リップル(XRP)とは
リップルは暗号資産(仮想通貨)の一種でシンボルはXRP。主に国際送金などで低コストかつスムーズに資金を移動させることを目的として開発されたプロトコル。総発行枚数は1000億XRPで設定されており、すでに発行済みでこれ以上増加することはない。なお市場に全てが流通しているわけではなく、開発・運営元の米国リップル社が多くのXRPを保有している。
概説
リップル(XRP)は元々カナダのライアン・フッガーという技術者によって初期プロトコルが考えられた。その後2011年にリップルコンセンサスレジャー(RCL)と呼ばれるシステムが開発され本格的に開発が進むが、RCLでは口座間の送金が見えてしまう事から改良が加えられ、現在のXRPレジャーというシステムが開発されている。
なお、リップルという名称はリップル社を指す事も、またリップル社が運営するシステムを指す事もありややこしい。そのため、XRP(エックスアールピー)が通貨としての名称としては正しい。
リップル(XRP)の特徴としてはトランザクション処理の速さが挙げられ、ビットコインが必要とする取引記録の承認時間が10分なのに対しリップル(XRP)は数秒で処理が完了する。
また他の法定通貨や暗号資産との橋渡しとしてのブリッジ機能も特徴の一つで、この機能により国際送金時に都度米ドルに両替を行った後送金するというフローが省け、手数料としても安くなる。
メリット
リップル(XRP)はビットコイン、イーサリアムに次ぐ(一時イーサリアムを凌駕していた)通貨であり、人気も高い。無数に存在するトークンの中では頭一つ抜け出しており流動性が非常に高い事は保有する際の安心感の一つ。
またアメリカのリップル社や日本国内のSBIグループのように大きな企業がサポートしている点も強みの一つと言え、プロジェクトがスケールした際にもダイナミックに展開する事が可能。
デメリット
デメリットとしてはリップルはビットコインとは異なり、特定の企業が管理する中央集権通貨になるため、その会社の取る行動や結果に価値が左右されてしまうという点が挙げられる。特にリップル社は半数以上のXRPを保有していると見られ、一斉に売り出された場合価格が下落する可能性が高い。この点に関しては2017年に保有分のXRPを第三者に預けロックアップする事で対応することになったが、動向は中央が握っているという事実は変わらず何らかの理由により一斉に売り出された場合は価格が下落する公算が大きい。
加えて、サービスとして利用される事で価値が高まるソリューションのため、使う企業がいなければならず単体で価値を発揮できるものでは無い点にも留意する必要がある。
現在と今後
リップル(XRP)は仮想通貨投資家の人気が高く、時価総額ランキングでも上位につけている。その中でも特に日本においては大量の保有者が存在している。そのためXRPの取引市場での流動性は高いが、一方で実際に使われているかという点が常に争点となる。
暗号資産情報
名称 | リップル(Ripple/XRP) |
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誕生 | 2013年2月2日 |
創設者 | ライアン・フッガー(Ryan Fugger) |
特徴 | 国際間送金、他 |