リモートワーク

リモートワークとは

リモートワークとは仕事において主となるオフィス以外で業務を行うこと、またはそうした働き方のことを指す用語。同様の言葉としてテレワークやSOHOなどがある。

概説

リモートワークはIT技術および環境が世の中に広がるにつれ、普及してきた形態で自宅やカフェあるいは会社によっては用意されたサテライトオフィスなどで業務を行う。これにより物理的に移動が出来ない状態のみならず、子育てや介護などで自宅を離れられない人でも仕事をすることが可能になる。また、通勤時間など業務に関係しないものの拘束時間として発生する時間を削減することが可能になり遠距離など出勤が難しい状況下でも作業が出来るようになる。

日本においてリモートワークが注目を集めるようになった背景としては、業務の多くがインターネット環境があれば行えるようになってきており、それまで難しいと考えられていた点が技術の進化により解消されてきたことが大きい。取り分け企業がそれまでの内製化した環境から脱し、外部のクラウドサーバなどに自社システムなどを導入し始めたことは、自社内に構築するネットワークに固執する必要性が薄れ、アクセスの点ではハードルが大きく下がっている。またVPN提供事業者が増え、環境が容易に整えられるようになってきたことも導入を後押ししている。

特に2020年より世界的に流行している新型コロナウイルスの影響もあり、多くの企業が導入をして業務を行っていることは結果的にリモートワークを広く普及させる契機となっている。

一方で、リモートワークはセキュリティの点から言えば個人のネットワーク環境から会社の資源にアクセスすることには危険な点もあり、資料などデータの漏洩やパスワードの紛失とそれの取得者による攻撃の危険などが挙げられる。また一度漏洩が起こってしまうと、企業イメージの低下は避けられず、取引先企業との信頼関係などにも影響を及ぼしかねず企業活動において致命的な問題にまで発展してしまう可能性がある。
そのため近年ではファイルなどのデータ処理は全てクラウドにある資料にアクセスし作業を行いローカルにはダウンロードさせないという仕組みにすることが多い。

他の懸念点で言えば労務管理の点も課題として残っており、従業員を直接確認出来ないためサボっていても分からないことがある。この点に関しては成果物をより明確にする点やアクセスログの取得、あるいは視認できるオンラインソフトウェアの導入などによる定期的な確認を取る所が多い。ただし基本的に全ての工程において管理することは難しいため、ある程度は許容しながら運用することが現実的な状況とも言える。
これらの課題は残りつつも、クラウドサービスを提供する事業者などはリモートワークをサポートするために多くの機能を開発・実装し続けており、精度の向上が進んでいくものと見られている。

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