振り逃げ(野球)

振り逃げとは

振り逃げ(Uncaught third strike)は野球において打者がアウトとなる3ストライク目となる投球に対して、そのボールをキャッチャーが正しく捕球出来なかった場合に1塁を狙う事が出来るルール、あるいはそのプレーのことを指す。

概説

振り逃げは投球を打者が空振りあるいはハーフスイングした際に捕手がその球を後ろに逸らしたり、ボールがワンバウンドする、ファンブルするなど正しくキャッチ出来なかった場合に打者は進塁を試みる事が出来るルール。ちなみに振り逃げは記録上では三振扱いとなり、投手には奪三振が記録される。また、投球内容により暴投または捕逸が記録される。

振り逃げの発生する条件としてはランナーが一塁にいない状態または2アウトの時が発生条件になる。また、2アウト満塁での振り逃げに関しては、ランナーは自動的に進塁する義務生じることから、1塁をアウトにするのではなくホームベースにタッチすればアウトになる。

他では、本来振り逃げの権利があるにも関わらず打者が1塁方向へ向かわずダートサークルと呼ばれるホームベースやバッターボックスを中心とした円(本塁を中心とした直径7.925mの円)から外れてしまった場合も同様にアウトになる。

ノーアウトやワンアウト時に振り逃げが認められない理由としては、捕手の故意による落球などでダブルプレーなどが狙える状況になるのを防ぐためになる。例えば、ノーアウト1塁・2塁の状況で捕手が意図的に落球し、すぐにボールを拾い上げ、3塁に送球し、続けて2塁に送球すると簡単にダブルプレーが完成してしまう。こういったプレーを防止するために2アウト時あるいはフォースプレーの条件であるランナーが1塁にいる場合は振り逃げは認められていない。

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