あ行
IVH
IVH(Intravenous hyper alimentation)とは中心静脈栄養法のこと。口などから栄養が摂取出来ない患者に対して静脈内に点滴注射を行う行為。
アウトリーチ
支援が必要だけど外部との関わりを拒否する人に対してアプローチをすること、そうした取り組みのこと。
アセスメント
介護サービスの利用に際して事前に健康状態等を確認・評価すること。
圧迫骨折(あっぱくこっせつ)
骨粗しょう症など、骨が弱くなっている方が転倒するなどし骨折してしまうこと。
アドボカシー
自ら意思を表現・表明出来ない方の代理として要望などを伝えること。
アナムネ(Anamnese)
既往歴のこと。どちらかと言えば介護施設よりも病院などで使われる言葉。
安静臥床(あんせいがしょう)
安定した状態で横になっていること。
意識混濁(いしきこんだく)
意識があるかハッキリしない様子のこと。
移乗(いじょう)
移動すること。主にベッドや車椅子から何かへ身体を乗り移す際のことを指す。手法・方法の動きのことを移乗動作と言う。
異食(いしょく)
食物では無い物を口にしてしまうこと、そうした行為のこと。認知症の患者さんに見られる事がある事象。
一次判定(いちじはんてい)
要介護認定を受けるために行われる最初の判定のこと。状態の確認の後にコンピューターにより行われる。
移動介助(いどうかいじょ)
自力での移動が困難な方の移動をサポートすること。
医療行為(いりょうこうい)
何らかの疾病を治療・診断・予防などのために行う医学的な行為のことで、誤った場合人体に危害を及ぼす危険性があるため介護士が医療行為を行う事は禁止されている。介護を行う上では、どういった行為が医療行為に該当するか、何をして良く、してはいけないかを事前に周知し共有しておく必要がある。
医療ソーシャルワーカー
保険・医療機関において病気等で発生する家族や社会的な問題などの解決をサポートする職業。
イレウス
腸閉塞のことを指す用語。
胃ろう
口から栄養を摂取できなくなった方が胃に管を通し栄養をそこから摂取する方法のこと。
インテーク
各医療施設、福祉事務所などに訪れてきた方に対して何を必要としていて、何が提供できるかを見極める面接のこと。
インフォームドコンセント
医師が患者に説明を十分に行い、同意を得た上で治療を進める事。
ADL(えーでぃーえる)
Activities of Daily Livingの頭文字を取った略語になり、食事や排せつ、入浴等、日常生活動作のことを指す。
エアーマット
床ずれなど褥瘡が出来た部位に使用し膨らんだり縮んだり少しづつ繰り返すことで長期間圧迫されるのを防ぐための機器。
壊死(えし)
細胞組織が局所的に死ぬこと。ネクローシスとも呼ばれる。一定期間同じ体勢でいる事で引き起こされる褥瘡(じょくそう)など。
エビデンス
証跡・証拠のこと。申し送りのように、状況を共有するために作成されるものや、何らかの問題が発生しそうになった状況を把握するために活用されるヒヤリハットなど。近年ではIT機器を活用して記録を残す事でサービスの向上に繋げる動きもあり、その際に取得するデータを指すこともある。
嚥下(えんげ)
食物を飲み込む所作のこと。
嚥下障害(えんげしょうがい)
食物を飲み込む行為が難しい状態のこと。筋力の低下によって起こるものや病気によるもの、心理的な影響によって起こるものなど原因は様々だが、ケアを行う際には注意が必要な状況になる。
応益負担(おうえきふたん)
福祉も含め公共サービスを利用した程度、内容に応じて費用を負担すること。その方式。
オストメイト
人工肛門・人口膀胱のこと。またはそれを使用している人のことを指す。
か行
臥位(がい)
横になった状態のことを指す。寝た状態の姿勢。
介護サービス(かいごさーびす)
要介護や要支援と認定された際に受けられるサービスのこと。
介護支援専門員(かいごしえんせんもんいん)
ケアマネージャーのこと。
介護タクシー(かいごたくしー)
介護サービスを提供するための訓練を受けた運転手が行うタクシーのこと。病院や介護施設への送迎を行う。
介護付き有料老人ホーム(かいごつきゆうりょうろうじんほーむ)
有料老人ホームとしての機能に加え、介護サービスも行っているタイプの住宅。
介護福祉士(かいごふくしし)
介護を行う知識・技術があると認められた資格を持つ人のこと。国家資格で試験を受けるためには就業経験や研修の受講が必須となっている。
介護保険(かいごほけん)
満40歳以上のすべての人が支払う必要がある社会保険のこと。介護サービスの財源となっており一生払う必要がある。
介助(かいじょ)
高齢者や身体障がい者に対して日常生活が支障なく行えるようにサポートすること。
疥癬(かいせん)
ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生し発生する皮膚の病気のこと。かゆみを伴い、他の人に感染する性質を持つタイプもある。
患側(かんがわ)
片麻痺患者の麻痺している側の事を指す用語。
椅座位(きざい)
椅子に座った状態の姿勢のこと。
居宅介護(きょたくかいご)
自宅で生活できるように支援し介護を行うこと。
QOL(クオリティオブライフ)
直訳すると生活の質のこと。基本的な生活を送る事が出来るかが基準となる。
グループホーム
主に認知症の方が共同で生活を行う施設・設備のこと。少人数でアットホームな環境が特徴。
ケアプラン
介護サービスの利用にあたり、本人や家族の心身や生活環境も含めた利用する際の計画書のこと。主にケアマネージャーが作成する。
傾聴(けいちょう)
じっくりと話を聞くこと。傾聴力は介護における重要なスキルの一つで、自身の精神的な負担なども傾聴力によって大きく変わる。
健側(けんがわ)
片麻痺患者などにおける麻痺していない側を指す用語。
見当識障害(けんとうしきしょうがい)
時間や自身のいる場所の感覚を失うことや家族や知人の区別などがつかなくなること。認知症における代表的な症状。
後期高齢者(こうきこうれいしゃ)
後期高齢者医療制度に加入する人のことを指し、一般的には対象となる75歳以上(難病・寝たきりなどの場合は65歳から加入可能)の方を指す言葉。
口腔ケア(こうくうけあ)
口の中の清掃や義歯の掃除などを指す。
さ行
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
見守り、生活相談が付く高齢者向けの賃貸住宅のこと。
座位(ざい)
上半身を起こした状態のこと。
資格手当(しかくてあて)
資格保持者に対して給与などで手当を追加して支払う事。介護福祉士のような国家試験を受講して取得する資格から介護職員初任者研修、介護職員実務者研修のように研修を修了した時点で付与される資格があり、多くの事業者は資格保有者に手当を支払う傾向が強い。
失禁(しっきん)
尿を漏らす事。
社会福祉士(しゃかいふくしし)
一般的にはソーシャルワーカーと呼ばれる国家資格の事で、身体的、経済的、その他の理由も含め相談に乗り最適な支援を手伝う職業のこと。
ショートステイ
機能回復を目指した要介護者・要支援者向けの短期入所施設・設備のこと
褥瘡(じょくそう)
長時間同じ姿勢でいること等により皮膚が圧迫されて皮膚が赤くただれたり傷が出来ること。床ずれとも呼ばれている。
スクリーニング
状態などをヒアリングするなどし将来的な見通しを確認すること。
清拭(せいしき)
病気や怪我、その他の理由などで入浴が困難な方に対しタオルで体を拭くなどして身体の清潔な状態を保つこと。またはその行為のこと。
た行
ターミナルケア
余命がわずかであると診断された患者に対するケアのこと。終末医療の分野になる。
端座位(たんざい)
椅子に座った時のことで、足を床におろしている状態を指す。
地域包括支援センター(ちいきほうかつしえんせんたー)
地域住民の福祉のクオリティの向上を目指し設置された機関。保健師、社会福祉士の設置が義務付けられている。
通所介護(つうしょかいご)
デイサービスのことで、主に要介護者が自宅などで日常生活を送る事が可能になるようにリハビリなどを行う施設。
デイケア
介護者などの日常のケアの他、機能回復訓練などを受ける事が出来る施設。医師を置くことが必須となっている。
デイサービス
要介護の高齢者に対して行われるサービスで、食事・入浴などが含まれる。
摘便(てきべん)
便を指などを使って排出させること、医療行為にあたる。
特別養護老人ホーム(とくていようごろうじんほーむ)
特養と呼ばれる介護施設で要介護3以上の方を対象とした公的な施設のこと
トランス
トランスとはトランスファー(transfer)の略語で移動させるという意味。自力で移動する事が難しい方などの移動をサポートすること。ベッドから車椅子へなど移動をサポートする。移乗とも言われる。
な行
二次判定(にじはんてい)
要介護認定・要支援認定を受けるための二つ目の状態判定のこと。
認知症(にんちしょう)
脳機能が低下し言動や記憶が失われたりすること。
ネグレクト
食事を与えない、着替えや入浴を放置するなどの虐待を与えること
ノーマライゼーション
高齢者や障がい者が可能な限り普通の生活が送れるような社会を目指すという考え方のこと
は行
徘徊(はいかい)
認知症の患者などが居宅などを認識できずに迷ってしまうこと。
排泄介助(はいせつかいじょ)
自力でトイレが出来ない方を介助すること。
バイタルサイン
人が生命活動を行っている兆候のこと。脈拍や呼吸、血圧、体温などを指す。略してバイタルと呼ばれることが多い。
白癬(はくせん)
皮膚病のひとつで菌が繁殖することでかゆみなどの症状が起こる。
白内障(はくないしょう)
眼の水晶が白濁し視力が著しく低下~失明する病気のこと。
半座位(はんざい)
ベッド上で上体を45度傾けた状態のこと
糜爛(びらん)
びらんとはただれの事で何らかの組織がただれた状態を指す言葉。
フィジカルセラピスト(PT)
理学療法士のことで、事故や加齢などで起こった身体機能障害の回復を目指して患者にトレーニングを指導する職業。
ボディメカニクス(ぼでぃめかにくす)
体の構造を利用し、力を使わずに効率的に体を動かすこと
ま行
まだら痴呆(まだらちほう)
日常の生活力が高い一方で記憶障害が強いなど、脳機能の一部に痴呆症の兆候が見られる症状のこと
マンパワー
人的リソースのこと。人の力。
民生委員(みんせいいいん)
介護相談など地域の福祉に貢献するために存在するボランティアのこと。
申し送り(もうしおくり)
利用者さんの状態を記録し次の担当者へ引き継ぐこと
モニタリング
活動・行動を観察すること。
や行
夜間せん妄(やかんせんもう)
幻覚・錯覚などのせん妄が夜に現れる傾向が強い状態のこと
有料老人ホーム(ゆうりょうろうじんほーむ)
食事や介護などのサービスが付いている民間の施設のこと。費用は高額なものからそうでないものまでマチマチ
要介護(ようかいご)
介護が必要であると認められ要介護認定を受けた方のこと。程度に応じ介護サービスを受ける事が出来る。
要介護者(ようかいごしゃ)
要介護者の定義は以下の通りに定められている。
(1) 要介護状態にある65歳以上の者
(2) 要介護状態にある40歳以上65歳未満の者であって、その要介護状態の原因である身体上又は精神上の障害が加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病であって政令で定めるもの(特定疾病)によって生じたもの
※政令で定めるもの(特定疾病):施行令第2条
参照:厚生労働省「要介護認定に係る法令」
要介護認定(ようかいごにんてい)
生活において介護サービスが必要であり、その上で介護保険の支給が認められる認定のこと。要介護の程度は1から5の段階に分けられ、1が状態としては軽く5が最も重たい状態になる。厚生労働省が公表している基準は以下の通り
要介護1:要支援状態から、手段的日常生活動作を行う能力がさらに低下し、部分的な介護が必要となる状態
要介護2:要介護1の状態に加え、日常生活動作についても部分的な介護が必要となる状態
要介護3:要介護2の状態と比較して、日常生活動作及び手段的日常生活動作の両方の観点からも著しく低下し、ほぼ全面的な介護が必要となる状態
要介護4:要介護3の状態に加え、さらに動作能力が低下し、介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態
要介護5:要介護4の状態よりさらに動作能力が低下しており、介護なしには日常生活を営むことがほぼ不可能な状態
要支援(ようしえん)
要介護の前状態にいると認められる人のこと。現時点においては介護の必要は認められないものの、将来要介護状態になることが見込まれる状態の方のこと。介護予防に関するサービスを受ける事が出来る。
ら行
理学療法士(りがくりょうほうし)
主にリハビリを中心とした機能回復療法を行うことが出来ると認められた人。国家資格。
リビング・ウィル
自身が終末期に差し掛かった場合の事前の意思表明のこと。
リロケーションダメージ
転居を行った際など環境の変化に対して感じるネガティブな影響のこと。
レクリエーション
遊びを取り入れながら生活機能の向上・維持を図る遊びのことを指す
レスパイトケア
介護を行っている家族・親族に対するケアのこと。
レセプト
患者が受けた分の保険診療を請求するための請求書のこと。
老老介護(ろうろうかいご)
高齢者が高齢者を介護する状態のこと