ゼロレーティング

ゼロレーティングとは

ゼロレーティング(Zero Rating)は携帯電話キャリアやMVNOが独自に設定している特定のサービスを利用することで発生する通信量のみ契約した月額通信量にカウントしないプランのこと。動画配信サービスなどは長く見続けると大きな容量を使用してしまい通信制限になりやすいため、対象となるサービスを多く利用する人には有難い仕組み。なお、利用にはオプション契約の形を取り、基本料金とは別に費用が発生するケースが殆ど。

概説

ゼロレーティングはスマートフォンの契約が増加した2010年代に増加し、特に動画配信サービスを始めとする高トラフィックを必要とするサービスの人気が高まるにつれて各社がプランを提供し始めた。
ゼロレーティングはまずアメリカの携帯電話キャリアの一つであるTモバイルが2014年に音楽配信サービスの利用者に対しカウントフリーサービスを提供し、その後、動画配信サービスまで対象を拡大した。このサービスに対しVerizonなど他の携帯キャリアも追随しサービスが広まっていった。
なお日本においては、主にMVNOキャリアが契約者数を増加させるために取り入れており、YouTubeInstagramなどSNSを対象とするサービスやLINEモバイルなどのように自社サービスの利用を促す狙いで導入しているキャリアもある。

ゼロレーティングの仕組みと問題点

ゼロレーティングは利用者の通信を判別する必要があり、DPI(Deep Packet Inspection)と呼ばれる技術や送信先のIPアドレスなどのフィルタリングを活用して、利用者がどのサービスを利用しているかチェックし対象となるトラフィックを除外するという仕組みを取っているとされている。但し、この仕組みは通信の秘密を侵しているという指摘もある。
また、ゼロレーティングを契約した人が多くトラフィックを使用してしまうと、そのネットワークを優遇することに繋がり中立性・公平性を保つという観点からは逸脱するという指摘もある。更に、オプション契約を行った人が通信を多く使用した結果、コストが高まり通信キャリアを契約する際の費用に反映されるのであれば、公平性の観点にはそぐわないと見る人もいる。
以上の点からアメリカをはじめとする先進諸国や日本においてもしばしば是非を問う声が挙がり、検討会が開かれるなど今後の扱いについて議論が交わされている。

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