ワゴン(自動車)

ワゴンとは

一般的にワゴン(車)とは「人」や「荷物」を運ぶことを想定して設計されている車の事を指す。ワゴンの定義をボディの形状から判断するとワンボックスカー、ステーションワゴン、ミニバン、軽ワゴンもワゴンの範囲に該当する。

概説

ワゴンカーに使われているワゴンとは、荷物の運搬を目的にした「荷車(車輪つきの荷台)」という意味から来ている。
また自動車のカテゴリー名に使われているワゴンとは、元々は西部開拓時代のアメリカで、2頭立て以上の四輪の荷馬車の名称から来たものとされる。ただし当時のワゴンは人が乗るための車という発想はなく、あくまで荷物を運ぶための車という位置づけであった。

自動車にワゴンという呼び方をするようになったのは、欧米ではなく1970年代の日本からといわれている。そのためワゴンとは日本発祥の呼び方。元々は商用貨物車であった通称バンを、荷物の代わりに人を運ぶための乗用車仕様に設計したものがワゴン(車)の誕生とされている。

ワゴンが一気に高性能化したのはバブル期以降。運転性能や走行性能が改善され、特に高速での長距離走行が向上したといわれている。大人数を一度に運べることから、現在日本ではワゴン(車)系の車種はSUVなどと並んで人気のカテゴリーとなっている。

特徴

人や荷物を運ぶことができる自動車はワゴンの定義を満たすためあらゆる自動車がワゴンと名乗る事が出来る。
ただし、一般的にワゴン車といえばワンボックスカーが対象とされている。そのため以下はワゴンをワンボックスカーとしている。
ワゴンの大きな特徴は、室内が一つの大きな箱の中のようになっている、いわゆるワンボックスに設計されている。また元々が商用貨物車であるバンがベース車であったことから、様々な点でバンとは共通の部分がある。特に大きな共通点が、室内の容積を最大限に確保するための設計であることから、人や荷物は他の車種よりも多く載せることが出来る点が挙げられる。

またワゴンのエクステリア(外観)の特徴は、ボンネットがなくフロントガラスがやや垂直に近い。真横から見ると長方形の箱のようにも見える。他の車種と比べるとエンジンルームの場所にも大きな特徴がある。ワゴンのエンジンは通常運転席下に搭載されている。さらに以前のワゴンの装備や機能はベース車であるバンとの極端な違いは見当たらない。
しかし現在のワゴンは装備や機能が高級車に近づいてきており、ファミリーカーとしても十分に機能を果たせるレベルに向上している。

現在は製造コスト、安全性能、乗り心地などあらゆる観点からワゴン(ワンボックスカー)からミニバンへの移行がすすみ、年々純粋なワゴンの条件を満たした車種は減ってきている。

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