看護師用語集

看護師が勤務する病院などの医療現場では他の職場と比べても多くの専門用語が飛び出します。また登場する言葉も英語はもちろんドイツ語など国内外を問わず幅広く存在するため、一つ一つ混乱せずに覚えていきたい所です。ここではそうした医療現場で使用されている看護師の用語を集めています。

あ行

アーリーステージ

アーリーステージ(英:early stage)は初期を指す言葉で、症状などの初期段階にある事を指す言葉。

ROM(あーるおーえむ)

Range of Motionの略語で関節が動く領域のこと。関節可動域とも呼ばれる。

アイテル

アイテルとはドイツ語(Eiter)で膿のこと。または膿が出ている状態のことを指す。

IVH(あいぶいえいち)

口から栄養を取ることが難しく、また胃ろうを作ることも難しい状態の際に点滴から栄養を取ること。

IC(アイシー)

インフォームドコンセント(現状の説明)の略語。業界用語になる。

アウゲ

眼科の事、ドイツ語で目の意味を持つAugeから。看護師業界用語。

アウス

AUSはドイツ語Auskratzungの略語で人工妊娠中絶手術のこと。

アカウンタビリティ

患者や家族へ治療の計画などを説明する責任のことを指す用語。類似した言葉としてはインフォームドコンセントなどがある。

アクシデント

医療事故のことで、医療に関係する全ての場所が対象で過程や過失の有り無しは問わない。

明け

深夜の勤務が終わった後の朝のこと。

アストマ

アストマ(asthma)とは喘息(ぜんそく)のこと、または喘息に於ける発作のことを指す言葉。

アセスメント

アセスメント(assessment)は評価を意味する言葉で、病状や環境などをヒアリングし状態を把握することを指す言葉。

圧迫骨折(あっぱくこっせつ)

身体に何らかの負荷がかかり、その力によって骨折してしまうこと。主に高齢者に多く、些細な挙動でも骨折に繋がる危険性があるため、介助の際などは慎重に行う必要がある。

アッペ

盲腸(虫垂炎)のことを指す用語。英語のappendicitisから。

アテローム

垢と皮脂が袋状に溜まって出来た腫瘍のこと。粉瘤(ふんりゅう)とも呼ばれる。

アドボカシー

アドボカシー(advocacy)とは患者の権利を擁護することを指す用語。代弁するという意味の言葉にもあたり状況に応じて看護師は患者の価値観などを尊重し代弁する必要がある。

アドミッション

アドミッション(admission)は入院することを指す用語。学校などに入学(登録)をする「許可」の意味でもある。

アナムネ

アナムネとはドイツ語(Anamnese:既往歴)の略語で、そのまま病歴などの事を指す用語。

アネミー

貧血のことを指す用語。ドイツ語のAnamieから。

アプニア

アプニア(またはアプネア)とは無呼吸状態のことを指す用語。

アプニアアラーム

アプニア状態が起きたときに感知するための警報機のこと。

アポ

アポはapolexyの略語で脳卒中のことを指す。看護師の業界用語。

アレスト

停止状態のことを指す言葉で看護師の業界用語。心停止や呼吸停止状態などを指す。

安静臥床(あんせいがしょう)

安定した状態でベッドなどに横たわる状態のことを指す言葉。

アンビ

アンビとは救急車を指す業界用語。

アンプタ

切断を指す用語で四肢など大きな部位を表す事が多い。

罨法(あんぽう)

温める、また冷やす事で治療を図ること。冷やす事は冷罨法と言う。

EPA(いーぴーえー)

日本が他国と結んでいる経済連携協定のことで、内容は海外の労働者を受け入れること。労働人口をカバーするためにベトナムやインドネシア、フィリピンなどと交わされている。

意識障害(いしきしょうがい)

意識レベルが低下した状態のことで傾眠状態、昏蒙状態、昏睡状態などが挙げられる。

意識清明(いしきせいめい)

意識がはっきりしている状態のこと。覚醒しており周囲の状況なども認識し反応もある状態。

異食(いしょく)

食べ物で無い物を口にしてしまうこと。痴呆症の患者に顕著に見られるため、そうした物を周囲に置かないなどの対策が必要。

医療的ケア(いりょうてきけあ)

経管栄養注入、喀痰吸引などの医療行為を指す

医療費控除(いりょうひこうじょ)

本人や家族が負担した年間の医療費が10万円以上、或いは所得の5%に相当する金額を超過した際に、200万円を限度額として所得から控除される事

イレウス

イレウス(Ileus)は腸閉塞のこと。腸に物が溜まってしまう(しやすく)なることを指す用語。

胃ろう(いろう)

チューブを用いて胃から栄養を摂取できるようにすること。口から食事を摂取する人などに行う医療処置。PEGとも呼ばれる。

イブニングケア

夕方から就寝までの間のケアのこと。心身を清潔に保ち、快適に睡眠につけるために行う

医療過誤(いりょうかご)

医者が医療行為を行う際に業務上必要な注意を怠り、患者に傷害等を与えてしまうこと。

医療ソーシャルワーカー(いりょうそーしゃるわーかー)

患者や家族が抱える心理的・経済的な点に関する不安などを解消するために相談にのりサポートを行う仕事。

医療費控除(いりょうひこうじょ)

1年の間に一定以上の医療費負担が発生していた場合、支払った費用に応じ税金を計算し直されること。

インシデント

医療事故に繋がりそうであったが防げた、あるいは発生してもおかしくない状況にあった、といった状況のこと。ヒヤリハットの事例全てを指す。

インスリン

ホルモンの一種。血糖値を下げる働きがあるため、糖尿病の治療にも用いられる。

インテーク

インテーク(intake)は摂取するという意味の言葉で、そのままの意味で使われたり、またはソーシャルワーカー等が相談に訪れた人の相談にのり問題をヒアリングすることを指す事もある。

インフォームド・コンセント

患者が病状や治療方法などの説明を受けること。または受けた上で、適切な治療にあたっていくことを指す。

齲歯(うし)

虫歯のこと。略してCと言う事もある。

うっ血(うっけつ)

鬱血と書き、血液が何らかの理由でたまった状態のこと。

鬱病(うつびょう)

不安感、焦燥感(しょうそう)、食欲の低下、不眠症などを特徴とする気分障害の一種。青年期に起こるうつ病だけではなく、更年期うつ病や、高齢期の老人性うつ病もある。

ウロ

ウロは英語で(Urology)泌尿器科の略語。業界用語。

ADL(えーでぃーえる)

日常生活動作のこと。食事、着替え、トイレ、入浴等日常生活に最低限必要な動作とそれらを自身で行えるかどうかの状態のこと

HI

HIはHead Injuryの略語で頭部外傷のこと。

HAV

A型肝炎ウイルスのこと。

HBV

B型肝炎ウイルスのこと。

HCV

C型肝炎ウイルスのこと。

HL

HLとはhyperlipemiaの略語で高脂血症のことを指す用語。

s.c(えすしー)

subcutaneousの略語で皮下(注射等)のこと。

ST(えすてぃー)

英語のSpeech Therapyの事で、言語聴覚士を指す。

SP(えすぴー)

Spinalの略語で脊椎、脊柱のことを指す用語。

SpO2

血液中に含まれる酸素濃度のこと。

エビデンス

証拠の意味を持つ言葉で、その状況下の状態を残すものを指す。看護師に限らず用いられる言葉。

Fx

骨折(Fracuture)を指す用語で記録物に記入することが多い。

MG

胃潰瘍のこと。ドイツ語Magengeschwurから。

LC

肝硬変(Liver Cirrhosis)のこと。

嚥下(えんげ)

食物や飲み物を租借し飲み込むこと。

エンゼルケア

死後の処置を指す言葉。傷跡などがある場合整えて遺族と対面する前に行う処置のこと。

エント

ドイツ語Entlassenの略語で退院のことを指す用語

エンドステージ

末期を表す用語。

オーベン

上司などを指す言葉で、主に目上の立場の方を指す言葉。研修医を教える立場の役割の医師などが該当する。

オーラルケア

口腔ケアのこと。oral care。

応益負担(おうえきふたん)

利用したサービス分の支払いを求める事。

嘔気(おうき)

吐き気のこと。

噯気(おくび)

げっぷのこと。

オストメイト

人工肛門、人口膀胱を付けた方のこと

オト

耳鼻科の事を指す用語

温罨法(おんあんぽう)

布などを用いて温めることで治療をはかること。

オンライン診療(おんらいんしんりょう)

スマホなどの電子機器を利用して診療を受けること、またはその行為のことを指す。一般的に予約制となるため待ち時間が軽減され、決済もスマホから行うことが出来る。注意点としては疾病によりオンライン診療の対象外になる点が挙げられる。

か行

介護保険サービス(かいごほけんさーびす)

65歳以上の方が要支援・要介護者になった際に受けられるサービスで、自己負担額は収入に応じ1割から3割の間に設定されている。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニと呼ばれる疥癬虫が皮膚の角質層に寄生する事で引き起こされる痒みを伴う疾患のこと。

咳嗽(がいそう)

咳のことを指す言葉。

介達牽引(かいたつけんいん)

骨に直接力を加えず、皮膚や筋肉を支えることで骨を牽引すること。

潰瘍(かいよう)

皮膚や粘膜が深くまで欠損している状態の組織のことを指す用語。

外用薬(がいようやく)

人体に塗るなど直接充てる薬のこと。

かかりつけ医(かかりつけい)

特定の患者の体調や特徴を把握している医者のこと。

額(ひたい)

頭のうち上部を指す。主におでこのこと。おでこの事を前額部(ぜんがくぶ)と言うこともある。

喀痰(かくたん)

主にタンのこと。

喀痰吸引等研修(かくたんきゅういんなどけんしゅう)

たんの吸引や経管栄養を行う事を目的とした研修で基本研修・実地研修を行い両方とも修了すると医師の指示の下で前述した行為が行えるようになる。介護職員向けの研修。

臥床(がしょう)

仰向きに横になること。

家族歴(かぞくれき)

家族がかかっていた病気のこと。

合併症(がっぺいしょう)

ある病気が起因となり他の病気も引き起こしてしまうこと。

カルチ

カルチノーマ、ガンのこと。

寛解(かんかい)

完治はしていないが小康状態を保っているような状態のこと。

看護記録(かんごきろく)

自身が担当した患者の様子などを記録した資料のこと。

患側(かんそく)

麻痺など障害が起こってる側を指す言葉。

嵌入便(かんにゅうべん)

排便障害のひとつで硬い便が滞留し排出ができなくなった状態のこと。

緩和ケア(かんわけあ)

主に末期がん患者などに対する、社会的・心理的なケアのこと。

既往歴(きおうれき)

過去にかかっていた病気のことを指す言葉で、治療の際などに考慮する。

基底面積(きていめんせき)

床など下に触れている足元の面積の事を指す。

ギネ

婦人科を指す言葉。業界用語。

仰臥位(ぎょうがい)

上を向いて横たわった状態の体勢のこと。

強直(きょうちょく)

関節や筋肉が硬く強張る事を指す用語。

起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)

立ち上がった時などにめまいを起こす症状のこと。転倒などを引き起こす危険がある。自律神経症状の一つとされる。

筋ジストロフィー(きんじすとろふぃー)

指定難病のひとつで筋繊維が破壊と変性を繰り返し、徐々に筋力が低下し、また萎縮していく病気のこと。遺伝性の筋疾患の総称。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)

日常の生活の質を表す言葉で、患者の身体的な側面だけではなく、精神面なども含む質のこと。

屈曲(くっきょく)

関節を曲げることを指す。

クランケ

患者を指す用語。

クランプ

鉗子(かんし)のことで、締めるという意味でも用いられる用語。

グリセリン浣腸

グリセリン入りの下剤の事を指す。

クリニカルパス

検査や治療などの経過を患者に知らせるために作成する入院診療計画書のこと。

グル音(ぐるおん)

胃腸の動きにより鳴る音のこと。業界用語で使われる所もある。

傾眠(けいみん)

肩を軽く叩くなどすると意識を取り戻すような意識障害のこと。うとうとしている状態とは異なり何らかの病気の可能性もある。

下血(げけつ)

便に血が混じること。胃や腸からの出血が便に混じることで見られる事が多い。

ケモ

化学療法のこと。業界用語。

ケモラジ

化学療法(ケモ)と放射線治療(ラジエーション)を両方行うことを指す用語。

原始反射(げんしはんしゃ)

幼児が特定の刺激に対して起こす、中枢神経系が反応する反射行為のこと。

見当識(けんとうしき)

時間、場所、対人関係などの認知能力のこと。

見当識障害(けんとうしきしょうがい)

認知症の中核症状のひとつで、時間や場所、人が理解出来なくなる症状。程度は幅広く軽度なものから重度な症状までさまざま。

現物給付(げんぶつきゅうふ)

健康保険証を提示することで本来発生する医療費のうち2〜3割程度の負担で医療サービスを受けることが出来ることから、残りの7〜8割分は医療サービスという現物を給付されているという考え。またはその制度のこと。

コート

便のこと。ドイツ語Kotより。

コードブルー

患者の容体が急変した時などの緊急用のコールのこと。テレビドラマにも使われていた名称。

構音障害(こうおんしょうがい)

言葉を発する事は可能だが、発音が不明瞭のため相手に内容が上手く伝わらない状態のこと。

口渇(こうかつ)

喉が渇くこと、脱水症状の一種。

口腔(こうくう)

口の中のことを指す。

口腔ケア(こうくうけあ)

歯磨きや虫歯の治療など口の中のメンテナンスのこと。

後見人(こうけんにん)

痴呆症などにより判断能力が低下している方に変わって法的な手続きなどを行う人のこと。未成年後見人と成年被後見人の2種類に分かれる。

拘縮(こうしゅく)

関節の可動域が狭くなった状態のこと。間接周辺を余り動かさないことなどが要因となるケースが多い。

紅斑(こうはん)

毛細血管の拡張等が原因となり皮膚の表面が赤くなること。

誤嚥(ごえん)

食物や飲料が器官に入りむせること。

氷枕(こおりまくら)

頭部を冷やすために氷などを入れた袋のこと。

国試(こくし)

看護師国家試験の略語。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨量が減り脆くなる病気のこと。高齢者に多く、しりもちをついただけで骨折する事もあるので付き添いには注意が必要。

昏睡状態(こんすいじょうたい)

意識が無く刺激にも反応しない無反応状態のこと。

コンタミネーション

混入の意味で、どちらかといえば間違って混入するなどの意味合いで使われる事が多い。

kot(コット)

大便のこと。

さ行

サーカディアンリズム

体内時計。体内に備わる1日のバイオリズムのこと。朝起きて、夜眠くなって寝る等。

サーベイランス

感染症を調査あるいは監視することを指す言葉。

臍(さい)

へそのこと。

サイナス

正常に動いている心臓のこと。

サクションチューブ

痰を吸引する際に使用するチューブのこと。

差し込み便器(さしこみべんき)

寝たままで尿や便が取れる機器のこと。

擦過傷(さっかしょう)

すり傷のこと。

座薬(ざやく)

肛門などに差す薬のこと。

サルコペニア

加齢に伴った筋肉量・筋力の低下のことを指す言葉。

残存能力(ざんぞんのうりょく)

障害がある際に、それ以外でどこまで補えるかを指す言葉。

GE

glycerine enemaの略語でそのままグリセリン浣腸のことを指す。

ジェネラリスト

特定の領域・分野に限らず幅広い分野で能力を発揮する事が出来るタイプのことを指す。看護師に限らず一般的にも使われる言葉。ゼネラリストと言う事も多い。⇔スペシャリスト

ジェネリック医薬品(じぇねりっくいやくひん)

新薬と同等の効能があると厚生労働省が認めた薬のこと。相対的に価格は安いため医療費が膨らんでいる日本の医療現場において有効活用が期待されている。

ジギタール

直腸指診のことを指す。

支持基底面(しじきていめん)

床や地面と接している部分を結んだ範囲の事を指す言葉。

四肢麻痺(ししまひ)

両手両足に麻痺がある状態のことを指す用語。

シゾ

統合失調症を意味する用語。同様の意味である英語のSchizophreniaから。

耳朶(じだ)

耳たぶのこと。

シックハウス症候群(しっくはうすしょうこうぐん)

建物に使われている接着剤や塗料などから発せられる化学物質によって引き起こされるめまいや倦怠などの症状のこと。

湿潤(しつじゅん)

湿っていること、または湿らすこと。主に患部の状態を指すことが多い。

シバリング

シバリング(shivering)は身震いなど、身体を震わせることで体温を保とうとする生理現象のこと。

ジャパンコーマスケール(JCS)

日本で使用されている意識障害下における段階的な分類指標のこと。段階として、刺激しないでも覚醒している状態、刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態、刺激しても覚醒しない状態の順に意識障害が重いと評価される。

重篤(じゅうとく)

死に至る可能性が高い容態のことを指す用語。

従命反応(じゅうめいはんのう)

問いに対する患者の反応のこと。意識レベルの評価などに対して行う行為の一つ。

准看護師(じゅんかんごし)

医師や看護師の補助業務を行う。看護師資格が国家試験なのに対し准看護師は各都道府県単位での免許になる。

準夜勤(じゅんやきん)

主に夕方ごろから深夜(場合により終電前後)までの勤務体系のこと。

睫毛(しょうもう)

まつげのこと。

褥瘡(じょくそう)

床ずれのこと。長時間同じ体勢でいる事で皮膚が圧迫されることにより起こる。

徐脈(じょみゃく)

脈が遅くなる不整脈の一種。1分間の脈拍が60~50未満になる事を指す用語。めまい・ふらつき等の要因となる。

シリンジポンプ

静脈注射を行う際に正確に行うために用いる器具のこと。

呻吟(しんぎん)

うめき、苦しむこと。またはそうした様。

振戦(しんせん)

手や脚、頭等で意図せず出てしまう震えのこと。

伸展(しんてん)

関節を伸ばすこと。

浸軟(しんなん)

水を吸ってふやけた状態のこと。皮膚の角質などが過度に湿潤し膨らんだ状態になっていること。

心マ(しんま)

心臓マッサージのことを指す略語。

深夜勤(しんやきん)

深夜帯の勤務体系のこと。おおよそ終電前後より翌日の日勤に引き継ぐまでの勤務となる。

ステる

死亡するの意味。ドイツ語で死亡することを意味するsterbenが語源。業界用語。

ストーマ

自力で尿や便を排出する事が難しい患者に対し人工的な管を通し、そこから出させること。またはその術法

スピーチロック

言葉による拘束という意味で、主に高齢者の方などを言葉で制してしまうこと。

スペ患(すぺかん)

そのままスペシャルな患者のこと。著名人・有名人など。

ズポ

座薬のこと。

正期産(せいきさん)

出産における理想的な時期に出産すること。期間は目安として妊娠37週0日~41週6日とされている。なお正期産の期間の前の出産は早産と呼ばれ、正期産以降の妊娠状態のことは過期妊娠と呼ばれる。

正循環(せいじゅんかん)

前の勤務開始時間から24時間以上経過した後に次の勤務が始まるシフトのこと。

セカンド・オピニオン

他の方の意見のこと。主に現在担当している医師とは別の医者に症状や治療方法・方針などの見解を求めることを指す。

ゼク

死後解体のこと。業界用語。

鑷子(せっし)

ピンセットを指す用語。

潜血(せんけつ)

尿・便等に血液が混じっていること。

穿刺(せんし)

主に注射針を指す行為の事を指す言葉。

ゼンマ

全身麻酔の略語。業界用語。

せん妄(せんもう)

一時的な意識精神症状のこと。継続し現れるものではなく、ある一定の期間見られる。

ソーシャルワーカー

生活に困っている人や病気や障害などを抱えている人に対して、日常生活を送る上でのサポートをする仕事。

SOAP

SOAPはカルテを記入する際のチェック項目のことでS(subjective)主観的情報、O(objective)客観的情報、A(assessment)評価、P(plan)計画の4項目を元に記録する。

創部(そうぶ)

手術などで出来た傷の部分のことを指す。

側臥位(そくがい)

横を向いて寝た体勢のこと。

塞栓子(そくせんし)

血管を詰まらせる要因となっている物質のこと

ゾロ

ジェネリック医薬品のこと。業界用語。

た行

タール便(たーるべん)

出血を含んだ黒色の便のこと。そのまま黒色便とも呼ばれる。

ターミナルケア

病気により余命が間近の患者さんに対するケア、終末期のケアのこと。

ターミナルステージ

ターミナルステージ(Terminal Stage)は終末期を指す言葉。

体位変換(たいいへんかん)

寝たきり等、自力で動くことに苦労する方の体の向きを変えること。

タキる

心拍数が増加しているさまを表す業界用語。

チアノーゼ

血液中の酸素が少なくなり、皮膚などが青黒く変色すること。

ツッカー

ブドウ糖液のこと

テーベー

結核のことを指す。ドイツ語のTuberkuloseから。TBと略して呼ばれることも。

Dx

脱臼のこと。

DM(糖尿病)

DM(diabetes mellitus)は糖尿病のこと。ラテン語から。

DM(疾病管理)

DM(Disease Management)は疾病管理を意味する用語で、何らかの疾病を発症した方がさらに重篤な状態にならないよう管理すること。生活習慣病やガンなど慢性疾患が該当する。最初に現状を把握し状態に応じた目標を設定してそれに応じて対処し結果を観察し次なる施策を考えるというフローを繰り返していく。

TIA

Transient Ischemic Attackの略語で一過性脳虚血発作のこと。脳梗塞と似た症状が一時的に起こり消える発作のこと。

DV防止法

配偶者からの暴力を抑止するために制定された法律。被害者への接近禁止命令や退去命令、被害者の子または親族等への接近禁止命令、電話禁止命令などを裁判所に申し立てる事を通じその後の判断を経て発令出来る。

デクビタス

褥瘡(じょくそう)のこと。床ずれなど、皮膚を圧迫した状態が続き、細胞が局部的に壊死を起こすこと。略してデクビと言ったりもする

デコる

心不全になること。看護師業界用語

デブリ

壊死してしまった組織などを除去する処置のこと。デブリドマンの略語。

デメンティア

英語で痴呆症を指す言葉、Dementiaから。

デルマ

皮膚科の事を指す言葉、業界用語。

トータルペイン

ペイン(痛み)を身体的な苦痛以外にも精神的な痛みや社会的苦痛など多面から考えること。

疼痛(とうつう)

ズキズキと痛むこと

特定行為(とくていこうい)

診療の補助で看護師が手順書をもとに行う、高度な知識、技能が必要とされる行為のこと

ドナー

提供者のこと。

トリアージ

患者の状態を確認し緊急度が高い順番に振り分けること

ドレナージ

体内に滞留した膿などの体液を外に排出させること

頓服(とんぷく)

症状が現れた際に服用すること、喘息発作時など。

トンボ

点滴に使う針の事を指す

な行

Ns

ナース(Nurse)の略語。看護師のこと。

軟便(なんべん)

柔らかい便のこと

ネーベン

研修医のこと。

ネクる

壊死(Necrosis)状態を指す言葉

熱傷(ねっしょう)

やけどのこと

熱発(ねっぱつ)

発熱すること

ネブライザー

薬液を口・鼻から吸引するための吸引器。

ノーマライゼーション

障がいのある人も無い人も同等に生活を営むことが出来る社会を目指すという理念、またはそうした取り組みのこと。

ノンレム睡眠(のんれむすいみん)

脳が完全に休息状態となった眠りのこと。⇔レム睡眠

は行

バイタルサイン

生命に関する指標のこと。人が生きている事に関してはいくつかの兆候があり、それらの総称。バイタルまたはVSと略される事もある。

ハイパーテンション(ハイパテ)

高血圧のこと。

ハルン

尿のこと

P.O.(ぴーおー)

P.O.はラテン語のper osの略語で経口を意味する言葉。経口摂取するもんp全てに対して使う用語。

BT(びーてぃー)

BT(Body Temperature)とは体温のこと。ドイツ語であるKT(Korpertemperatur)が使われる事もある。

皮疹(ひしん)

皮膚に出来る発疹の総称。

飛沫感染(ひまつかんせん)

くしゃみなどで飛散した病原体により感染すること

開かれた質問(ひらかれたしつもん)

回答者が自由に返答できる質問方法。

頻回(ひんかい)

回数が多いことを指す言葉。

頻脈(ひんみゃく)

心拍数が多い状態のこと。100/分以上の時のことを指す。

フィジカルアセスメント

問診に加えて視診や触診等、身体的な状態も調べて患者の健康状態を調べること。

フィンクの危機モデル(ふぃんくのききもでる)

アメリカ合衆国の心理学者であるフィックが提唱した危機的状況を1:衝撃、2:防御的退行、3:承認、4:適応の4段階で示したモデルのこと。大病や障害など大きな危機を迎えた患者の心理的な移り変わりを上記のように定め、アプローチすべきプロセスを体系化している。

vds(ぶいでぃーえす)

ドイツ語で就寝前のことを指す言葉

プシコ

精神科を指す業界用語。

腹圧(ふくあつ)

お腹の中の圧力のこと。排尿や排便の時に使う。

副雑音(ふくざつおん)

呼吸音に大きい音や低音など異常な音が混ざること

腹水(ふくすい)

腹膜、肝臓、腎臓、心臓など内臓の疾患等で腹腔内に溜まった水のこと。

浮腫(ふしゅ)

むくみ、あるいは水が溜まること。

プライマリーケア

治療を受ける際の最初の診療や簡易的な治療等のこと。

プラシーボ・プラセボ

効果の無い偽薬のこと

プリセプター

先輩の看護師が新人の後輩を指導して教育していくこと。年次は近い場合が多いが施設やに経験により状況はさまざま。

閉鎖式ドレーン(へいさしきどれーん)

カテーテルをバッグに装着するタイプのドレーン

PEG

PEG(ぺぐ)はPercutaneous Endoscopic Gastrostomyの頭文字を取った略語で胃ろう造設術のこと。

ヘマトーマ

hematoma、血種の事を指す言葉。

ヘモ

痔のこと

膀胱緊満(ぼうこうきんまん)

膀胱に尿が溜まってしまう事。

訪問介護(ほうもんかいご)

介護者が患者の自宅を訪れ食事、排せつ行為の補助、入浴介助など介護をすること。

訪問看護(ほうもんかんご)

看護師、准看護師、保健師、助産師など看護者が患者の家を訪れて看護を行うこと。主治医の指示を受けて医療処置も行える。

ホスピス

治療・治癒が困難な生命に対して重篤な病を患ってしまった方、家族に対するケア施設のこと。

発作(ほっさ)

疾病などに起因する特有の症状が急に起こること。アタックとも言われる。

ポリペクトミー

内視鏡を用いた切除術のことを指す

ま行

ミエローマ

骨髄細胞の腫瘍のこと。

ミオーマ

子宮筋腫のことを指す言葉

ムントテラピー

患者や家族と対話に注力するなど、主にメンタルケアから治療全体のプロセスに入る事。

メタ

メタ(meta)は転移のことを指す言葉。業界用語。

メニエール病(めにえーるびょう)

めまいや吐き気を繰り返す病気のことで、主に耳の疾患のこと

蒙古斑(もうこはん)

赤ちゃんのお尻などに見られる青色または茶色のあざのこと。ほとんどのケースにおいて年齢を重ねるごとに自然消滅するとされている。

申し送り(もうしおくり)

次の担当へ業務を引き継ぐ際の連絡のこと。看護だけではなく介護の現場などでも使われる用語。

毛包炎(もうのうえん)

毛穴の炎症のこと。毛嚢炎という漢字が使われることもあり、同じ意味。

や行

夜間せん妄(やかんせんもう)

夜になると見られるせん妄の症状のこと。

u/a

u/aは検尿を略した用語。

有病率(ゆうびょうりつ)

特定の集団において疾病に羅漢した人の割合。

癒着性イレウス(ゆちゃくせいいれうす)

開腹手術を受けた際などに見られる腸管が腹部に癒着すること。

ユニット

病棟の単位のこと。

ユニットケア

自宅環境に近い形でのケアのことで、10人前後を一つのユニットとして捉える。各人に個室やリビングなどの空間を提供し、より家の形態に近づけたスタイルのケア。特別養護老人ホームなどでも導入する施設が増えている。

痒疹(ようしん)

かゆみを伴う発疹のこと。

腰椎穿刺(ようついせんし)

背中から針を通し脊髄液を採取すること。

予後(よご)

病気の治療後の経過のこと。

与薬(よやく)

病気の症状や患者の状況などに応じて薬を与えることを指す言葉。

ら行

ラウンド

病棟・患者を見て回ること。見回り

落屑(らくせつ)

皮膚が剥がれ落ちること。

ラパロ

英語でlaparoscopyの略語で意味としては腹腔鏡のことを指す。ラパロ手術(腹腔鏡)と呼ぶこともある。

リーク

一般的には漏れるという意味のことで、医療用にも転じて空気が漏れるや輸血用の液体が漏れるなどの際に用いられる用語。

リウマチ

多くは関節の痛みを主症状とする膠原病のこと。間接リウマチと呼ぶこともある。放置すると関節が変形しより痛みが増す事もあるので注意が必要。

罹患(りかん)

病気にかかる事を指す言葉。

リキャップ

注射器から外したキャップを再度同じ針先に装着し直すこと。

立位(りつい)

立った姿勢のこと

リハ

リハビリテーションの略語

流涎(りゅうぜん)

よだれを流すこと、またはそうしたさま

利用者(りようしゃ)

医療・看護・介護サービスを受ける人のことを指す用語。サービスを受けるという認識を持ってもらうために用いられるようになっている。

類鼾音(るいかいおん)

いびきに似た音のことでグーグーという音。

るい痩(るいろう)

痩せている状態。主に覇気が無いなど病的に痩せて見える状態のこと

冷罨法(れいあんぽう)

冷やすことで治療をはかること。

レシピエント

臓器移植や骨髄移植の提供を受ける側の患者のことを指す用語。提供者はドナー。

レスパイトケア

看護・介護を行っている家族に対するケアのこと

レム睡眠

脳が活動している状態の睡眠状態のこと。⇔ノンレム睡眠

6R

与薬を行う際に確認すべき6つのこと。以下が該当する。
・Right patient:正しい患者
・Right drug:正しい薬物
・Right purpose:正しい目的
・Right dose:正しい容量
・Right route:正しい方法
・Right time:正しい時間

ロコモティブシンドローム

骨や筋肉などの運動組織の機能が低下してしまい、寝たきり等になる傾向が高い患者またはそうした状態のことを指す用語。

わ行

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