教王護国寺(東寺)

教王護国寺(東寺)とは

教王護国寺は京都府京都市にある寺院で、『古都京都の文化財』のひとつとして、1994年12月にユネスコの世界遺産に登録された。一般的には東寺と呼ばれる事が多い。

概説

『教王護国寺』は真言宗総本山の寺院であり、平安遷都の際に建立された1200年もの歴史がある建築物である。当時、国家鎮護の官寺として『東寺』と『西寺』の2つに分けられ建てられていたが、西寺は次第に衰退していき東寺だけが残された。823年に嵯峨天皇は東寺を『弘法大師空海』に預けたことにより、名を『教王護国寺』に改められて、真言密教の道場として発展していく。その後、弘法大師空海によって、講堂や五重塔などが造営されていくこととなる。現在も弘法大師空海のゆかりのある寺院として、親しまれ続けている。

教王護国寺(東寺)の特徴

『教王護国寺』は日本最古の密教寺院であり、別名、『東寺』とも呼ばれている。京都駅から徒歩圏内にあるため、アクセスも良い。桃山時代の建築物である『金堂』は、国宝に指定されている。現在の金堂は、1603年に豊臣秀吉によって再建されたものである。金堂の横にある『講堂』は、境内のほぼ中央に位置しており、弘法大師空海が密教の教えを伝えるための中心的な建物であった。講堂内では『立体曼荼羅』があり、本来曼荼羅は平面で描かれるものであるが、教王護国寺では立体的な曼荼羅を見ることができる。講堂の横には『食堂』があり、僧が生活の中で修行を見出すための場所として使われていた。地震や火災などによって倒壊や焼失を繰り返し、現在の食堂は昭和初期に再建されたものである。また、観音堂や千手堂とも呼ばれている。木造建築物の中で日本一の高さ(約55メートル)を誇る『五重塔』は、教王護国寺のシンボルとして最も有名な建築物である。落雷などによって4度焼失しており、現在の五重塔は徳川家光の寄進によって再建されたものである。そして、春と秋のみ開館している『宝物館』では、重要文化財であり、約6メートルもの高さを誇る『千手観音立像』が展示されており、その他にも重要文化財や国宝に指定されている展示物が約2万点所蔵されている。毎年8月15日には、精霊を供養する法要として『万燈会法要・盆踊り大会』が開催されており、自由に参加することができる。また、春の桜の時期と、秋の紅葉の時期にはライトアップが行われており、夜間特別拝観が可能である。

拝観時間
金堂・講堂
8時00分~17時00分

宝物館・観智院
9時00分~17時00分

拝観料
無料(※一部有料)

アクセス

JR京都駅より徒歩→15分
駐車場あり(※有料)

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