家を借りるときや購入するときは大きな金額を支払うだけに良く内容を理解して行わなければ、失敗する事も多々あります。ここではその不動産に関する用語を集めています。
あ行
アール
曲面や曲線を付けることを指す。円の半径を指すrが由来。
RC
鉄筋コンクリート構造のこと。鉄筋とコンクリートが組み合わさって出来上がっているため耐火性や耐久性が高い。Reinforced Concreteの略
アウトフレーム工法
柱・梁などを住居側ではなく外側に向けて作る工法のこと。これにより室内における間取りを拡張することができる。
赤地
赤地(あかち)は国有地の道路のこと。公図に赤く塗られた部分を指す
アセットマネジメント
委託をされて不動産等の資産の形成・運用・保全などをおこなうこと
頭金
何らかの物品や不動産などを購入する際に最初に支払う金額のこと。不動産などローンなどを組んで購入する場合は、資産を購入する際に全額ローンで賄うことはできず、一部頭金を支払う必要がある。
アティック
屋根裏部屋のこと。
当物(あてぶつ)
成約させたいと考えている物件をより良く見せるために、その前に見せる余り良くない物件のこと。
AD
advertisementの略語で、広告(費用)の事。不動産の客付けなどのために使われるポータルサイト等への掲載料などの事を指す用語
アパート
2階建て以下の集合住宅を指す。
アルコーブ
玄関にある靴を脱ぐ段差の下がった空間のこと
イールドギャップ
不動産投資における指標の一つで物件の利回りから借入金利を引いた数値の事。
遺産分割
財産を相続人が分けて受け取ること
1畳(1帖)
1.62平方メートル以上の大きさのことを指す
一戸建て
土地・建物が独立した住宅の事を指す。
一式請負(いっしきうけおい)
工務店・建築業者等が、大工や左官等の工事を一括して請け負う事
移転登記
不動産の権利・所有権を他の人へ移転した事で必要になる登記のこと。所有権移転登記のこと。
居抜き
飲食店や旅館、事務所など主に前の家主などが設置・改造した設備や内装をそのまま引き継いで契約すること。設備などがそのまま使えるためイニシャルコストを抑えることができる。例としてバーの内装をしたコーヒーショップなど。
犬走り
建物の周囲数十センチの幅でコンクリートや砂利を敷いた所のこと。建物が汚れないようにするための工法。
印鑑証明
自身の印鑑を公的に証明する資料。不動産の売買契約には必要になる
ウォークインクローゼット
歩いて入れるクローゼットの事。
請負契約
請負人が仕事を完成・完了させ、それに対して報酬を支払う契約のこと。
内金
売買が成立した際に買い手が支払う一時金のこと。手付金とほぼ同様。
内断熱
室内側に断熱材を貼る手法のこと
上物
建物部分のことを指す言葉。
エクステリア
外側の意味、主に壁や外観を指す言葉。インテリアが内側
S(えす)
鉄骨造のことで、多くの建物で汎用的に用いられている。強度があるため高層ビルや橋などに用いられている。
NOI
不動産投資における指標の一つで、営業純利益のこと。満室時の賃料から空室期間の損失と運営費用を引いたもの。NOIが高い物件ほど投資効率が高い物件と言える。
LDK
リビング・ダイニング・キッチンの頭文字を合わせた通称
オーナーチェンジ
所有者(オーナー)が変わること。既に賃借人がいる場合が多く、その場合新オーナーは当面の客付けを気にする必要が無い。
オープンハウス
販売物件の内部を公開し買い手を探す販売方法
オープン外構
敷地の周りを開放的にした造りのこと。
か行
街区
街路等に囲まれた区域のこと
開口部
屋根などに設置された開閉可能な窓や入り口のこと
階高
建物における階の床から次の階の床までの高さのこと
元金均等返済
元金に対して借入れる金額を支払い回数で均等に割り、それに利息を加えて払う方式のこと。元金の減るスピードが元利均等返済に比べ早いため、支払いが進むと毎月の返済額が減っていく。
元利均等返済
金利も含めた毎月の支払額が一定で返済していく方式。
管理費
共用費のことで管理費との違いは特にない。マンションやアパートなどで使うインフラ(エレベーターやネット回線、ごみ捨て場)などの料金費用。
基準地価
都道府県が毎年1回公表している基準地の価格のこと
毀損
傷つけたり、ひどく汚したり、破壊したりすること
客付け
売却地(宅)の買い手を見つけること。そうした業務を行う業者を客付け業者という。
共益費
マンションなどで複数の借主・購入者が共有して使う部分の費用の事。具体的には電気・水道・清掃などの費用が該当するほか電灯の交換代金やエレベーターのメンテナンス費用なども含まれる。
クロス
壁紙、壁につける素材のこと
グロス
グロス(gross)とは全体の、総額、といった意味の言葉でいわゆる「コミコミ」のこと。グロスが大きいと言う場合は総額が高いという意味。
蹴上げ
階段の一段の高さの事を指す
検済
建物検査済証の略語で、工事が終わった建物・敷地が法令に適応していることを証明する役所が出す書類のこと。
原状回復義務
賃貸住宅など家を借りた人または法人など賃借人が契約が終わり退去する際に、室内を破損させたり汚した分を元に戻す義務のこと。敷金が充当されることが多い。
現調
現地調査の略語のこと。
さ行
サーキュレーター
室内の空気を循環させる装置のこと
サービスルーム
光が不足し居室として認められない部屋の事を指す
債権
財産に対し請求する権利のこと
催告
相手に何らかの行動・行為を要求する事
下がり天井
梁があるために天井が低くなっている部分のことを指す
サニタリールーム
浴室やトイレなど衛生設備を伴ったスペースのこと。
サブリース
貸主、家主から一括で借り上げて、借り上げた不動産会社などが入居者に物件を貸すこと。家主は借り手を探したり、手続きを行ったり、集金をする必要がなくなるため便利。
三為業者(さんためぎょうしゃ)
第三者のために不動産会社が仲介して土地などを買うことを行う業者のこと。転売業者のこと。
CRE
企業不動産のこと。Corporate Real Estate
集合住宅(しゅうごうじゅうたく)
マンションやアパートの別の呼び名で、1棟の建物内に複数の独立した住宅があるもの。
竣工(しゅんこう)
竣工とは工事が完了して建物が完成すること。
新築(しんちく)
竣工から1年未満、かつ未使用状態の物件のことを指す。竣工後1年未満の物件でも一度でも入居があれば中古物件となる。
成約価格
取引が成立し契約書に記載される金額のこと
専有部分
分譲マンションなどで各所有者が専有できる部分のことを指す。
SOHO
Small Office・Home Officeの略称で、ITを活用して自宅などを活用して業務を行うスタイルのこと。
た行
タームシート
契約、ライセンス契約内容を項目別にまとめた表のこと
大開口窓
大部分をガラスで設計された窓のこと。高層ビルなど景色をより魅力的にしたり、光を取り込みやすくなり明るい室内を表現出来る。
耐火構造
建築基準に基づいた建物で耐火性能に合致する建築物の構造のこと
耐震等級(たいしんとうきゅう)
建物の強度を測る指標のこと。以下のように階級分けされている。
耐震等級1
・震度6強から7程度の揺れを受けても倒壊・崩壊しない
・震度5程度では損傷しない強度
※全てではなく一部震度6~7程度の地震で損傷を受ける可能性あり
耐震等級2
・等級1の1.25倍の地震が起きても耐えられる建物
耐震等級3
・等級1の1.5倍の地震が起きても耐えられる建物
地役権
何らかの理由によって他者の土地を利用できる権利のこと。排水管を通すため等
地価公示
地価公示法に基づいて国土交通省が毎年3月に公表する土地評価のこと
地区整備計画
地区の区域において定められる整備、用途の制限などの計画のこと
仲介手数料
不動産の売買において仲介会社を利用する場合のマージン料金のこと。
・200万円以下の物件の売買金額(税抜)×5.4%(5%+消費税)
・200万円を超えて400万円以下の物件の売買金額(税抜)×4.32%(4%+消費税)
・400万円を超える物件の売買金額(税抜)×3.24%(3%+消費税)
ツーバイフォー
断面が2インチ×4インチの木材を使用すること
坪(つぼ)
約3.3メートル四方の面積のこと。1坪あたり畳2畳分のサイズになる。
デザイナーズマンション
デザイナーが設計したマンションのこと。
な行
内装材
室内を装飾する材のことで、建物の床や壁、天井などに用いる仕上げ材や下地材のこと
長押
柱の側面や鴨居の上部などに装飾目的で取り付けられる、台形の水平材のこと
布基礎
建物を支える基礎の構造の一つで主に建物に沿って設けられる。底版(フーチング)と壁などが一体化した造りが一般的。
納戸
収納用の部屋のこと
二世帯住宅
親と子の両世帯が同居する住宅のこと
貫
柱と柱を水平方向につなぐ横木のこと
は行
パース
建物の外観や室内を立体的な絵にしたもの
ハーフユニット
天井が無く、浴室の浴槽より低い部分までが一つのユニットとなっているもの
ハイサッシ
床面から天井の高さまであるサッシのこと
PS
パイプスペース、配管用のスペースの事
ハウスクリーニング
専門業者による住宅の清掃サービス
羽アリ
他の場所に新しい巣を形成するために羽を付けて飛び出していくシロアリのこと
梁(はり)
建物を支えるために水平方向に伸ばした横材のことを指す。家においては柱と柱を繋ぐ材木。
引き物
安く条件の良い宣伝には最適な物件のこと
ビルトイン
エアコンなどの家電や家具などがあらかじめ住宅に備え付けられていること。後付けで設置するわけではないため、配線などの動作に無駄がなく部屋の中にすっきりとした配置・収納が出来る。
VOC
VOC(Volatile Organic Compounds)とは揮発性有機化合物を意味し、大気中に揮発する有機化合物の総称のこと。家においては内装や家具などに接着剤やシンナーなどが使われた際に揮発する有機化合物が臭いを発生させ、健康被害に繋がること(シックハウス症候群と呼ばれる)もある。
物確
物件を確認しにいくこと、の略語。
フリーレント
入居後に一定の間家賃費用が発生しない物件のこと。オフィスなどを借りる場合は活用するケースが多い。
平米
平方メートルのことを指す
ペントハウス
タワーマンションなどのような高層マンションの最上階の住宅のこと。特別な仕様になっていることも多く、投資物件として住まずに購入している人も多い。
本下水(ほんげすい)
下水道が既に整備されていること。
ま行
前家賃
契約した月の翌日の家賃を契約時に支払っておくこと
間口
家など建物を正面から見た横の広さのこと。
間取図
部屋の広さ、配置などをわかりやすく確認するための平面図のこと
マンション
RC造やSRC造、鉄骨造で、3階建て以上の集合住宅のこと
水抜き穴
擁壁で支えてる宅地の水を抜き、崩壊を予防するためのもの
宮大工
伝統建築専門の大工職のこと
無指定
用途地域が指定されていない地域のこと
MB
メーターボックスのこと。電気や水道のメーターが収められている所
メゾネット
主にマンションの仕組みのことで一つの住居が2層の構成で出来ているタイプのもの。
盛土
一部が低いために水平にならない場合に土を盛り整えること。
や行
役物柱
住まいが完成した後も、壁の中に隠れず表に現れ目で見ることができる柱のこと
家主
家の主人のこと。賃貸契約をむすぶ借家の場合はその物件の持ち主をのこと
遺言
いごんが正式な呼称。遺産相続人に対する保有者の意思を表示したもの。遺言が無い場合は民法に則った形で遺産相続が行われる。
遊休土地
土地取得後2年以上利用されていない土地のこと
床面積
建築物各階の壁芯面積のこと
予告広告
実際に販売を始める前に、売出予定の物件の存在を周知させるために行う広告
ら行
ラス・モルタル塗り
左官工事において、「ラス」と呼ばれる下地に「モルタル」で下塗りや仕上げをすること
ラディエーション
放射線状上に中心から外側に繰り返し広がっていくパターンやリズムのこと
ラミネート
紙の表面に透明のフィルムを貼ったもの
リート(REIT)
不動産の投資信託。不動産投資は大きな資金が必要になるが、リートの場合は少額から始められまた分散投資が可能。また現物不動産はなかなか売り手が見つからないなど流動性が問題となるが、リートは市場で売買可能なため流動性が非常に高い。
リシン仕上げ
外壁の仕上がりの一つ
リノベーション
リフォームよりも大がかりな工事を伴う改修・修繕のこと。
リフォーム
補修・修繕、増築、改築など、既存建物に手を加える工事全般
レジ系
後述するレジデンス(住居)系を意味する略語。商業系などと区別して語られることが多い。
レジデンス
レジデンスは住居を意味する言葉で、日本においては豪華な高級住宅に名付けられていることが多い。
路線価(ろせんか)
路線価とは不動産の価格を表すための言葉で、大きくは固定資産税と相続税の2つに分類される。内容としては土地が面している道路(公道)に対し設定した値段に接している土地の面積を掛けることで土地の評価としている。
わ行
ワークトライアングル
冷蔵庫・コンロ・シンクを結ぶ三角形の作業動線
ワードローブ
衣装用の戸棚や洋服箪笥、クローゼットの意味で使われることが多い
ワイドスパン
横に広がった間口のこと。マンションやアパートなどは縦に伸びる間取りが多いがワイドスパンは横方向に展開する物件で人気が高い。
分かれ
不動産を売買する際の仲介手数料の配分のこと
枠組壁工法
木材によってつくられた枠組みに壁・床・屋根などの構造用合板を打ち付け、建物全体の荷重を箱のようにして支える工法のこと