やりがい搾取

やりがい搾取とは

やりがい搾取(さくしゅ)とは、労働者に対して仕事のやりがいを強調し、意識させることで本来支払うべき賃金を払わないようにする手法およびそうした概念のこと。東京大学の教授である本田由紀氏により名付けられた言葉。

特徴

やりがい搾取の特徴としては、夢や貢献といったキーワードを利用して会社または仕事に対する帰属意識を強く植え付けることで、犠牲心を労働者自身に発揮させるということになる。例えば、仕事が時間内で終了しなかった場合には休日出勤などを行ってでも終了しなければならないように思い込ませ、実際に社員が休日出勤を行なった際に、発生する賃金は支払わないようなことが挙げられる。このケースにおいては、若年層の社員に対しては苦労を重ねて一人前になるといった精神論を説き、負担を強いることで、過剰労働を行うように仕向けさせ、中堅層に対しては管理職という立場を用意して、会社を背負っているなど責任感などを当人に強く思い込ませることで会社に対する奉仕(労働に対する賃金を要求しないこと)を実行させるようなことも行われている。

人気の高い業界において見られるやりがい搾取のケースとしては、人気の業界は働きたいという人が非常に多いため、労働者に対して業務要求を多く行い、当人が潰れた後は他の人を採用するというような使い捨て型の手法もある。このケースにおいては労働者も嗜好が合致しているケースが多く、簡単に取って代わられるという危機感や期待に応えたいという動機が労働者自身に発生するため、やりがい搾取の構造が生まれやすい。

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