保育用語集

保育に関して近年では保護者からの様々なニーズや時代に応じた保育が求められる傾向にあります。ここではその保育に関する用語を集めています。また、保育士の方に限らず、ご家庭での保育などに関してもご参考にして頂ければ。

あ行

アスペルガー症候群(あすぺるがーしょうこうぐん)

言葉や知的発達には問題が無いものの、コミュニケーション、対人関係、同じようなパターン化した活動に興味を示さない、という3つの特徴を持つ発達障害のこと。

遊び(あそび)

乳幼児の発達を促すために自主的に行わさせる行為全般のこと。体を動かすことや、他者と共に何かをすること等、心身だけではなく精神的にも成長を促す事が大事。

育児休業(いくじきゅうぎょう)

主に出産後に子育てを行うために設ける休業期間のこと。これを理由とする解雇などは禁止されている。

一時保育(いちじほいく)

日単位で子どもを預けること、またはそうした保育サービスのこと。

一斉保育(いっせいほいく)

目標を共有して進める保育のこと。活動や課題などを子どもに周知し取り組んでいく。

溢乳(いつにゅう)

子どもがおっぱいを飲んだ際に口からこぼしてしまうこと。赤ちゃんの胃の形から生まれる事であり問題無い。

犬食い(いぬぐい)

食器に直接口を付けて食べる行為のこと。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスが引き起こす感染症。罹患した際には子どもだけではなく、保護者や園の同僚など広域に影響を与える可能性があるため、事前に対応方法や流れを確認しておく必要がある。

うつぶせ寝(うつぶせね)

乳児がうつ伏せの姿勢で寝ること。窒息事故になる可能性もある反面、その姿勢の方が寝付きやすい子どももおり、対応としては難しい。見守りの徹底はもちろんのこと周囲に顔が覆われてしまうもの等を置かないなど物理的な措置も有効。

園外保育(えんがいほいく)

保育園の外で行う保育のこと。園庭や近くの公園で行う事が多い。散歩なども含まれる。

エンゼルプラン

1995年より実施された保育所の増設や保育時間の延長など、子育て支援を促進するための計画のこと。2000年に見直しがあり新エンゼルプランとして発表されている。新エンゼルプランには数値目標などもある。

園だより(えんだより)

園の方針や出来事などを記した資料のこと。保護者との情報共有のためにも使われる。

延長保育(えんちょうほいく)

通常の保育時間外に子どもを預かり保育すること。朝の早い時間帯や夕方~夜にかけての時間を指す。

応答的環境(おうとうてきかんきょう)

子どもに優しく話かけたり、子どもの言葉に優しく応答する機会を多くするなど対話によって成長を促す手法、またはそうした機会が多く存在する環境のこと。

おむつかぶれ

おむつの密着や排せつ物などが当たる事により肌がかぶれてしまうこと。保育園などで活動的だと汗を沢山かいてかぶれてしまうこともある。

オペレッタ(おぺれった)

子どもたちによる劇のこと。行事等で行う事が多い。

か行

外気浴(がいきよく)

外の光や空気に触れさせることで刺激を与えること。新生児などに対して行われ体温調節機能を向上させたり五感を刺激させることで感覚の成長を促したりする。

学童保育(がくどうほいく)

共働きの家庭などで日中の遅くまで働いている家庭などに対して子どもを預かり保育すること。またはそうした施設のこと。

片づけ(かたづけ)

ものを片付けること。幼児教育において整理整頓を身に付けさせるしつけの一種で自身で習慣化させることが目的となる。

カリキュラム

主に年間の保育計画を立てること。またはその内容を指す言葉。

カンファレンス

保育士同士が行う課題などを対応するためのミーティングのこと。

企業内保育施設(きぎょうないほいくしせつ)

該当の企業に勤務している人向けに設置された保育園のこと。社員にとっては会社の福利厚生の一環とも言える。

規範意識(きはんいしき)

決まり事を意識すること。

行事(ぎょうじ)

園が企画する運動会や遠足などのイベントのこと。

吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)

乳幼児が口に入ったものを強く吸うこと。原始反射一つとされる。

共同遊び(きょうどうあそび)

互いに関わりながら遊ぶこと。各自が協力をしたり、かんたんなルールを設けたりすることで他者を意識させることが出来る。

経口感染(けいこうかんせん)

飲食物などを摂取することによって感染すること。

検温(けんおん)

体温を測る事。受け入れの際には親御さんに測ってもらう事が多い。

喧嘩(けんか)

子ども同士の喧嘩は感情的にも未成熟で調整力が無いこと、または自身で伝える手段も限られていることから起こる事が多い。

原始反射(げんしはんしゃ)

幼児が何らかの刺激にて起こす反射のこと。口の近くにあるものを吸う、手に置かれたものを握るなど。成長と共に無くなっていく。

コーナー保育(こーなーほいく)

部屋の各スペースにブースのような形で仕掛けを置き進めていく保育のこと。

誤飲(ごいん)

誤って飲食物では無いものを飲み込んでしまうこと。口に入れられてしまうほど細かい物や摂取すると危険な物は乳幼児の届く範囲には置かないよう心掛ける必要がある。

公立保育園(こうりつほいくえん)

市区町村など自治体が運営する保育園のことで、働く保育士は公務員になる。配置人数、設備なども国が定めた基準をクリアするように設定されている。

公立幼稚園(こうりつようちえん)

市区町村など自治体が運営する幼稚園のこと。働く教員は公務員になる。公立保育園と同様に配置人数、設備なども国が定めた基準をクリアするように設定されている。

午唾(ごすい)

保育園などで行われる子どもたちの午後の睡眠時間のこと。子どもの成長を促すために慣例的に行われているが、一方で夜に寝つきにくくなるのではという指摘もある。また、幼児によっては寝つきづらい子どももいるため、園としても柔軟な対応が必要となる。

子育て支援員(こそだてしえんいん)

保育士不足を補うために創設された研修、および資格のこと。保育士資格は国家資格となるためハードルが高いが子育て支援員は各自治体で実施される研修を修了すると認められる。

五大栄養素(ごだいえいようそ)

炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、無機質のこと。成長期にはバランス良く与える必要がある。

ごっこ遊び

言葉を覚え始めた幼児が始める何かの対象を真似した遊びのこと。おままごとのこと。

混合栄養(こんごうえいよう)

母乳に加えて粉ミルクなどを併用して栄養素を保管すること

さ行

3年保育(さんねんほいく)

子どもが3歳になった時点で入園し小学生までの3年間保育を行うこと

散歩(さんぽ)

子どもを園の外に出して散歩すること。運動不足解消や生育を促す目的もある。

視診(ししん)

子どもの健康を目で見て観察することで、登園時の健康観察のことを指す用語。

しつけ

子どもが間違ったことをしないように、あるいは年齢に応じて身に付けておいた方が良いことを教えていくこと。

児童虐待(じどうぎゃくたい)

子どもに対して暴力や暴言を行うこと。育児放棄(ネグレクト)なども該当する。

児童手当(じどうてあて)

子どもが中学校を修了するまで支給される手当のこと。0歳から3歳未満児は1万5千円、3歳から小学校修了前児童は1万円(第3子以降は1万5千円)、中学生は1万円が支給額となる。

児童票(じどうひょう)

入園している子どもと保護者の情報が記録されている書類の事を指す用語。

自閉症(じへいしょう)

後天性ではなく、先天性の脳障害のひとつ。

自由保育(じゆうほいく)

子どもたちに好きに過ごさせる時間のこと。またはそうした保育方針のこと。子どもが興味があることをより深めていく事に繋げることが出来るが一方で子ども同士の喧嘩に発展することもあり、その点は注意が必要になる。

情操教育(じょうそうきょういく)

考える力や感じる力を育てる教育のこと。

除去食(じょきょしょく)

子どものアレルギーの元になる主要な成分が取り除かれている食事の事を指す用語。

食育(しょくいく)

生育を促すためにタイミングに応じて適切な食事を与えること。また食事の際にコミュニケーションを取ることで食事の楽しみを持たせるように行ったりもする。

スキンシップ

子どもと手をつなぐなど肌と触れ合うこと。信頼感が増し、精神的にもやすらぐなど生育にも良い影響があるといわれている。

ずりばい

お腹を床につけたまま前進する動作。ハイハイの前段階。

接触感染(せっしょくかんせん)

病原菌が手や器具などを媒介し感染していくこと。

早期教育(そうききょういく)

年齢に応じたレベルよりも上の教育を行うこと。有効だとする説とあまり有効でない説とで議論は尽きない。

た行

第一次反抗期(だいいちじはんこうき)

2~4歳児のころに迎える親の言う事に対する自己主張を行うようになる反抗期のこと。自我の発達により迎える自然な現象であり、上手く誘導する事がポイントとなる。

待機児童(たいきじどう)

保育園が定員を超えてしまっているために入園出来ない児童のことを指す。

高這い(たかばい)

両手、両足を立てて移動すること。

縦割り保育(たてわりほいく)

0歳や1歳といった年齢でクラスを分けるのではなく、様々な年の子どもを一緒に保育するスタイルのこと

探索活動・行動(たんさくかつどう・こうどう)

子どもが持つ好奇心に基づいた行動のこと。応答的な要素、刺激的な要素などが要因となるケースが多く、ハイハイなどが出来るようになってから旺盛に知ろうと動き回ることが増えてくるため、あまり邪魔をしないようにしつつ危険なものからは遠ざけるようにする。

知育教育(ちいくきょういく)

教えて覚えさせる教育ではなく、自分自身で考える力を育てる教育のこと。

定員(ていいん)

保育園にて預かる事が出来る最大の人数のこと。人数に対して保育士の必要人員が変わる。

特別支援教育(とくべつしえんきょういく)

発達障害や他の理由により学習・行動で困難を伴う子どもに対する教育のこと。

な行

慣らし保育(ならしほいく)

母親と離れて暮らすことで感じる恐怖心や不安感を解消するために少しづつ保育園に慣れてもらえるように行う保育のこと。

喃語(なんご)

赤ちゃんが話す意味のない言葉のこと。

握り反射(にぎりはんしゃ)

赤ちゃんの手のひらや足の裏を触った際に反射的する握る動作のこと。

乳児期(にゅうじき)

生後1年前後までの時期を指す

乳児保育(にゅうじほいく)

満1歳に満たない乳幼児を保育園で預かる保育のこと。身体的にも精神的にも特に未熟なため慎重な応対が必要となる。

乳幼児(にゅうようじ)

乳児と幼児を合わせた言葉。乳児は生後0日から満1歳未満、幼児はそれ以降小学校に入るまでの子どもを指す。

認定こども園(にんていこどもえん)

保育園と幼稚園の機能を併せ持った施設のこと。地方自治体などとの連携が求められている。

寝かしつけ

幼児が睡眠しやすいように働きかけ、サポートすること。絵本を読んであげることや、体を優しくトントンとさすってあげるなど心身がリラックス出来る状態に持っていく。

熱性けいれん(ねっせいけいれん)

乳幼児に起こりやすい急な発熱およびけいれんのこと。成長に伴い起こらなくなるとされている。

年少児(ねんしょうじ)

3歳を迎えた保育園児のことを指す。

年中児(ねんちゅうじ)

4歳を迎えた保育園児のことを指す。

年長児(ねんちょうじ)

5歳を迎えた保育園児のことを指す。

は行

把握反射(はあくはんしゃ)

乳児に見られる原始反射の一種で、手の平に触れたものを握ろうとしたり、足の裏に触れたものを掴もうと指を曲げたりする反射行為のこと。

発達障害(はったつしょうがい)

生まれつきに持った脳障害のひとつのこと。

ヒヤリハット

何らかの事故に繋がりそうになる冷やっとしたことを指す。

表出(ひょうしゅつ)

自分の思いを表現すること。保育においては遊びなどで引き出してあげることで発育を促す。

病院内保育園(びょういんないほいくえん)

主に医者や看護師向けに病院に設置された保育園のこと。子育て支援のための施設で病気等により預かる病児室は別。

病児室(びょうじしつ)

一時的に病気に罹患している児童を預かる施設のこと

プリスクール

英語で教育を行う保育サービスのこと。詳細:プリスクール(英語保育園)

フレーベル

幼児教育の創始者と言われているドイツの教育者フリードリヒ・ヴィルヘルム・アウグスト・フレーベルのこと。幼児教育に生涯を捧げたと言われている。

フロッタージュ

凹凸のある対象物の上に薄い紙などを置きその上から鉛筆などで擦って作るデザインのこと。模様が綺麗にそのまま出せ、子どもも目で見て喜べるため遊びの一種として行うところもある。

分離不安(ぶんりふあん)

愛着がある物や人から離れることへ不安を感じること。乳幼児に見られる一般的な兆候であり何ら心配することではない。

ペープサート

絵や切り抜いたイラストなど子どもが興味関心を持つあそび道具のこと。語源はペーパー・パペット・シアター。

平行遊び(へいこうあそび)

互いの幼児が関わらず一人で行う遊びのこと。

ベビーホテル

宿泊を伴う認可外保育施設のこと。乳幼児を夜間長時間預かる施設サービス全般を指す。

偏食(へんしょく)

特定の食品を好み、そればかり食べてしまうこと。いわゆる好き嫌いのこと。

保育士(ほいくし)

保育士は児童福祉法に基づく資格で国家資格である保育士を取得した者のことを指す。2003年に児童福祉法が改正され国家資格となった。詳細:保育士

保育所(ほいくじょ)

親が仕事などで保育が難しい時間帯に、親に代わって保育を行う児童福祉施設のこと。いわゆる保育園は通称になり保育所が正しい呼び名になる。

保育ママ(ほいくまま)

親の就労に加え保育園に入所出来なかった3歳未満の子どもを対象とした家庭での預かり保育のサービス。

保育料(ほいくりょう)

保育園に払う費用のこと。保護者の前年の収入を元に決定される。

ま行

水いぼ(みずいぼ)

ウイルス性の感染症の一つでかゆみや痛みはあまりなく、皮膚に小さいいぼが出来るのが症状。

水ぼうそう

水痘・帯状疱疹ウイルスに最初に感染した際に全身に水疱が現れて熱が出る病気。

民間保育園(みんかんほいくえん)

私立の保育園のことを指す用語。

モデリング

子どもに真似させて教育すること。縦割り保育などでは年齢が上の子どもも混ぜることにより、幼い子どもは年長を真似して自発的に学習していくことへの狙いがある。

モンテッソーリ

イタリアのマリア・モンテッソーリが考案した教育方法のこと。特徴は子どもの自由な考えを尊重することにより自発的に学習していく事を重視した点が挙げられる。異年齢を混合し教育を行う事も特徴の一つ。

や行

夜間保育(やかんほいく)

夜遅くまで就業する親御さんに代わり夜間の保育を行うこと。

揺さぶられっ子症候群(ゆさぶられっこしょうこうぐん)

生後6か月未満の新生児などを揺さぶる事で引き起こされる内出血などの外傷のことを指す用語。たかいたかい等でも引き起こされる可能性があるため、新生児に対する過度な行為は控える必要がある。

幼児教育・保育の無償化(ようじきょういく・ほいくのむしょうか)

幼稚園、保育所、認定こども園、地域型保育等を利用する3~5歳児のクラスの子ども、または住民税非課税世帯における0~2歳児クラスまでの子どもたちの利用料が無料になる制度。2019年10月から実施されている。

幼稚園(ようちえん)

文部科学省の管轄している満3歳以上の児童を預かる学校教育施設。

読み聞かせ(よみきかせ)

幼児に絵本などを読んで聞かせること。情操教育としての観点から近年注目されている。

ら行

リトミック

子どもがもつ潜在的な能力のこと。音楽活動をベースとする教育。

療育(りょういく)

主に病気などの治療や症状の改善を目的とした教育のこと。

りんご病(りんごびょう)

伝染性の紅斑の別名。頰が赤くなることから。

レッジョ・エミリア

イタリアの都市のひとつで、特徴的な教育法を実践した。プロジェクト活動と呼ばれる与えたテーマを子どもたちによる話し合いなどをもとに行っていく教育方法が有名。

連合遊び(れんごうあそび)

一緒に遊ぼうとはするものの、やりたい事は各自が行いたいことを主張すること。

連絡帳(れんらくちょう)

保育士が保護者にその日に起きた出来事や様子などを伝える日報のようなもの。お帳面とも呼ばれたりする。

わ行

ワークライフバランス

仕事と生活のバランスのこと。

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