ウィンザー効果(心理学)

ウィンザー効果とは

ウィンザー効果(Windsor effect)は当事者が発するものよりも、第三者が評価した内容の方をより強く信じてしまう効果のことで、マーケティングなどにおいて注目されるテクニックの一つ。

概説

ウィンザー効果はミステリー小説「伯爵夫人はスパイ」に登場するウィンザー侯爵夫人が放ったセリフが由来と言われ、作品の中で第三者の褒め言葉が一番効果がある旨のセリフを残している。意味としてもそのままで、当事者からの評価よりも第三者の評価の方が当てになるという心理を元にした効果。

ウィンザー効果が信頼されやすく、また実際に有効に働く理由としては、世の宣伝の多くが当事者の売り上げ増を目的としたものであり、良いことしか述べない事が殆どである点が挙げられる。一方で、それを購買した人やサービスを受けた人などは売り上げなどを全く気にしないため、商品やサービスに対して実際に購入し使うという正当性を持った形で評価をすることができ、結果的に評価がより信頼出来るようになると考えられる。

ウィンザー効果の代表的な例としては口コミになり、特にウェブサイトのレビューに書かれた評価は現在では、時に商品やお店の知名度など以上の影響力を持つようになっている。

ただし、口コミの影響力の大きさは一方で、媒体におけるやらせなど不正投稿の形で利用されることもあり、しばしば問題視されている。そのため、利用者としては口コミが介在する余地を考慮した上でどこまでを信頼するかと割り切って判断する必要もある。また、事業者の側からは決してやらせを行わないことや、定期的な仕組みの見直し、不正投稿のチェックといった施策が重要になってくる。

なお、ウィンザー効果は上記した口コミも含めてネガティブなことにも働き、強く悪影響を及ぼしかねないため、自身が第三者を評価する際や、口コミなどの情報を提供する際は注意する必要がある。

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