地震用語集
日本は地震大国であり、大なり小なり毎年必ず地震に見舞われます。特に近年では大都市圏を中心に巨大な地震が多く発生しており、その際にはパニック的な事象が発生する事も少なくはありません。ここではその地震に関する用語を集めています。

あ行

異常震域(いじょうしんいき)

震源が深いことにより揺れが直下では無く遠方に伝わるタイプのこと

液状化現象(えきじょうかげんしょう)

地下水位の高い砂地盤が液状になる現象のこと。近年、盛土などで形成された地盤の上に立つ住宅が大きな地震の後で大きく被害が出ている事もあり、地盤の調査確認は災害だけでは無く資産保護という観点からも非常に重要。

インフラ

電気ガス水道やそれらを供給、配給する施設、または鉄道や道路といった移動に必須となる公共的な基盤・設備のこと。

液状化現象

液状化現象(えきじょうかげんしょう)とは地震により地盤が液体状になること。砂地盤は砂同士の隙間を水が埋めているが地震の力により粒同士の結合が弱くなり、水と砂の分離が起こり最終的に水が表出するような恰好になる。程度により建物が傾いたり、地盤に亀裂が入ったりする。

SNS(エスエヌエス)

TwitterFacebookといったインターネット上の個人スペースの総称。インターネットの利点として分散化された通信経路のおかげで非常時にも連絡手段の一つとして活用する事が可能だが、一方で匿名SNSの場合、デマが流される事も多々ある。また、発信されている内容が不明瞭であるにもかかわらず共有をしてしまうと、自身が誤情報を広めることにもなってしまうためシェアをする際にも注意する必要がある。

遠地津波(えんちつなみ)

日本の沿岸より600キロ以上離れた場所で発生した地震により引き起こされた津波のこと。

か行

海溝(かいこう)

地球上で最も深い位置にある溝のこと。水深は6000メートル以上ある。

海溝型地震(かいこうがたじしん)

海側のプレートと大陸側のプレートが接する海溝において大陸側プレートの下に潜り込もうとする海側プレートに引きずられた大陸側プレートが跳ね返り発生する地震のこと。

火山性地震(かざんせいじしん)

地下のマグマなどが活性化して起こる地震のことで、主に火山帯やその周辺で発生する。

活断層(かつだんそう)

遥か昔にずれた形跡があり、今後もずれが生じる可能性があるとされる断層のこと。

関東大震災(かんとうだいしんさい)

関東大震災は1923年(大正12年)9月1日に発生した神奈川県相模湾北西沖80kmを震源として起きた、マグニチュード7.9と推定される大規模な地震災害のこと。大規模火災が発生し多くの方の命が失われた。

強震動(きょうしんどう)

強い地震の揺れのこと。

巨大地震(きょだいじしん)

文字通り大きな揺れを伴う巨大な地震のことを指す。説明する際にわかりやすい言葉であるため、メディアなども積極的に利用する用語。

切土(きりど)

高い地面や斜面を掘り平坦にした地盤のこと。

緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)

急を要すると判断される規模の地震が発生した際に流される警報のこと。

群発地震(ぐんぱつじしん)

特定の比較的狭い地域に断続的に発生する地震のこと。

さ行

地震計(じしんけい)

地震の際に揺れを計測する装置のこと

地震詐欺(じしんさぎ)

地震が起こった際に詐欺を起こす行為。取り分け被害が大きい地震の場合、被害者のダメージも比例して大きくなるため大きな地震が起こった際には残念ながら多く散見される。近年では保険金を語る詐欺行為や義援金など善意を逆手にとった詐欺行為なども増加している。

地震波(じしんは)

地震により起こる波のこと。

地震保険(じしんほけん)

地震に遭遇した際に主に自宅などが被害にあった場合に適用される保険のこと。火災保険に付帯され加入可能となるケースが殆どだが、リスタのように単独で入れる(※適用可能条件あり)保険商品もある。

地盤(じばん)

建築物の構造を支える基礎の地面の事を指す。

首都直下型地震(しゅとちょっかがたじしん)

東京および周辺も含めた首都圏に大きな被害を及ぼすと想定されている大地震のこと。

震源(しんげん)

地震が発生した地下部のこと。

人工地震(じんこうじしん)

人工的に発生させた地震のこと。

震度階級(しんどかいきゅう)

震度の大きさと各震度ごとの定義づけのこと。気象庁が定義する震度と人に対する影響は以下の通り。

震度0:人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
震度1:屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2:屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
震度3:屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。
震度4:ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。
震度5弱:大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
震度5強:大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
震度6弱:立っていることが困難になる。
震度6強・震度7:立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。

引用:気象庁「人の体感・行動、屋内の状況、屋外の状況」より

深発地震(しんぱつじしん)

震源が深い場所で発生した地震の事。具体的な定義はないが深さ200km以上の位置で起こる地震を指す事が多い。反対に浅い場所で起こる地震を浅発地震と言う。

スロースリップ

一般的な地震よりもゆっくりと滑る振動のこと。継続する時間が他に比べ長い事が特徴

前震(ぜんしん)

地震活動において、大きな揺れを起こす本振の前に起こる場合がある地震活動のこと

浅発地震(せんぱつじしん)

震源が浅い箇所で発生した地震の事。

た行

耐震診断(たいしんしんだん)

建物の耐震強度を診断すること。自治体によっては診断費用について助成をしているところもある。

耐震補強(たいしんほきょう)

地震が起こった際に家が大きな被害を受けないように行う補強のこと

断層(だんそう)

地震などが原因となり出来た岩盤のずれのことを指す

地殻活動(ちかくかつどう)

地震・火山活動など地殻で起こる事象の総称のこと

直下型(ちょっかがた)

真下、あるいはその近辺など近い場所で発生する地震のこと。揺れる時間が短く縦型に揺れる事が特徴。

津波(つなみ)

津波は主に海溝型地震にて起こる可能性がある。東日本大震災で大きな被害をもたらした要因の一つでもあり、特に海岸周辺に住む人々は速やかに行動する事が必要。

土砂災害(どしゃさいがい)

がけ崩れや岩の崩落などで家などが被害を受けること。地震後の雨などが地盤を緩め被害を拡大させる事もあり注意が必要。

トラフ

トラフ(trough)とは海底のくぼんだ部分の最大水深が7000メートル以下の斜面をもつ溝の事を指す

デマ

巨大な地震の際にしばしば見られる間違った噂のこと。愉快犯のように意図的に流す者もおり悪質。特にSNSにおいては真偽が不明な情報を善意から第三者が広げてしまう事例も多くみられ混乱につながるなど問題となっている

な行

南海トラフ(なんかいとらふ)

静岡から紀伊半島、土佐湾方面の南方の海底に伸びている水深4000メートル級の溝のこと。巨大地震が度々発生していると見られており、長らく注目がされているトラフ。

は行

ハザードマップ

被害予測地図のこと。災害発生時の避難場所などが記載されているため予め把握しておきたい。

阪神・淡路大震災

1995年(平成7年)1月17日に兵庫県で発生した大規模地震のことで、マグニチュードは7.3と推定されている。新たに設けられていた基準である震度7が初めて適用された巨大地震。

本震(ほんしん)

地震活動において最大の揺れを観測する地震のこと。

プレート

地球の表層に位置する100キロメートル程の岩盤を指す。

防災グッズ(ぼうさいぐっず)

災害に遭った際、または遭った後に対処するための必要最低限のグッズのこと

ま行

マグニチュード

マグニチュード(Seismic Magnitude Scales)とは地震の大きさ(規模)を表す指標のこと。震度との違いはマグニチュードは地震そのもの規模を指すことに対して、震度は実際にある地点における揺れの強さを表す指標になる。

免震構造(めんしんこうぞう)

地震が起きた際に建物に与えるダメージを減らすための構造のこと。主に揺れを建物全体で受け止めるのでは無く受け流すように設計される。

盛土(もりど)

窪んでいる地盤に砂などを投入し固めて平坦にすること。

や行

有感地震(ゆうかんじしん)

人が体に感じる地震のこと

余震(よしん)

主に巨大な地震が起こった後で、度々起こる規模の比較的小さな断続地震のこと。特に震源が浅く強い地震の後は余震が発生する可能性が高い

ら行

ライフライン

水道管やガス管、電気通信設備などの生活に最低限必要な回線のこと

わ行

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