イノシシとは
イノシシは野生の豚でユーラシアに多く生息することからEurasian Boar（ユーラシアン豚）やEurasian wild pig（ユーラシアン野生豚）と呼ばれている。学名はSus scrofa（イノシシ属雄豚）
概説
イノシシは豚の祖先とされ、もともと現在の東南アジア地域で誕生しその後ユーラシア大陸および北部アフリカ大陸にまで分布したものとされる。
また、生息域により異なった進化を見せており、16種の亜種が確認されている。そして近年ではイノシシとブタの交配も進みイノブタと呼ばれる雑種も多く誕生している。
繁殖能力が極めて高く、一回の出産で４匹から、多い場合は10匹以上を産み落とす。さらに母親が死んだ場合は他の雌が引き取って育てるなど社会性も兼ね備えている。結果、増加したイノシシが餌を求めて住宅地に現れたり農作物を荒らすなどの被害も増加している。
特徴
イノシシはずんぐりとした体形ではあるものの、40kmの時速で走ることができ、1m以上の高さを飛び越える跳躍力を持っている。寿命は10年以上生きることが可能だが野生のイノシシで生き抜くことは容易ではなく、長生きすることは稀。食物に関しては人と同じく雑食で葉、樹皮、根やナッツ、ベリー、ミミズや昆虫、魚からトカゲ、あるいは人の出したゴミなども摂取する。また、場所によっては鹿などを襲って食物とするイノシシもいる。感覚でいえばイノシシは嗅覚、聴力は非常に優れているが、視力は弱くまた色覚も低いため遠くの生物の存在などは認識できないとみられている。