Twitchとは
Twitch（ツイッチ）は米Eコマース大手のAmazon.comが運営している主にゲーム実況などをライブで配信・視聴するためのサービス。
概説
Twitchは元々ライブストリーミング配信サービスであるJustin tv（2014年8月5日に終了）内のカテゴリーの一つとして運営されていたが、ゲーム配信の急激な人気増を受けて、ゲーム版を特化したバージョンとしてJustin tvから独立し、2011年に新しく立ち上げたのが始まりになる。その後、人気は更に拡大していき、ユーザー数は大幅に増加した。人気の高まりとともに、ベンチャーキャピタルからの資金調達なども進んだことで大きく成長を遂げる。さらに、2014年8月にはその成長に目をつけたAmazonによって買収されることになった。また同月には元の媒体であったJustin tvのサービスが終了している。
現在ではTwitchはライブ配信プラットフォームとしての機能だけではなく、eスポーツイベントの独占ストリーミング配信や電子音楽祭のストリーミング放送など、当初の個人ゲームのユーザーだけではなく様々なジャンル・タイプの層に向けてアプローチを行っている。
その中でも特にスポーツ配信の分野においてはNBAやNFL、プレミアリーグなどが過去配信されたこともあり、スポーツ業界としてもライブストリーミングサービス媒体としての期待が高まっている。
特徴
Twitchは現在では様々なサービスが登場しているライブ配信サービスの一つで、前述した通りゲーム部門から発展してきた経緯もあり、ゲーム配信・ゲーム実況が主なコンテンツになっている。配信には、スマホやPS4などの媒体であればオンライン状態の際はすぐに配信することが可能。またTwitchではゲームに限らず音楽や創作などの分野もカバーしている。
利用に際して13歳未満はTwitchは利用することが出来ず、13歳から居住地における成人年齢までは両親のいずれか又は法的保護者の監督下に限定してサービスを利用することが可能になっている。
Twichは基本的に無料で楽しむことが出来るが、Twitch Turboと呼ばれる会員サービスもあり、加入することで広告なし視聴（一部例外あり）、限定チャットバッジ、拡張スタンプセット、チャットユーザー名のカスタムカラー、配信保存期間の延長（60日間）などのプレミアムサービスが受けられる。なお、価格は月間8.99米ドルとなっている。
他ではTwitchにはPrime Gaming（旧Twitch Prime）と呼ばれるサブスクリプションサービスもあり、様々な特典を受ける事が出来る。なお、これらのサービスは運営元であるAmazonのサービスとも連動しており、Amazon Primeの契約者はPrime Gamingも利用できるようになる。
また、TwitchはAmazonやYouTubeなどで採用されているアフィリエイトプログラムを2017年から開始しており、これによりチャンネルの運営者の収益化が可能な媒体となっている。
そのアフィリエイトに関しては視聴者が4.99ドル、9.99ドル、24.99ドル、Twitch Prime無料スポンサー登録を含むすべてのスポンサー登録を受け入れる事で収益が発生することが可能になっている。
ただし、アフィリエイトを実施するためには以下のような要件がある（2022年3月時点）。
・過去30日間において合計500分以上の配信をした
・過去30日間において7日以上のユニーク配信日数がある
・過去30日間において平均3人以上の同時視聴者があった
・50人以上のフォロワーがいる
また、ビッツと呼ばれる仮想のアイテムを配信視聴者は配信者に送ることができ、配信者はこれを収益化することも可能。ビッツは100ビッツ、500ビッツ、1500ビッツ、5000ビッツ、10000ビッツ、25000ビッツがあり、例えば100ビッツは165円で購入することが可能（2020年6月24日時点）。さらにはゲーム内でアイテムを売り上げることによっても収益化を図ることが出来る。
