夏を休養に充て復帰した秋シーズンは前年同様京都大賞典から始動し、ここでもナリタトップロードとの叩き合いをアタマ差制して優勝をする。続く天皇賞(秋)では重馬場をものともせず直線抜け出して圧勝し、国内における最強馬としての地位を確率した。そのままジャパンカップでは当時世界を転戦し勝利を重ねていたファンタスティックライトや実力馬メイショウドトウらを封じ込めて勝利、有馬記念では同じくメイショウドトウをハナ差制して優勝する。この勝利により、2000年のシーズンは重賞を8連勝し古馬の中長距離GI完全制覇という偉業を成し遂げる。
翌年は大阪杯から始動し4着に敗れるも、本番となる天皇賞(春)では優勝を果たしGI7勝馬となる。ただし続く宝塚記念では多くのレースで覇権を競ってきたメイショウドトウにリベンジされ2着に敗退する。秋シーズンは初戦の京都大賞典を勝利するものの、天皇賞(秋)ではアグネスデジタルに、ジャパンカップではジャングルポケットの前にそれぞれ敗退し現役最終戦となった有馬記念では5着に敗退する。
なお、テイエムオペラオーは所属していた岩元厩舎の主戦ジョッキーであった和田騎手が全レース騎乗している。
種牡馬としてのテイエムオペラオー
種牡馬としてのテイエムオペラオーはシンジケートは組まれず竹園オーナーの個人所有という形でイーストスタッドに繋養されることになった。歴史的な名馬ということもあり、注目を集めたが産駒の勝ち上がりなどが悪く、結果的に後継馬となるような仔馬は輩出出来なかった。
テイエムオペラオーの血統
オペラハウス | サドラーズウェルズ |
---|---|
カラースピン | |
ワンスウエド | ブラッシンググルーム |
ノウラ |
テイエムオペラオーの競走馬成績
レース名 | 着順 |
---|---|
3歳新馬 | 2着(和田竜二) |
4歳未勝利 | 4着(和田竜二) |
4歳未勝利 | 1着(和田竜二) |
ゆきやなぎ賞 | 1着(和田竜二) |
毎日杯(GIII) | 1着(和田竜二) |
皐月賞(GI) | 1着(和田竜二) |
東京優駿(GI) | 3着(和田竜二) |
京都大賞典(GII) | 3着(和田竜二) |
菊花賞(GI) | 2着(和田竜二) |
ステイヤーズS(GII) | 2着(和田竜二) |
有馬記念(GI) | 3着(和田竜二) |
京都記念(GII) | 1着(和田竜二) |
阪神大賞典(GII) | 1着(和田竜二) |
天皇賞(春)(GI) | 1着(和田竜二) |
宝塚記念(GI) | 1着(和田竜二) |
京都大賞典(GII) | 1着(和田竜二) |
天皇賞(秋)(GI) | 1着(和田竜二) |
ジャパンカップ(GI) | 1着(和田竜二) |
有馬記念(GI) | 1着(和田竜二) |
大阪杯(GII) | 4着(和田竜二) |
天皇賞(春)(GI) | 1着(和田竜二) |
宝塚記念(GI) | 2着(和田竜二) |
京都大賞典(GII) | 1着(和田竜二) |
天皇賞(秋)(GI) | 2着(和田竜二) |
ジャパンカップ(GI) | 2着(和田竜二) |
有馬記念(GI) | 5着(和田竜二) |
テイエムオペラオーの種牡馬成績
年 | 成績 |
---|---|
2005年 | 229 |
2006年 | 72 |
2007年 | 47 |
2008年 | 37 |
2009年 | 46 |
2010年 | 72 |
2011年 | 73 |
2012年 | 135 |
2013年 | 156 |
2014年 | 136 |
2015年 | 138 |
2016年 | 122 |
2017年 | 125 |
2018年 | 138 |
2019年 | 217 |
2020年 | 372 |
競走馬情報
生年月日 | 1996年3月13日 |
---|---|
性別 | 牡馬 |
毛色 | 栗毛 |
通算成績 | 26戦14勝 |
主な勝ち鞍 | 皐月賞、有馬記念、天皇賞(春・秋)、宝塚記念、ジャパンカップ |
所属厩舎 | 岩元市三(栗東) |
生産者 | 杵臼牧場 |