仮想通貨(暗号資産)用語集
仮想通貨(暗号資産)は主にビットコインを始めとするデータの資産になります。通貨という側面よりは現時点では投機的な要素が強くリスクが高い投資商品のような位置づけになっていますが、一方でその仕組みを支えるブロックチェーンの技術はビジネスの点から注目されるなど、ポジティブな点、ネガティブな点、問わず様々な要素が絡み合っているのがこの業界だと言えます。ここではその仮想通貨に関する用語を集めています。

あ行

アービトラージ

アービトラージ(Arbitrage)とは裁定取引とも呼ばれ、同じ通貨あるいは似た金融商品で取引所毎に価格差が発生した際に、高い方を売り安い方を買い、価格差が収まった後に決済して利ザヤを稼ぐ手法。暗号資産の場合は資産を移動するなどして価格差を得る取引手法なども見られる。

RSI(アールエスアイ)

RSI(Relative Strength Index)とは相対力指数とも呼ばれ、買われ過ぎ、または売られ過ぎの状態を測るテクニカル指標の一つ。50%が中央値となり、0%から100%の間で動く。一般的に70%以上が買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎと言われる。チャートを活用する金融取引全般で活用されている。詳細:RSI

R3(アールスリー)

R3はアメリカのNYを拠点としたブロックチェーンを開発する企業。ブロックチェーンを利用した金融機関向けのプラットフォームCordaを開発している。Ripple社より格安でXRPを購入するオプションを得ていたが、Ripple社がこれを破棄してしまったため訴訟になっていた。この裁判は2018年に和解している。

IEO(アイイーオー)

IEOはInitial Exchange Offeringの略語でプロジェクトを実施するチームが取引所にトークンを送り、取引所はそのトークンの告知および販売を行う仕組みのこと。これを行うことによりICOにてしばしば問題になっていた、取引所に上場しないで売って逃げるという事を防ぐ事が出来る。また、取引所が審査を行うため、ある程度のデューデリジェンスがなされる事もIEOの利点の一つ。

ICO(アイシーオー)

ICOはInitial Coin Offeringの略語で語源は新規公開株(IPO)から来ているとされる。新しくコインやトークンを発行しそれを広範に販売して資金を調達する手法。購入者の利点として安く購入できる点があるが、詐欺的プロジェクトも多く問題視されている。

相対取引(あいたいとりひき)

取引所などを経由した取引ではなく、直接暗号資産の取引を行うこと。別名OTC取引とも呼ばれ、対面だけではなく、オンラインのコミュニケーションなどを通じて行われている。近年では暗号資産取引所もOTC取引のサービスを拡大しており大口の顧客をターゲットにしている事が多い。

IBM(あいびーえむ)

アメリカの大手コンピューター関連製品・サービス事業会社。ビットコイン・仮想通貨に関してというよりブロックチェーン技術を用いたサービスであるIBM Blockchain Platformというクラウドサービスを開発・提供している。

悪材料(あくざいりょう)

価格を下落させるような外部的要因のこと。下落を狙った意図的な発表もあり(またはその逆も然り)情報の精査は非常に重要。現状では暗号資産においては悪材料の中でも、特にビットコインの悪材料がアルトコインへの波及も含めて影響力が大きい。他の金融取引においても使われる言葉。

握力(あくりょく)

資産をすぐに手放さずにホールドする力の事を指す。暗号資産は騰落時に他の金融商品以上に価格が一気に動くが、握力は主に価格が下落時に使われる事が多い。暗号資産スラングの一つ。

Ask(アスク)

暗号資産を買う値段のこと。オンラインの金融商品取引プラットフォームで見かける用語でFXなどにおいてもお馴染みの文言。⇔通貨を売る値段(Bid

アセット

アセット(asset)は資産のことで暗号資産で言えばコインのこと。金融商品全般に使用される言葉で暗号資産はアセットという認識も増えてきているため金融庁は仮想通貨という呼称を暗号資産(Crypto Asset)に変えた。

Upbit(アップビット)

2017年10月に誕生した韓国の大手暗号資産取引所。Bittrexと独占的パートナーシップ契約を締結したことで豊富な取り扱い銘柄を誇っている。運営はブロークチェーン技術サービスやマーケット情報サービスなどを手掛けるドゥナム社。

アドレス

アドレスは銀行の口座番号のようなものにあたり、仮想通貨の送金に際しては固有のアドレスへ暗号資産・トークンを送付することで指定先のウォレットに入金される仕組みになっている。送付時においては基本自身で送付先のアドレスを指定するため、間違えたアドレスへ送金すると戻って来ない可能性が極めて高く、暗号資産の普及に向けては簡素で安全な仕組みづくりは喫緊の課題と言える。

アトミックスワップ

アトミックスワップとは取引所のような第三者を介入させずに異なるブロックチェーンの暗号資産などを保持者同士が直接かつ瞬時に取引ができるようにする仕組み。

アルトコイン

ビットコイン以外の全ての通貨をまとめてアルトコインと呼んでいる。現状基軸となる通貨がビットコインになるため、基本的にアルトコインはビットコインの価格から大きく影響を受けることが多い。代表的なアルトコインとしてはイーサリアム(ETH)リップル(XRP)ビットコインキャッシュ(BCH)ライトコイン(LTC)などがある。

暗号資産(あんごうしさん)

国際的に仮想(通貨)ではなく暗号(通貨)という呼び方が一般的に用いられている事を受けて金融庁が新たに変更した呼称のこと。 一方で業界関係者や団体は浸透している仮想通貨という呼称を変える事は簡単ではないという点から強く反発している。2019年5月31日に資金決済法が改正され、名称は暗号資産に変わったが、一般にこの呼称が広まるにはまだまだ課題は多い。

暗号資産交換業者(あんごうしさんこうかんぎょうしゃ)

暗号資産の取引所を運営する企業・団体のこと。2022年4月時点では
株式会社マネーパートナーズ
FTX Japan株式会社
株式会社bitFlyer
ビットバンク株式会社
GMOコイン株式会社
フォビジャパン株式会社
BTCボックス株式会社
株式会社ビットポイントジャパン
株式会社DMM Bitcoin
SBI VCトレード株式会社
Bitgate株式会社
株式会社BITOCEAN
コインチェック株式会社
楽天ウォレット株式会社
株式会社ディーカレット
LVC株式会社
エクシア・デジタル・アセット株式会社
FXcoin株式会社
オーケーコイン・ジャパン株式会社
Payward Asia株式会社
CoinBest株式会社
株式会社デジタルアセットマーケッツ
株式会社マーキュリー
株式会社coinbook
東京ハッシュ株式会社
Coinbase株式会社
株式会社Crypto Garage
株式会社メルコイン
株式会社カイカエクスチェンジ
株式会社サクラエクスチェンジビットコイン
株式会社ガイア
以上の31社が登録されている。

暗号通貨(あんごうつうか)

暗号資産(仮想通貨)のこと。多くのコイン・トークンが暗号化技術を活用して取引内容を処理することから。仮想通貨という呼び名は、実体を持たない通貨という特徴を分かりやすく伝えるために作られた言葉として過去頻繁に用いられていたが取引に活用される実例がまだ少ないことから、「通貨」という呼称は適当ではなく暗号資産という名称に変更されている。

AML(アンチマネーロンダリング)

マネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐための施策のこと。口座開設時の身元確認や認証などもその一つ。金融商品に限らず振り込め詐欺やオレオレ詐欺、などを抑止することも対象となるため、主に金銭に関わる幅広い分野で使われる用語。

ERC20

イーサリアムのプラットフォームでトークンを発行する際に選択される規格の一つ。スマートコントラクト内のトークンのAPIを実装する規格でERC20トークンとも呼ばれる。正式名称はEthereum Request for Comments 20。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(Ethereum)はヴィタリック・ブテリンが考案したイーサリアム・プラットフォームの総称。一般的に使われるトークンとしての名称はイーサ(Ether)だが、混在してそのまま通貨名としても定着している。詳細:イーサリアム

イーサリアムクラシック(ETC)

イーサリアム(ETH)を用いたプロジェクトであるThe DAOがハッキングされ、その対処を巡ってイーサリアムをロールバックして問題を解決しようとした時に一部コミュニティが反発し、その後すったもんだのあげく誕生した通貨。その際結局ロールバックは実施され、残った昔から続いていたオリジナルチェーンをコミュニティが引き継いで運営している。イーサリアムが中央集権的であることに反発して分派したため、非中央集権を理念に持つ。2019年1月に51%攻撃を受けたが、その後返金されている。

ETF(イーティーエフ)

Exchange Traded Fund(上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。詳細:ETF

EOS(イオス)

Dapps系プラットフォーム型通貨。当初はイーサリアムブロックチェーンを使用しICOを行っていたが、2018年7月にメインネットをローンチし独立したブロックチェーンを展開している。総発行枚数は10億EOSとなっている。

板(いた)

売買注文が表示されている一覧表のこと。多くの取引所では取引時にこの板を利用し売買することが可能で、取引所から直接買わない分、売買に際して安価で取引が出来るが、希望数まで購入するにはその数を約定させる必要があり、なかなか希望価格で手にする事は難しい。国内の仮想通貨「販売所」では現物を希望分購入する事は容易だが、購入時にマージンが乗る為高額になることが多い。

板が厚い(いたがあつい)

注文が多い状態のことを指す用語。買い板(または売り板)に多くの注文が出ている状態となり、板が厚い方へ大きく価格が変動しづらい。

板が薄い(いたがうすい)

注文が少ない状態のことを指す用語。買い板(または売り板)に注文が出ていない状態となり、板が薄い方へ大きく価格が変動し易い。この状態になっている時を狙って大口が仕掛けてくる事があり、その際に相場が極端に動いた場合、そのことをフラッシュクラッシュと言う。

1BTC=1BTC

ビットコインの価格はビットコインであること。ビットコインがドル建て価格や円建て価格で大きく動いた際にネタとして使われる名言(迷言?)であるが、真実でもあり、不思議な力を纏う言葉。

移動平均線(いどうへいきんせん)

ある一定期間の終値の平均を線で繋ぎ折れ線グラフ化したもの。株式やFXなどを始め金融商品全般で用いられる指標の一つ。MA(ムービングアベレージ)との呼ぶ人も多い。移動平均線の日数は好みで設定できるが日足で見る場合、短期は5日、10日、20日、25日あたりが、長期は75日、200日辺りを設定する人が多い。詳細:移動平均線

イナゴ

価格が上昇するたびに飛びつく人を揶揄した言葉。暗号資産に限らず通貨・金融商品取引ではしばしば用いられるスラング。似た言葉にトレンドフォロー(順張り)があるがイナゴとの違いは曖昧。

インカムゲイン

インカムゲイン(income gain)とはある資産を保持しただけで収入を得る事が出来る仕組み。エアドロップなども広義ではインカムゲインと言える。いくつかのPOS通貨では多く保有する事で同じ通貨や派生した他の通貨を保有者に配布する仕組みを取っており、これで得た収入もインカムゲインと考えられる。金融商品全般で使われる用語。

インサイダー取引(いんさいだーとりひき)

会社の内部情報を知りえる役員などが情報を利用し株など資産を売買し利益を享受すること。日本においては金融商品取引法において規制されている。 アメリカでは2017年にコインベースに上場したビットコインキャッシュを巡って事前にインサイダーがあったのではないかと訴訟になったケースも。

陰線(いんせん)

一定期間の価格チャートのローソク足が、始値と比較し終値が安くついた場合に表示されるローソク足のこと。陰線の場合ローソクは黒色など暗い色で表現されるチャートが多い。

インターオペラビリティ

異なるブロックチェーン同士を相互に互換させること。またはそうした機能・性質を持つこと。IT用語であり、異なるプログラム同士を一定のプロトコルを適用させることなどを経て相互に通用させることを指す。相互運用性とも呼ばれる。

インフルエンサー

英語で影響という意味があり、そのまま影響力のある人物という意味で用いられる。暗号資産の業界に限った話ではなく、世の中一般的にも用いられる。ある特定のカテゴリーにおいてYoutubetwitterなどで多くのフォロワーを獲得している人のこと。詳細:インフルエンサー

VeChain(ヴィチェーン)

ヴィチェーンは商品の追跡調査や真贋を問うためのトークン・暗号資産。仕組みとして製品に暗号化されたチップを埋め込み、これをブロックチェーンと紐づけることで追跡・管理が可能となる。当初はイーサリアムの規格であるERC20をベースとして作られていたが、2018年にメインネット(VeChainThor)をローンチしオリジナルのブロックチェーンに移行している。これによりティッカーがVENからVETに変更されている。詳細:VeChain

VIX(ヴィックス)

VIXとはボラティリティインデックス(Volatility Index)の略語で一般的には恐怖指数と呼ばれる。ちなみに恐怖指数を取引するCFDもある。暗号資産に限らず様々な金融商品取引における指標とされている。

ウィンクルボス兄弟(ウィンクルボスきょうだい)

ビットコイン投資家でありアメリカの大手暗号資産取引所ジェミニの責任者。キャメロン・ウィンクルボス氏とテイラー・ウィンクルボス氏の双子の兄弟で、Facebook(現Meta社)のCEOであるマーク・ザッカーバーグとはハーバード大学時代の知り合いだが、Facebookのアイデアを巡ってウィンクルボス兄弟は訴訟を起こし勝利した。この賠償金を元手に暗号資産投資を始めたとされる。

Waves(ウェーブス)

Wavesはロシア発の分散型アプリケーションプラットフォーム上で利用される通貨。Wavesプラットフォームでは簡単にトークンを生成する事が出来、メインで使われる機能になっている。通貨シンボルはWAVES。

ウォール街(うぉーるがい)

アメリカのニューヨークマンハッタンにある金融街のことで金融の象徴のようなエリア。通りの名称だが、NY証券取引所や証券会社などが存在することからそれらを総称する代名詞として使われることが多い。

ウォレット

英語でウォレット(Wallet)は財布のこと。暗号資産においてはコインの保管場所のような意味で考えて良いが、実際にはダウンロードしたウォレット自体にトークン・通貨がある訳ではなくあくまでもブロックチェーンの一部へのアクセスデータ(秘密鍵)の事。大別するとホットウォレットとコールドウォレットに分けられ、ホットウォレットとはインターネットに接続された状態のもので、スムーズに扱える半面セキュリティのリスクが高く、コールドウォレットの場合はセキュリティが高い一方でスムーズに扱うことが困難であったり、管理し続ける点でハードルがある。

売り(うり)

主にショートポジション(空売りの略)の事を指す。信用取引における取引手法の一つで現物取引では行えない。詳細:空売り

売り浴びせ(うりあびせ)

主に機関投資家のような大口が膨大な金額の売り注文を入れて来ること。板が薄い休日など、薄商いの状態を狙った売り浴びせが瞬間的な大暴落(大暴騰)を引き起こすことがあり、その際の大きな価格変動のことをフラッシュ・クラッシュと呼ぶ。

上ヒゲ(うわひげ)

ローソク足における実体から上に伸びた線のこと。頂点は陽線・陰線に限らず該当の期間における最高値を表し、実体まで伸びた線はいずれも上値で抵抗に遭い押し下げられた分の長さを示している。

ASIC(エーシック)

集積回路の一つでApplication Specific Integrated Circuitの頭文字を取った略語。仮想通貨においてはマイニングに利用するために特化した専用のASICが開発され使用されている。

ASIC BOOST(エーシック・ブースト)

ASIC BOOSTは、ビットコインの仕様を利用し計算コストを節約する方法。セキュリティホールのバグを突いた不正との指摘がある。

AirDrop(エアドロップ)

特定の通貨を保有するだけ(または特定のサービスへ登録するなど)で保有している通貨または別の通貨が報酬として付与されること。通貨保有者を増やし流動性を上げる目的である事が多い。

エイダコイン(ADA)

エイダコインは分散型アプリケーション(Dapps)のプロジェクトであるカルダノ(Cardano)で用いられる仮想通貨。創設者のチャールズホスキンソン氏はイーサリアムのプロジェクトにも参加していた人物で、現在はカルダノのブロックチェーンを研究する機関であるIOHK(インプット・アウトプット・ホンコン)のCEOを務めている。

SEC(米国証券取引委員会)

SEC(US Securities and Exchange Commission)とはインサイダー取引をはじめとした金融商品取引に関わる違法行為を監視し、証券取引法規を管理しているアメリカの政府機関。暗号資産においてはビットコインETFの採用を巡り承認の判断を行う際に大きな注目を浴びる事が多い。

エスクロー

エスクロー(escrow)とは、取引の安全を保証している第三者の仲介サービス・会社のこと。取引の安全性を担保することが目的だが、資産を顧客から一定期間預かる事で彼らの一気の売り抜けを防止するために利用される事もある。リップル社が保有している(XRP)に関して大半である550億XRPをエスクローした事は有名。

SDUSD(えすでぃーゆーえすでぃ)

SDUSDは仮想通貨NEOのパブリックチェーン上で発行された米ドルにペッグされたステーブルコイン。SwitcheoというこれまたNEO版のDEX(分散型取引所)で取り扱いがある。

SBI VCトレード(えすびーあいぶいしーとれーど)

SBIグループが運営する仮想通貨取引所で旧名はSBIバーチャルカレンシーズ。XRPを中心に様々なキャンペーンを行っている。その他ではCool X Walletと呼ばれるカードタイプのウォレットを開発している。詳細:SBI VCトレード

SBI Ripple Asia(えすびーあいりっぷるあじあ)

SBIグループが運営するリップルの関連子会社。SBIとリップルのジョイントベンチャー企業になる。

XBT(エックスビーティー)

ビットコインをISO4217に準拠した際に呼ばれる通貨単位のこと。仮想通貨取引所での表記では殆どの場合BTCが用いられているが、BitMEXなどXBTを呼称として使うところもある。

NFT

NFTとはNon Fungible Token(非代替性トークン)の略語で、ブロックチェーンの技術を活用した特定のデジタルデータのこと。ブロックチェーンの技術の特徴である、かいざんや複製が極めて困難な点を活かしてデジタルでありながら希少性を担保出来る点が注目されている。ただし、データとする対象やそのものに魅力がなければ価値はなく、また法的な整備も追いついていないことから問題視されることも少なくない。

FXcoin(エフエックスコイン)

FXcoinは仮想通貨の主に相場情報などを配信している情報サイトで、同名のFXcoin株式会社が運営している。またFXcoinは住友商事株式会社やSBIグループなどの大手から出資を受け、2019年12月24日に仮想通貨交換業者に登録されている。

FOMO

FOMOとはFear Of Missing Outの頭文字を取った造語で、意味としては取り逃す事の恐れという投資家の心理を表した格言。価格が上昇中において陥りやすい心理状況。

FTX

2019年に設立されたバハマに本社を置くデリバティブとレバレッジ商品を提供する暗号資産取引所。ただし例えばアメリカではFTX.USが、日本ではFTX.JPがサービスを提供するなど基本的には各国に合わせて地元の法人を設立して運営している。2022年11月に急遽財務状況を不安視する情報が流れ、そこから数日のうちに資金不足が表面化し、ついには破産法を申請するまでに至っている。

FUD(えふゆーでぃー)

Fear(恐怖)・Uncertainly(不安)・Doubt(不信)の頭文字を合わせた言葉。知識が無い人にライバル陣営が不利になるような情報を与え、ライバルが不利になるような状況を作り出すこと。

ErisX(エリスエックス)

米国商品先物取引委員会に登録済みの先物取引所を運用している企業で、ナスダックなどの大手金融機関から出資受け仮想通貨取引所を開設した。2021年にシカゴ・オプション取引所を運営するCboeグローバル・マーケッツが買収した。

LVC株式会社

LINEの子会社で暗号資産事業を手がける会社。2019年9月に暗号資産交換業者に登録され同月取引サービスが開始されている。2022年4月にLINE Xenesis株式会社に社名が変更されている。

OTC取引(おーてぃーしーとりひき)

買い手と売り手の直接取引のこと。アメリカではサークル社やコインデスクなどでも取り扱いがある他、日本ではコインチェックで開始されている。大口の顧客が対象。

オーファンブロック

Orphan Blockとは、マイニング時にブロックが複数同時間帯で生成されてしまった際に、選ばれなかったブロックのことを指す。オーファン(孤立)の意。

追証(おいしょう)

追加保証金のこと。主に信用取引で含み損が膨れた際に必要になる追加の保証金のこと。信用取引では担保金によって資産等を借り入れ、またその際に定められた担保金の率を維持する必要があり、これを入れず保てなければロスカットとなる。

往復ビンタ(おうふくびんた)

主にFXなど信用取引で使われる用語で、買いまたは売りで損を出した直後に逆のポジションを取り、そのポジションでも損を出してしまうこと。

大口(おおぐち)

大量に資金・資産を保有する者、組織のこと。仮想通貨に限らず金融商品界隈ではホエール(鯨、くじら)と呼ばれることが多い。

オーガー(REP)

未来予測系の仮想通貨の一つでイーサリアムのスマートコントラクトで実装されている。通貨名はREPとなっており、文字列かた同じ仮想通貨の一つであるリップルと誤解されやすい。長らく仮想通貨取引所コインチェックで取扱われていたが2018年に取り扱いを停止した。

オーバーシュート

行き過ぎたと見られる価格変動のこと。またはそうした相場を指す。主にテクニカル分析目線で相場が一定の範疇を超え大きく動いた際に用いられる事が多い言葉。

ATH(All Time High)

ATHとはオールタイムハイの略語で資産・通貨の過去最高値のこと、または価格が上昇し過去最高値を更新し続けて続けていることを指す。価格だけでは無く、取引高や時価総額等もATHで表現することがある。

億り人(おくりびと)

億の資産を築いた人を指すスラング。暗号資産においては送り人が多い(?)

遅れ人(おくれびと)

上昇相場に乗れず参入して来た人を指すスラング。

押し目(おしめ)

価格が上昇した後に一旦下落し、再度上昇するポイント・タイミングのこと。主に移動平均線をもとに押し目と判断するケースが多い。押し目と思いエントリーし騙しに合う人々が後を絶たない。

落ちているナイフ(おちているないふ)

価格が下落中の通貨のことを指す。落ちているナイフは掴むなという投資の格言がある。

織り込み済み(おりこみずみ)

すでに起きる事に対応されていること。価格上昇を見越して既に仕込み済みの状態のこと。半減期付近または好材料を控えているときに囁かれることが多い。本当かどうかは誰もわからない。

か行

買い降りる(かいおりる)

ナンピン(難平)のことを指すスラング。有効性については常に議論の対象になっている。

回転(かいてん)

特定の通貨が下がった時に買い、高くなったら売り、その後次の(または元の)通貨へ向かうこと。それが出来れば。

買い増し(かいまし)

押し目と判断し更に通貨を買うこと。上昇相場における強気な姿勢を表現しており、下落時において買い増す行為はナンピンと呼ばれる。

下降トレンド(かこうとれんど)

チャート分析におけるトレンド(流行)・傾向についての考えの一つ。相場の値動きが上げ下げを繰り返しながら下がる方向に向かうこと。

カストディー

カストディーとは金融機関が行う証券などの保管業務のこと。暗号資産においては資産の保全に関して複雑な要件が必要になるため扱うレベルが非常に高いものが要求される。

仮想通貨(かそうつうか)

当初は暗号通貨と言う呼び名だったが、いつの間にか仮想通貨という呼び名が普及した。ビットコインを初めとする通貨全般を指す言葉。国際的には暗号(通貨)という呼称が一般的なため、金融庁が仮想ではなく”暗号”資産という呼び名に変更した。

仮想通貨FX(かそうつうかえふえっくす)

文字通りビットコインや他の仮想通貨を対象に行うレバレッジ取引のこと。海外ではビットメックス、国内ではビットフライヤーのライトニングfxが有名。

仮想通貨取引所(かそうつうかとりひきじょ)

ビットコインを始め仮想通貨の売買を行う事が出来る取引所のことで、殆どの場合オンライン上のWEBサイトで展開されている。日本の場合は板取引が出来る取引所、通貨を販売している販売所、FXが行える取引所がセットになって用意されている事が多い。コインチェックビットバンクなどでは貸して増やすレンディングサービスも提供している。詳細:暗号資産(仮想通貨)取引所

ガチホ

ガチンコ・ホールドの略語で何があっても資産を保有し続けること。2017年の仮想通貨大相場を作り上げた(?)ひとつのパワーワード。

壁(かべ)

特定の価格帯での大量の注文のこと。100円や10,000円、または100ドルなど人々が意識しがちな価格またはその付近には注文が集まるため壁となる事が多い。

ガラ

ガラとは価格が一気に下落することを指した言葉。ナイアガラの滝のように下落していく事が語源とされるが、真偽は不明。FXや株などでも用いられる。スラング。

基軸通貨(きじくつうか)

ビットコインのこと。軸のためビットコイン価格が下げると他のアルトコインも下げる事が殆ど。イーサリアムやビットコインキャッシュやリップルが基軸通貨になるという話もあるが、実現するかは不透明。

気絶(きぜつ)

文字通り気絶し価格の上下を忘れること。定期的に価格をチェックすると欲が生まれてしまい、結果的に早すぎる利食いをしてしまったりするため、爆益を取るには忘れるのが一番という考えがある。スラング。

逆指値(ぎゃくさしね)

指定した価格以下ならば売る、又は指定した価格以上になれば買うこと、その条件の注文方法のこと。主に損失がこれ以上膨らまないように損切り用に指定する。

逆張り(ぎゃくばり)

市場のトレンドに反した取引のこと。相場が下落トレンド時に買いを入れ、上昇相場時に売る投資手法のこと。手法として賛否は分かれる。一般社会でも使われる言葉。

キャピタルゲイン

キャピタルゲイン(Capital Gain)とは保有した資産を売買し得た収益のこと。配当による複利収入など資産を保有している事によって得られた収益はインカムゲインと呼ばれる。

強制ガチホ(きょうせいがちほ)

パスワード忘れ、ウォレットの故障など何らかの理由により保有している仮想通貨へのアクセスが出来なくなり、通貨が強制的に放置された状態のこと。この強制ガチホにより多くのビットコインが消失しているとの指摘もある。

強制ロスカット(きょうせいろすかっと)

信用取引において、含み損が必要証拠金の維持率の上限を超え、一定期間内に入金も無く取引所によって強制的にポジションが決済されること。急激な相場変動によりあっけなくロスカットされる事も多い。

クォーラム(Quorum)

JPモルガンチェースが開発しているブロックチェーン技術でイーサリアムをベースに企業向けにカスタマイズされている。マイクロソフトが展開するサービスAzure Blockchain Serviceでの採用が決まった。

クオンタム(QTUM)

中華系の仮想通貨でビジネス向けとしてスマートコントラクト環境やブロックチェーンサービスを提供する。イーサリアムとビットコインの両方の良さを兼ね備えた通貨。キュータムと言う人もたまに見かける。国内大手仮想通貨取引所であるコインチェックが上場を発表している。

草コイン(くさこいん)

アルトコインの中でもさらに取引高が少なく1通貨あたりの価格が安い通貨を指す。取引高が大きいメジャーな暗号資産と比べると瞬間的に大きく価格が変動するため、しばしば嵌め込みの対象にされるため購入には注意が必要。また流動性が限りなく低い事があり、売るに売れないという事態にも気を付ける必要がある。

クジラ

巨額の資金を動かす投資家やファンドの事を指す。株式取引などでも言及されることがある用語。

クラウドマイニング

自身のコンピューターを利用せず、マイニングサービスが提供するマイニングパワーの一部を購入する形でマイニング報酬の配当を受け取るやり方。

クリプトカレンシー(Crypto Currency)

暗号通貨・仮想通貨の英語表記。直訳すると暗号通貨になり、海外では仮想通貨という呼び名は殆ど無く、暗号通貨または暗号(Crypto)が一般的である。この流れを受けて金融庁は仮想通貨から暗号資産へと呼び名を改めた。

KYC(けーわいしー)

本人確認(Know Your Customer)のこと。仮想通貨取引所開設時には免許証の画像やその免許証を持ったセルフィ画像などが必要な場合が多い。仮想通貨黎明期には特にこうした手続きが不要であったが、大きな資金が動く金融市場に成長するにつれ、こうした身元確認の徹底が全世界的に法整備され始めている。

決済(けっさい)

支払うこと。仮想通貨においては実店舗で使うための通貨からオンラインで使われるための通貨まで様々な決済の用途が考えられている。チップなども決済の内の一つと言える。

気配値(けはいね)

売る側、買う側が希望する価格のこと。

現物(げんぶつ)

暗号資産そのもののこと。手持ちの暗号資産分のみを取引することを現物取引と言う。

ゴールデンクロス

チャート分析におけるテクニカル指標の一つで短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けること。買いのサインとされている。

コールドウォレット

コールドウォレット(Cold Wallet)とはインターネットに接続されていないオフラインの状態のウォレットのこと。コインチェックで起こったネムの盗難事件ではウォレットをコールドウォレットに設定していない事が問題となった。⇔ホットウォレット

コア(派)

ビットコイン・コアグループ。既存のビットコインを開発する人・グループのこと。

コインチェック(Coincheck)

コインチェックは日本の大手暗号資産取引所で2014年にサービスが開始されている。仮想通貨業界を黎明期より引っ張っている取引所の一つで現在はマネックスグループの傘下企業。詳細:コインチェック

コインベース(Coinbase)

2012年に誕生したアメリカの暗号資産取引所。暗号資産における世界最大級の取引高を誇る影響力の強い取引所。ビットコインイーサリアムライトコイン・ビットコインキャッシュ・リップルなどの主要な仮想通貨からEOS、ステラや0xなどコアな通貨まで広く取り扱っている。2021年に暗号資産交換業者に登録され日本市場へ進出している。

好材料(こうざいりょう)

価格が上昇する(しそうな)ニュースのこと。ファンダメンタルズ分析における材料。暗号資産に限らず金融商品取引全般において使われる言葉。

国際送金(こくさいそうきん)

金融の世界においては他国の口座に金銭を送付すること、仮想通貨においては他国の取引所等に通貨を送ること。金融においては送金する過程で間にいくつもの機関を経由するためコストと時間を要してしまうため、これを仮想通貨で代替するというプロジェクトが幾つかある。その中でも代表的なプロジェクトがリップルになる。

51%攻撃(ごじゅういっぱーせんとこうげき)

悪意のあるグループまたは個人がネットワーク全体の51%(50%以上)を支配した上で不正な承認要求を行い、それを承認させること。ビットコインにおける脆弱性の一つとして語られる。

GOX (ゴックス)

主にハッキングのこと。または投資家に被害が出る行為を指す言葉として用いられる事もある。仮想通貨においては取引所に対するハッキングが圧倒的に多く、何らかの手を打てばハッカーはそれを越える事を行ってくるなど、いたちごっこが続いている。

コモディティ

先物商品取引所などで扱われる金や原油などの金融商品の事を指す。ビットコインをコモディティ(商品)の一つとして見るという考えもあり、実際にCME(シカゴマーカンタイル取引所)ではビットコインの商品先物取引が行われている。

コンセンサス

暗号資産メディアであるアメリカのコインデスク(Coindesk)が主催となって行っている世界最大の仮想通貨・ブロックチェーンの会議のこと。ちなみにコンセンサス(consensus)は合意を取るという意味。

さ行

サーバーダウン

大きな価格変動などが起きた際に取引所にアクセスが集中し暗号資産取引所のサーバーが処理しきれなくなって落ちてしまうこと。相場が急激に動き注文が一気に増加した際などダウンすることがある。

採掘(さいくつ)

マイニングを参照

採掘難易度(さいくつなんいど)

採掘(マイニング)を行う際、ナンスを計算する際の難しさのことでディフィカルティーとも呼ばれる。例えばビットコイン(BTC)などは定期的に難易度が調整されるため、必ず一定の収益を上げることは難しい。

採掘報酬(さいくつほうしゅう)

マイニングフィーの事。マイナーが取引記録の演算を行いトランザクションが処理されたのちに結果得ることが出来る報酬のこと。ビットコインの場合発掘スピードが10分に1ブロックになるように調整される。

サイドチェーン

ブロックチェーンではフォロー出来ない点を保管するための拡張機能用チェーンのこと。

zaif(ザイフ)

zaifは仮想通貨黎明期より活動していた仮想通貨取引所。2018年にハッキングを受け、その後フィスコに運営権を譲渡している。2019年8月に仮想通貨交換業の登録業を返上し廃業することを発表した。

指値(さしね)

さしね。指定した価格より高ければ売る、または指定した価格より安ければ買うこと。希望価格・数量で約定する事を目指せるが、一方で読みが外れた場合逃げ遅れに繋がる事もある。

雑所得(ざっしょとく)

暗号資産取引で得た利益に関して適用される税制。

サトシ(satoshi)

ビットコインの生みの親とされ、論文を発表したナカモト・サトシのこと。その功績からかビットコインの最小通貨単価の名称にもなっている。ちなみに1satoshiは0.00000001BTCになる。

サトシ騒動(さとしそうどう)

ビットコインの想起者とされるナカモト・サトシ氏は私であるとクレイグ・ライト氏が発表した事に端を発する事件。未解決のためいまだにサトシは誰か分からない。

サポートライン

サポートラインは別名下値支持線とも呼ばれ、チャートにおいて過去複数回下げ止まった価格帯のことを指す。

GMOコイン

GMOコインはインターネット事業大手のGMO社が運営する仮想通貨取引所。日本円とペッグした通貨であるGMO Japanese yen(GJY)を発行する構想がある。詳細:GMOコイン

Zcash(ジーキャッシュ)

匿名性暗号資産。ゼロ知識証明(Zk-Snark)と呼ばれる技術を用いて第三者に情報を提供せずとも内容を証明できる。長く仮想通貨取引所コインチェックで取り扱いがあったが2018年に停止された。

CME Group(シーエムイーグループ)

米国シカゴの大手デリバティブ(金融派生商品)取引所を運営する企業

Cboe(シービーオーイー)

シカゴ・オプション取引所のことで頭文字を取って表現した用語。ビットコインの先物取引を提供していたが2019年に停止することを発表した。

GPU(Graphics Processing Unit)

GPUはPCなどで用いられているアニメーションや動画を処理する事に特化した半導体のチップ。仮想通貨においては高い演算能力を持つことからマイニングを行うため機器を選定する際に重要視される。

地合い(じあい)

相場の雰囲気、頃合い。使用例:地合いが良い(または悪い)

ジェネシスブロック

各ブロックチェーンネットワークにおける最初のブロックのこと。他のブロックと異なりその前がないため、一般的にはハードに紐づけられている。

塩漬け(しおづけ)

高値で買って下落してしまった場合に価格が再度上昇し戻ってくるまで待つ事で仮想通貨に限らず金融商品全般で用いられるスラング。塩漬けは思考放棄と指弾されることもある。

仕込み(しこみ)

安い価格帯と判断し、大量に買い込むこと。仕込み時の取捨選択が投資の分かれ道。

下ヒゲ(したひげ)

ローソク足における該当する期間の最安値から始値(陽線の場合、陰線の場合は終値)までの長さを持つラインのこと。下ヒゲの先端は該当の期間における最安値を示し、実体へ伸びた線はその価格から買い支えられた部分を示している。

実需(じつじゅ)

噂や可能性では無く必ず買われる事象のこと。信用取引と対して現物買いのことを実需と呼ぶこともある。実需を伴う買いは強力な底上げ要素となる。

実体(じったい)

ローソク足における胴の部分のこと。陽線の場合は実体の下が始値で上が終値、陰線の場合は実体の下が終値で上が始値

失望売り(しつぼううり)

期待を煽り買いが集まった結果、発表が期待を満たすもので無い時に起こる急激な価格の下落のこと。ただし、その状況を特定するものはない。

仕手(して)

大量の資金を投じるなどし、人為的に相場を操縦する行為。またはそういう行為を行う組織・個人。仕手筋と呼ぶこともある。仮想通貨に限らず金融商品全般、特に株で言われるケースが目立つ。

シャーディング

ITにおいてはデータベースを分割して保持する手法のことで、一つのディスクにかかる負荷を軽減するために用いられる手法。暗号資産においてはイーサリアムのプロジェクトが開発・研究しているトランザクション高速化技術の一つ。

ジャオ・チャンポン(趙長鵬)

バイナンスの創業者で元OKCoinのCTO。本名であるChangpeng Zhaoを略したCZという呼称で活動をしている。過去には東京証券取引所で働いていたことがあった。

ジャンピングキャッチ

勢いあまって高値で購入してしまうことを指す。高値掴みのことで、仮想通貨に限らず金融商品全般で使われるスラング。

自由送り人(じゆうおくりびと)

十(じゅう)億り人のこと。

順張り(じゅんばり)

価格が上昇している時に買いを入れ、価格が下落している時に売りを入れること。相場の流れに向けた素直な取引姿勢。

証拠金取引(しょうこきんとりひき)

いわゆるFXのこと。証拠金を預け入れ、それを元に通貨の借り入れし取引を行い、差金決済分を利益とする取引方法。現物を受け渡さない形になる。

上昇トレンド(じょうしょうとれんど)

チャート分析における流行の考え。相場の値動きが上げ下げを繰り返しながら上がる方向に向かうこと。

上昇相場(じょうしょうそうば)

全体的に上がる傾向にある相場のこと。この相場状況にある場合に限り押し目が多く見られる。2017年は仮想通貨にとってまさに上昇相場であったと言える。

ショーター

信用取引において主にショート(空売り)を好み仕掛ける人々のことを指す言葉。

ショートカバー

ショートカバーとは空売りを決済することを指す。その時点での買い戻しによる決済のため買い圧力が生まれる。

ショートスクイズ

ショートスクイズとは相場に売りポジションが多い際に、一気に(あるいは段階的に)大きな買いを入れて、耐えきれなくなった多くのショートポジションを強制的に決済させて相場を押し上げる手法。

ショートポジション

ショートポジションとは高い価格で売り、安くなった時点で売ったものを買い直し返済する手法。空売りとも言う。この取引手法があるため、信用取引においては下落相場時にも収益を上げる事が可能となっている。

シングルシグ

公開鍵と秘密鍵を一つづつ用意し管理する仕組みのこと。仮想通貨の送付に際しては公開鍵と秘密鍵が必要になるが、シングルシグの場合は1つのためセキュリティ的には弱い。

スイングトレード

数日~数週間、数ヶ月の期間保有し銘柄を取引すること。良い点としては、株価を頻繁に確認する必要が無く、狙った方向にトレンドが向けば差分を大きく取れる点が挙げられる。悪い点としては、損切、利食いをするタイミングを見逃す事が挙げられる。

スキャル

スキャルピングのこと。超短期トレードで細かく利確を繰り返すトレード手法。短い場合はエントリーからエグジットまで1分以内で取引を終わらす事も。

スキャマー

詐欺師のこと。世の中に沢山存在し仮想通貨界隈にも大勢存在している。要注意。

スキャム

スキャム(scam)は英語で詐欺のことを意味する言葉。仮想通貨においては規制が定まっていないことから詐欺が横行しているため、投資には最新の注意が必要。特にICOにおいては実際にプロジェクトがあるかどうかも不明瞭なため注意する必要がある。手口・手段としてはセミナーなどでの勧誘に加えて、TwitterSNSを使った誘導やGoogle検索連動型広告など、ぱっと見信じてしまうような物まである。

スケーラビリティ

取引記録などを記した一つ一つのブロックのサイズ(大きさ)の拡張性の度合いを指す言葉。

スケーラビリティ問題(スケーラビリティーもんだい)

取引記録の量が多くなりすぎた事より、現状のブロックサイズでは小さすぎて拡大する取引記録の量に追いつかなくなってしまい、送金遅延などが起こっている問題。解決策としてブロック自体のサイズを大きくするか、取引記録そのもののサイズを小さくするかで意見が分かれる。

STEEM

SteemはブログなどSNSを中心としたプラットフォームであり仮想通貨のこと。詳細:Steem

ステーキング

ステーキング(staking)とは特定の金融資産を保持すること。その方法のこと。暗号資産においてはステーキングすることで報酬が得られる仕組みを持つ資産があり、その報酬のことをステーキング報酬と呼んだりする。

ステラ・ルーメン

ステーブルコイン

法定通貨に連動した価格変動が無いコインのこと。代表的なステーブルコインにはテザー(USDT)、ジェミニダラー(GUSD)、トゥルーUSD(TUSD)、パクソススタンダード(PAX)がある。日本国内では取り扱いが無く、購入するためには海外の取引所、またはDEX(分散型取引所)を使わなければならない。

ステラ・ルーメン

ステラ・ルーメンは元リップルの開発者らが開発した仮想通貨で2014年より公開されている仮想通貨。2019年にコインチェックに上場され、注目が集まっている。詳細:ステラ・ルーメン

スプレッド

通貨を売る時と買う時の価格差のこと。日本の取引所はこのスプレッドが高くしばしば批判にさらされる。また仮想通貨においては国内取引所は販売所としているセクターもあり、その場合は大きなスプレッドが通貨に付帯されている事が多いため販売所で買う場合は注意が必要。

STO(セキュリティ・トークン・オファリング)

証券(株券)などをブロックチェーン上で発行し資金調達をすること。またはそうした対象物を指す。詳細:Security token offering

セグイット(Segit)

セグイットは取引履歴のデータを圧縮しデータを軽くすること。ビットコインの送金に関して承認作業以外で多く時間を要する理由の一つにデータの大きさの問題があり、そのデータを圧縮することでより多くのデータを運べるようにする。

せどり

アービトラージ(取引所毎の差分を利用した利益)のこと。一般社会では転売の意味として使われることが多い。

セリング・クライマックス

回復不能なレベルの大暴落のこと。売りが売りを呼び破滅的な価格下落時のことを指す。略してセリクラとも言われる。

セルシウスネットワーク

セルシウスネットワーク(CelsiusNetwork)はアメリカの暗号資産レンディングを手掛ける会社。ビットコイン、イーサリアムなどをセルシウスのウォレットに預け入れることで一定の利回りが得られるサービスを展開していたが、2022年6月になり引き出しを停止し、その後破産申請手続きに着手している。

セルフゴックス

暗号資産をウォレットなど自身で管理している人が、秘密鍵の情報やパスワード等、通貨にアクセスする情報を無くしてしまい通貨が取り出せなくなってしまうこと。自分自身で資産を消失してしまう事を指す。一説にはセルフゴックスによって多くのビットコインが消失しているとも言われている。

ゼロカット

取引額が預け入れた証拠金以下になると自動的に取引が終了するシステムのこと。海外の取引所ではBITMEXが有名。預け入れる証拠金以上の損失は絶対に発生しないため安全性が高いが、一方でどのように実現しているか謎も多い。

ゼロサム

一方が儲かり、一方が損をし、トータルで見るとゼロになること。FXなどはゼロサムゲームとよく言われている。

全ツッパ(ぜんつっぱ)

一つの銘柄や投資商品に資産を集中する事を指すスラング。場合により危険。

仙人(せんにん)

1000万プレイヤーのことを指すスラング用語。

全モ(ぜんも)

上がった分(または下がった分)だけ同じ価格(帯)に戻って来てしまうこと。全部戻しの略。短期においても長期においても使われるスラング。金融取引全般に用いられる汎用的な言葉。

送金(そうきん)

他の取引所やウォレットに通貨を送ること。仮想通貨においては送金は自身で行う必要があり、送金先のアドレスを間違えると多くの場合戻って来ないため慎重に行う必要がある。

底(そこ)

その時点における価格最安値(とみられる)のこと。ただしどこ?

ソフトフォーク

古いブロックとも有効性がある形で行われる変更のこと。イメージとしてはいわゆるアップデート。

損切り(そんぎり)

購入時より価格が下落した状態で売る事。主にレバレッジをかけた取引で用いられる事が多い用語であるが、ボラティリティが大きい仮想通貨では現物取引においても損切の重要性は高い。

た行

ダークウェブ

ダークウェブとはインターネット上に存在する一方でアクセスするには認証が必要な特殊なページコンテンツのこと。犯罪や闇取引の温床となっており、仮想通貨だけではなく、人身売買や薬物の取引などが行われているという話がある。

DAI

コインベースにUSDCの次に上場するステーブルコイン。イーサリアムブロックチェーンを用いたステーブルコインで、1USDと同等の価値を担保する。

ダウンタイム

主に取引所のシステムがメンテナンスやエラー対応のために停止している時間の事を指す。この時間を狙って機関投資家が一斉に仕掛けて来る事がある。

The DAO(ダオ)

The DAOは過去に存在したイーサリアムプラットフォームで作成されたDAOトークンを用いたプロジェクトのこと。内容はDAOトークンを購入した人でファンドを結成し別のプロジェクトに投資をするというもの。DAOトークンはその議決権として用いられるとしていた。

The DAO事件(ダオじけん)

The DAOのプログラムの脆弱性を、ハッカーに攻撃されファンドで集まった資金の多くを盗まれた事件のこと。この事件の対処に論争が巻き起こり、最終的に無かった事にするためイーサリアムはハードフォークを行った。この対処方法に反対していた団体がハードフォーク前のオリジナルチェーンをそのまま使う事になり、それが現在のイーサリアムクラシックとなっている。

TAOTAO(タオタオ)

Yahooグループの関連会社であるTaoTao株式会社が運営している日本の仮想通貨取引所。Yahooグループが旧ビットアルゴ取引所東京を事実上買収した形でライセンスを手に入れ、TaoTao自体は2019年5月30日より仮想通貨取引を開始し、その後2021年12月にSBI VCトレードとの合併が発表された。なお、名称はSBI VCトレードで継続することになった。

高値掴み(たかねづかみ)

価格が高騰した時点で購入し、その後売り時を逃してしまうなどで、価格が大幅に下落してしまい売るに売れ無い状態のこと。ジャンピングキャッチと呼ばれたりもする。

DASH(ダッシュ)

当初はDARKCOIN(ダークコイン)という名前だったが、2015年に名称を変更した。匿名性暗号通貨のひとつ。ダークセンドと呼ばれる受け取ったコインをシャッフルして送信する仕組みを持つため匿名性の技術が非常に高い。 日本では長らくコインチェックが取り扱っていたが、2018年に取り扱いを中止している。

タックスヘイブン

租税回避地のこと。仮想通貨を用いた租税回避を警戒してか、日本を始め世界各国では匿名性の高い通貨の取り扱いを禁止する所が増えている。

DApps(ダップス)

中央に管理者(組織)を持たない分散型のアプリケーション群のこと。プロジェクトにおいては通貨・トークンもDAppsの一種になり、現在では取引所からゲーム開発まで様々なアプリがローンチされている。代表的なDapps系のプロジェクトにイーサリアムやEOS、ネオ、NEM、リスクなど。

騙し上げ(だましあげ)

価格を操作出来る者・組織が価格を釣り上げ投資家を食いつかせること。よほど市場規模が小さくなければ実行することは難しく都市伝説にも近い概念。

騙し下げ(だましさげ)

価格を操作出来る者・組織が価格を釣り下げ投資家を食いつかせること。よほど市場規模が小さくなければ実行することは難しく都市伝説にも近い概念。

チャイナショック

2017年9月に発生した中国における仮想通貨取引禁止の発表時の相場の大きな変動のことを指す。暗号資産全体の価格が大暴落した。

チャート

過去の値動きを価格と時間を表示して表した表。上昇・下落傾向の判定のために利用する。

チャーリー・リー

ライトコインの創始者。Googleでエンジニアとして働いた経験があり、またアメリカの大手仮想通貨取引所であるコインベースでも就業していた。自身が大量のライトコインを持つことの影響を考慮し保有していたライトコインを売却した。

調整(ちょうせい)

相場が上がり続けた際などに一定の売りが行われるため、一旦上げ止まりレンジ幅で上げ下げを繰り返すこと。仮想通貨においては他の金融商品に比べ過熱し易い傾向があるため、目立った調整局面は余り見られない。

ちょうちん

取引において有力投資家の手法を真似ること。投資全般に用いられる言葉。

2FA

2段階認証(Two Factor Authentication)のこと。SMSで送る、Mailで送る、Google認証アプリに通知する、等様々な形式が存在する。仮想通貨取引所はWEBベースで資産を管理するためセキュリティ面を考慮すると二段階認証は必須と言える。

DMM Bitcoin(でぃーえむえむびっとこいん)

DMMグループであるDMM Bitcoin社が運営する2018年1月に開設した仮想通貨取引所。ビットコインだけではなくアルトコインのFX取引が行える事が特徴。詳細:DMM Bitcoin

ディーカレット(DeCurret)

株式会社IIJ(Internet Initiative Japan)が主な運営会社となり、その他伊藤忠、JR東日本、電通など多くの大企業が出資する仮想通貨取引所。2019年8月に仮想通貨を用いて電子マネーにチャージ出来るサービス(対象はビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン)が開始された。

デイトレード

1日中チャートに張り付き取引を繰り返すこと、またはそうした投資家のスタイルを指す言葉で、体力・精神力・忍耐力・分析力が必要。良い点は利食い、損切ともにすぐに行えるためタイミングを逃す事が少なく出来る点がある。悪い点としては、直ぐに決済を行うため、利幅が少なくなってしまう事が挙げられる。

ティック

金融商品での最小の価格単位のことを指す。ビットコインで言えば1 satoshiのこと

Defi(ディファイ)

Defi(Decentralized finance)とは中央管理者を介在せずに成り立たせる金融システムおよびそれらを包括した概念あるいはそれを実装したシステムのことを指す。イメージとしてはDappsの金融版で不動産取引から果ては暗号資産取引所なども分散化させて運営している(DEX)アプリケーションがある。他ではレンディングにDefiの概念を取り入れたもの等。

Difficulty(ディフィカリティー)

ビットコインのマイニングを行う際の採掘難易度のこと。ビットコインは約10分で取引が成立するため、その間隔を保つための難易度調整が行われる。

テクニカル分析(てくにかるぶんせき)

チャートの分析手法のこと。株やFXで用いられている手法を仮想通貨にも当て嵌めて考えることが多い。主なテクニカル分析手法としてはチャートをベースとして価格トレンドを判別する手法や割安・割高を判別する手法がある。

デジタルゴールド

ビットコインを指すことが多い。ビットコインは使途としてはトランザクション処理スピード等の課題があり、現時点では実用的では無いが、一方で知名度や普及度などから価値があり、資産保全として金のような金融商品として例えられている。

デジタルマネー

各国の中央銀行が発行する電子通貨を指す。仮想通貨との違いは曖昧だが、おおよそ現時点での違い(とされている)のはデジタルマネーは法定通貨とペッグしている(1:1交換)という点がある。各国にて実現に向けての討議や検証が続けられているとされている。

Testnet(テストネット)

ビットコイン・アルトコインの開発・実装までのためのテスト環境、開発環境のことを指す用語。

Tether(テザー)

アメリカドルと同等の価値が設定されている仮想通貨で通貨名はUSDT。管理するビットフィネックス社が担保となる米ドルを保有していないのではないかという噂が絶えない。詳細:Tether

デックス(DEX)

DEXとはDecentralized EXchangeの略語で中央の管理者(組織)を持たない分散型の仮想通貨取引所のこと。EtherDelta(イーサデルタ)や0xプロジェクト、カイバーネットワーク等が有名なDEXになる。既存の仮想通貨取引所は取引所を運営する団体(あるいは個人)が権力を持つため、それを避ける形式がDEXになる。メリットはハッキングのリスクが低いことや中央権力が無いため何らかの意図が介在しづらい事が挙げられる。デメリットとしては、まだまだ普及しているとは言い難いため板が薄い事や、送金・入金など管理は全て自己責任となる事が挙げられる。仮想通貨取引所大手のバイナンスが運営するBinance DEXやIDEX、Kyber、EtherDeltaが有名なDEXになる。

デューデリジェンス

投資先の企業やプロジェクトの内容など投資対象のリスクなども含めたリサーチを行うこと。暗号資産業界には多くの詐欺プロジェクトが潜んでいるためデューデリは非常に重要だと言える。暗号資産に限らず金融商品や不動産などの業界でもよく使われる用語。

デリバティブ

デリバティブ(derivative)とは金融派生商品のことを指す。仮想通貨も金融デリバティブの一種と捉える人も多い。

テレグラム

テレグラム(Telegram)は2013年に開発されたコミュニケーションを主としたメッセージアプリで、暗号化性能の高さなどが話題となり、(暗号)資産界隈では頻繁に利用されている。ロシアのSNSであるフコンタクテの創設者が立ち上げた。テレグラムは大口顧客向けにプライベートなICOを実施した。

天井(てんじょう)

価格上昇中に跳ね返される最高値付近の価格帯の事を指す用語。スラングにも近い用語。

テンバガー

保有した金融資産・通貨の価格が10倍に上昇することを指す言葉。仮想通貨に限らず金融商品全般に対して用いられる用語。

Dogecoin(ドージコイン)

Dogecoin(ドージコイン)は2013年に冗談でスタートしたとされるアルトコインの一つ。作成者はアメリカのポートランドのプログラマーであるビリーマーカス氏。Dogeの意味としてはdog(犬)を崩した表現で犬種としては柴犬のことを指す。Dogecoinはそのため柴犬が前面に出たイラストがキャラクターとなって全面に押し出されている。なお、テスラCEOのイーロン・マスク氏がDogecoinをクールだと発言するなど、本当かどうか分からないながらも多くの人に注目されるコインのひとつ。日本の暗号資産取引所では長らく扱いが無かったがBTCBOXにて取り扱いが開始された。詳細:Dogecoin

トークン

トークン(token)とは代替する対象物あるいは通貨のこと。参加券・クーポン券のようなイメージ。

投機(とうき)

ギャンブルの意味で使われる場合が多いが、投資との境は曖昧。

投資(とうし)

将来的な価値の上昇を見込んで積みますことを指す場合が多いが、投機との境は曖昧。詳細:投資

ドテン

ポジションを決済し逆のポジションを持つこと。主にFXなど信用取引で用いられる用語。

ドミナンス(支配率)

仮想通貨市場全体における特定の通貨の割合のこと。クリプトカレンシーマーケットキャップで確認できる。

トラストレス(信用不要)

非中央集権のため、特定の誰かに信用を担保して貰う必要は無いという考え。ブロックチェーン技術の思想のひとつ。

トラフィック

データの通信量のこと。仮想通貨においてはトラフィックが増加しネットワークが混雑する事がしばしば問題視される。

トランザクション(TX)

トランザクション(transaction)とは一回一回の取引のことを指す用語。ビットコインにおいては1回のトランザクションの完了まで10分要するとされ膨大な処理は難しいという点が問題視されている。

トランザクションフィー(Transaction fee)

取引にかかる手数料のこと。仮想通貨においてはマイナーに支払われる。

ドルコスト平均法(どるこすとへいきんほう)

毎月同じ金額の買い付けを行い続けることにより平均取得単価を下げること。長期的な視点で見ると有効という説が多い。積み立て投資は基本的にドルコスト平均法的な買い方になる。

トレンドフォロー

相場のトレンドに逆らわずに取引すること。順張りとも言う。

Tron(トロン)

TronはJustin Sun氏が創業者となる中国系の仮想通貨でコンテンツを軸としたプラットフォーム型になっている。トロンは世界最大手にまで成長した暗号資産取引所バイナンスでICOを実施し1分で完売した実績がある。

な行

ナカモトサトシ

2008年にビットコインの論文を世に発信したとされる人物。実在するのか、詳細は一切不明。定期的に私がサトシという人が現れるが本物かどうかは不明。

ナノウォレット

ナノウォレット(Nano Wallet)はNEMなど多くのプロジェクトにて開発されているウォレット名のこと。NEMで言えばこのウォレットに多くの機能が紐づいており、独自トークンの発行なども出来る。

ナンス

Number used onceの略語でブロックチェーン上で新たなブロックを生成する際に発行される32ビットの数値のこと。

難平(ナンピン)

購入した通貨が購入時より価格を下げてしまった場合などに追加して購入すること。ナンピンを行う事により平均取得単価を下げる事が出来るが、一方で価格が戻らない場合は損失を拡大下げる事にも繋がるため、効果の是非に関しては意見が分かれる。

二段階認証(にだんかいにんしょう)

二重にパスワードを設定すること。

日本ブロックチェーン協会(にほんぶろっくちぇーんきょうかい)

ブロックチェーンー・エム、デロイトトーマツなどが会員となっているブロックチェーン部門が存在する。

NEO(ネオ)

中国版イーサリアムと称されるマルチプラットフォーム型のdapps通貨。元々はアントシェアーズという名称だったが、リブランディング後に今の名称であるNEOへ変更した。創業者のダ・ホンファイ氏はオンチェーンの代表を勤めており、オンチェーンはオントロジー(Ontology)という企業向け分散型アプリ(Dapps)の開発も行っている。

NEM(ネム)

NEMは分散型アプリケーション(Dapps)系のプロジェクトの名称で、厳密に言えば通貨名はXEM(ゼム)になる。2015年に公開された仮想通貨でコインチェックやザイフで初期より取り扱っていた事から日本人ホルダーが多い。既にすべての通貨が発行済みとなっており追加発行は無い。2018年1月に仮想通貨取引所コインチェックにて盗難が発生し時価総額580億円分のNEMが盗まれたものの解決には至っていない。盗難された分に関してはコインチェックが負担する事で対応が為された。詳細:ネム

寝ショート(ねしょーと)

ショートポジションを解かずに寝てしまうこと、危険

寝ロング(ねろんぐ)

ロングポジションを解かずに寝てしまうこと、危険

ノード

ビットコインのネットワークに参加しているプログラムのこと。草コインのように小さな規模でもノードになれるものから、ビットコインのように巨大な規模でないとなれないものがある。

は行

バイナンス(Binance)

世界最大級の取引高を誇る仮想通貨取引所。創立した香港だけではなく金融商品の取り扱いに関して規制が比較的緩いとされるマルタやシンガポールにも拠点を構えている。創業者であるChangpeng Zhao (Chinese: 赵长鹏)氏はツイッターでの発言も積極的に行っている。詳細:Binance

バイナンスコイン(通貨名:BNB)

仮想通貨取引所バイナンスの独自トークン。イーサリアム規格で作られたが後にオリジナルのブロックチェーンに移行している。2019年においてATHを記録したアルトコインであり、他の通貨が軒並み価格を落としているのに比べて好調な銘柄だと言える。

HYIP(ハイプ)

(High Yield Investment Program)高収益投資プログラムのこと。基本的に原資が不確かな事が多く、詐欺案件も多い。入る際は入念な下調べ、リスクヘッジ、出口戦略が求められる。

ハードフォーク

古いソフトウェアでは有効でなくなる形のブロックを生成出来るように改良すること。旧通貨の廃止が難しいためハードフォークをすることは実質的に新しい通貨の誕生になる。ただし殆どの場合は新しいブロックをそのまま現行の通貨として利用するため、エアドロップして配布される事は稀

ハードウェアウォレット

暗号資産にアクセスする鍵のような位置付けの外付け端末のこと。ハードウェア自体に通貨が保管される訳ではない。代表的な製品として「LedgerNanoS(レジャーナノS)」や「TREZOR(トレザー)」が挙げられる。

Burn(バーン)

トークン・通貨を燃やすこと。発行枚数を減らす事で価格の大幅な上昇を引き起こすことが狙いとなる。通貨の注目度が下がった場合などに反転を狙って行われることが多い。バイナンスコイン(BNB)のように定期的にバーンが発生する通貨もある。

ハッキング

システムへ不正に侵入すること。単純に遠隔操作で侵入する方法や相手方のPCへ乗っ取るなど手口は様々。コインチェック事件の際はメールなどを介して社内のPCを乗っ取ったとされる。詳細:ハッキング

Bakkt(バックト)

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が運営予定の仮想通貨取引所。ビットコインの現物に裏付けられる先物取引を行う予定で注目が集まっている。

発行量(はっこうりょう)

通貨の現時点における総数のこと。上限を設定している通貨もあれば、総発行量が規定している(しているとされる)通貨もある。価値設定において重要な要素。

ハッシュ

データを変換して得られる数値のこと。復元がほぼ不可能ため暗号通貨で利用されている。

ハッシュレート

暗号資産におけるマイニングをする際にかかる1秒あたりの採掘速度のこと。多くのマイナーがマイニングを行う事でハッシュレートは上昇する。

半減期(はんげんき)

マイニングした際に得られる利益が下がること。主にマイナーからの売り圧力が減るため価格が上昇することが多い。半減期を期待して直前に通貨を購入すると、実は市場はその前に織り込み済みで半減期のタイミング前に売られ損をする可能性もあるので注意が必要。

販売所(はんばいじょ)

通貨を購入する事が出来る所。日本はコインチェックを始め取引所と販売所を兼業しているところが多いが、海外ではほぼ取引所のみ。表示価格には手数料等が増してあるため板取引で購入するよりも高額になる事が多いが直ぐに希望数量を調達できるメリットもある。

PUMP(パンプ)

とある通貨を煽り価格を作為的に上げる行為。仕手行為とも言われる。

P2P(Peer to Peer(ピアトゥーピア))

特定の仲介者を介さず、ユーザー同士が1対1で通信すること。ブロックチェーンの基盤となる技術で、これにより中央を介さずにデータの送付などが行えるようになる。

ビットコイン(BTC)

暗号資産の代名詞と言っても良い大御所コイン。サトシ・ナカモトを名乗る者からの論文により、2009年から開発・運用がスタートした、P2P型の非中央集権暗号通貨。特定の管理者を持たず、マイナーと呼ばれる取引内容を承認する作業者に報酬が与えられ、システムの整合性が保たれている。ビットやビットコと呼ばれることがある。ビットコインはブロックチェーンの技術を世に知らしめた存在でもあり、目的としてはデジタル通貨としての決済手段になるが、現実は投機目的の取引が大勢を占めている。詳細:ビットコイン

ビットコインETF

ビットコインを組み込んだ形の上場投資信託のこと。既存の金融商品に組み込まれる事で大きな資金の流入が期待出来る反面。為替操作を始めとするビットコインの不透明な箇所をSECが問題視しており認可されるまでのハードルは非常に高い。

ビットコインATM

ビットコインを取り扱うATMのこと。2019年には全世界で5000台を超えるとされている。

ビットコインABC

ビットコインキャッシュからハードフォーク(分岐)して誕生した通貨で、スマートコントラクトなどの機能が使えるように拡張性を持たせているのが特徴。

ビットコインSV

ビットコインキャッシュからハードフォークして誕生した仮想通貨で、安全かつシンプルに使えるようにとクレイグ・ライト氏を中心となってハードフォークが行われた。SVはサトシヴィジョンの略語でティッカーはBSVとなっている。

ビットコインキャッシュ(BCH)

2017年8月1日にビットコインから分岐(ハードフォーク)して誕生したアルトコインでビットコインと比較した場合、ブロックサイズが8メガと大容量な点が特徴。大手マイナーの代表であるジハンウー氏やビットコインジーザスのロジャーバー氏が推しているコイン。詳細:ビットコインキャッシュ

ビットコインゴールド

2017年10月にビットコインから分岐(ハードフォーク)して誕生したアルトコインでASICに対する耐性を持つ。プレマイン疑惑や用途が不透明な点が囁かれているが詳細は不明。ティッカーはBTG。

BTC建て(びーてぃーしーだて)

特定の通貨をビットコイン価格で見た値のこと

ビットトレックス(BITTREX)

海外の暗号通貨取引所のひとつ。豊富なアルトコイン銘柄を取引する事が出来る。長く新規登録を停止していたが2018年4月に再開された。

ビットトレード(Bit trade)

日本の仮想通取引所。ビットコインやイーサリアムといった基軸通貨からモナコインのような特徴的なコインまで幅広い銘柄の取り扱いがある。2018年に世界的な仮想通貨グループであるHuobiグループのHuobi Japanに買収された。

ビットバンク(bitbank)

ビットバンクは日本の仮想通貨取引所で2018年12月にはリップル(XRP)の現物の取引が日本でトップとなるなど、日本においても利用者の多い取引所の一つ。ビットコインなどをリース出来る、貸し仮想通貨サービスがある。ビットバンクではビットコインFXの取引所であるbitbank Tradeも運営していたが2019年4月に提供を終了した。オウンドメディアとしてBTCNという媒体も運営している。詳細:bitbank

ビットフライヤー(bitFlyer)

ビットフライヤーは2014年に開始した日本の主要仮想通貨取引所のひとつ。リクルートやGMOなど大企業から資金調達を図っており強固な基盤を築いている。現物取引だけではなく、ビットコインFXが行えるライトニングFXが有名でユーザーも多い。2018年にホールディングス化を行い、ビットフライヤーホールディングスのうち仮想通貨取引所をメインに行う会社が子会社になった。2019年5月にレバレッジ取引の倍率を4倍に引き下げた。長らく新規口座開設の受付を停止していたが、2019年7月より受付を再開させている。詳細:bitFlyer

ビットポイント(Bitpoint)

株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所。親会社はリミックスポイント。2019年7月12日にハッキングを受け、仮想通貨の不正流出事件が起きサービスを停止している。その後2019年8月13日に一部の現物取引に関して再開した。

ビットメイン(BitMain)

北京のマイニングハードウェアの開発、販売、また自身もマイニングを実施する会社。共同創始者にジハン・ウー氏がいる。

ビットメックス(Bitmex)

最大レバレッジ100倍まで設定できる香港を拠点とした仮想通貨取引所。なお正式名称はBitcoin Mercantile Exchange。ゼロカットと呼ばれる追証が必要の無い、いわゆるプットオプション取引が可能。ビットコインだけでは無く、アルトコインFXも行う事が可能で、イーサリアムやリップルのような主要アルトコインからEOSなどのコアな通貨まで取り揃えている。ただし、CEOのアーサー・ヘイズ氏によると100倍のレバレッジの利用者は多くないとのこと。※2020年5月1日より金融商品取引法及び資金決済に関する法律の改正の影響で日本居住者のアクセスが制限され、bitmexの利用は出来なくなった。

Bid(ビッド)

仮想通貨を売る値段のこと。⇔通貨を買う値段(Ask

ファクトム(Factom)

ファクトム(FCT)は書類・記録を分散的に管理することが出来るプロトコル。コインチェック名柄である事から他のアルトコインに比べても日本での知名度は高い。

ファンダメンタルズ

通貨、あるいは株などに影響を及ぼす外的要因のこと。相場の分析手法はファンダメンタルズ分析か、チャートを分析するテクニカル分析に大きく二分されている。

Fiat(フィアット)

法定通貨のこと。円やドルやユーロなどの事で、仮想通貨との対比として語られる事が多い用語。

VC TRADE(ブイシートレード)

SBIバーチャルカレンシーズが運営する暗号資産の取引サービス。

フィッシング

本物に酷似したサイトやアカウントに誘導しユーザーにアカウント情報を入力させ、そのデータを盗み取る詐欺行為のこと。仮想通貨の世界でも頻繁に起こっており、資産へは二段階認証・SMS設定などは必須。詳細:フィッシング詐欺

フィンテック

Finance(金融)とTechnology(テクノロジー)を融合させた造語で、ITを活用した金融サービスのことを指す。仮想通貨に関して言えばフィンテックかそうでないかは議論の対象となっている。

Facebook(フェイスブック)

Facebookは全世界で何十億人ものユーザーを抱える世界最大のSNS。仮想通貨に関してはLibraという独自トークンの開発および提供を目指していることを発表したが、世界各国の首脳をはじめ問題提起が続出しており、リリースまでは厳しい情勢になっている。その後Diemという名称に変更しプロジェクトが続けられていたが、2021年にプロジェクトの終了が発表された。

Fork(フォーク)

フォークとは暗号資産においては分岐の意味で使われハードフォークやソフトフォークという呼び名で用いられる事が多い。ソフトとハードの違いはメインとなる対象に対しその名の通りソフト(現行の構成を活かし関係性を保ちながら改善する等)に分岐するか、ハード(新しくコインを作り今までの関係性を途絶する等)に分岐するかの違いと言える。

含み益(ふくみえき)

現物取引の場合は購入時よりも、信用取引の場合は取ったポジション上で利益が発生している状態(確定はしていない)のこと。嬉しい。

含み損(ふくみぞん)

現物取引の場合は購入時よりも、信用取引の場合は取ったポジション上で損益が発生している状態(確定はしていない)のこと。悲しい。

蓋(ふた)

指値で入れてある大口の売り注文のこと。大きな売り注文を上回る買い注文が無ければ価格は上がれないため蓋をされていると言われたりする。

踏み上げ(ふみあげ)

空売りをしている大口の投資家・機関が一気に買い戻し逆のポジションに転じること。損失に耐えていた人なども巻き込んで相場が逆に大きく動くことがある。

プラズマ(Plasma)

超高速決済技術。イーサリアムの創始者ヴィタリックとビットコインのスケラビリティ問題を解決するライトニングネットワークを開発しているジョセフプーン氏によるプロジェクト。

フラッシュクラッシュ

相場が瞬間的に大きく下落すること。多くの場合すぐに相場は回復するが、レバレッジ取引などを行いポジションを持っていた場合は巻き込まれてロスカットを食らう危険性がある。薄商いを狙って仕掛けてくる事が多い。

プラテン

保有資産などがマイナス益からプラスに転じること。単純に指数や銘柄などが前日比等マイナスからプラスに転じる事を指す事も。

プルーフオブインポータンス(Proof of Importans:PoI)

ある通貨をたくさん取引した者が多く報酬を得ることが出来る仕組み。

プルーフオブステーク(Proof of Stake:PoS)

ある通貨をたくさん保有した者が多く報酬を得ることが出来る仕組み。アルトコインに多い仕組み。

プルーフオブワーク(Proof of Work:PoW)

ワークをした者が多く報酬を得る(採掘(マイニング)量が増える)ことが出来る仕組み。ビットコインなどがこれに当てはまる。

フルレバ

フルレバレッジの略語で、レバレッジを最大に設定した(倍率は取引所により差はある)ポジションのこと。極めて投機的なスタイル。

プレマイン

開発者たちが自身の利益ために先行して通貨を受け取ること。ハードフォークはこれ目当てでは無いかという批判も多い。

フラッシュ・クラッシュ

瞬間的な大きな価格下落。年末年始や深夜帯、仮想通貨においては大手取引所がメンテナンスに入るタイミングなど取引高が薄くなった所が狙われやすい。仮想通貨に限らず金融商品全般で用いられる言葉。

ブレイク

価格がレンジなど一定の価格帯を形成した際に三角持ち合いのようになり、その価格差が収束した際に上抜ける又は下抜けること。

ブロック

ビットコインの取引記録の単位(大きさ)のこと。このブロックを連結させてデータを保持していくためそれがまるでチェーンのように見える事からブロックチェーンと呼ばれる。

ブロックストリーム

カナダにある、ビットコインコアグループの主要技術者が在籍する企業

ブロック高(さ)

最初のブロックから数えた場合の現時点の数。ハードフォーク時などは高さがどの時点で行われるなどの指定が多い。

ブロックチェーン

ビットコインを実現するために用いられている根幹の技術。P2P技術をベースに改良が加えられている。ビットコインにおいては取引記録(ブロック)を数珠のように連結させ、参加者全員で共有し監視する仕組み。仮想通貨に限らずビジネスシーンなどでの活用にも期待されている。詳細:ブロックチェーン

雰囲気買い(ふんいきがい)

雰囲気でコインを買う事できわめて危険な投機的手法。バブルは巨大な雰囲気買いの連鎖。

ベーシック・アテンション・トークン(BAT)

イーサリアムプラットフォームをベースとして作られたアルトコイン。ブレイブという専用のブラウザ上にてユーザー、広告主、パブリッシャーが活用することができる。ユーザーは広告を閲覧することで報酬を得ることができ(日本では2020年3月時点で非対応)、広告主は広告が適切な形で配信されることでより費用対効果の高い広告を配信することが可能となる。またそれを配信するパブリッシャーはリワードなどを通じて収益を上げることができる。日本では2020年3月よりGMOコイン、ビットフライヤーで取り扱いが開始されている。詳細:ベーシックアテンショントークン

米国商品先物取引委員会(CFTC)

1974年に誕生したアメリカの先物取引を管轄する政府機関。

ベアトラップ

だまし下げに食いついてしまったショートが一気に踏み上げられること。ベア(Bear)は名の通り熊を意味し拳を振り下ろして来る事から強い下落を意味する言葉。仮想通貨に限らず金融商品で用いられる言葉。

ペトロ

ペトロ(petro)はスペイン語で石油の意味を持つ言葉で、南米のベネズエラ(スペイン語圏)の国家が主体となった原油を原資とした国家版仮想通貨。

ヘッジファンド

莫大な金額を動かし金融商品を売買して収益を上げる組織。一般的な投資信託は相場を一定方向のみに限定した形の運用が多いが、ヘッジファンドは比較的自由に運用を行い信用取引を行い相場の上げ下げを利用して利益を上げる。

法定通貨(ほうていつうか)

円やドルなど現実世界で流通し使用されている通貨のこと。仮想通貨がクリプトカレンシーと呼ばれるのに対して法定通貨をフィアット通貨と呼ぶこともある。

ホールド

資産を売却せずに保有し続けることを指す言葉。英語でHOLDの意味だが、過去打ち間違えた言葉がそのまま使われ続けており、HODL(ほどる)と呼ばれていたりする。日本では2017年の仮想通貨ブームの際にガチホと呼ばれていた。

ポートフォリオ

自身が保有する通貨のバリエーションのこと。または金融商品全般の中でどういった商品を保有しているかの一覧のこと。

ボーナス砲(ぼーなすほう)

ボーナスが支給された人たちによる、通貨の大量購入のこと。都市伝説。

ポジション

ある通貨を保有すること、またはロング(買い)やショート(売り)などを表す言葉。

ポジショントーク

自身が保有する通貨や仕込み(売り)たい通貨がある場合、それが実現出来るように話を持っていくこと。詳細:ポジショントーク

ホットウォレット

オンラインに接続されている状態のウォレットのこと。乗っ取られてしまえば、不正操作が起こされやすくなるためセキュリティ的に弱い状態。⇔コールドウォレット

HODL(ホドル)

資産を保有し続けること。英語でホールド(HOLD)のことだがアメリカで昔、誰かがHODLと間違えて投稿された事が話題となり、そのまま使われるようになった。仮想通貨界スラング。

ボラティリティ

価格の変動性、価格変動幅のことを指す用語。仮想通貨は他の金融商品等に比べ価格のボラティリティが高くリスクの大きい商品と言える。

ポロニエックス(POLONIEX)

海外の暗号通貨取引所。使いやすいUIはユーザーの評価が高い。ポロと略されることが多い。ゴールドマンサックス(GS)がサポートしているCircle社に買収された。以前は多くの仮想通貨を扱っていたが、規制が強まるにつれマイナーなアルトコインの上場廃止が続いている。

ホワイトペーパー

仮想通貨が何かを説明する資料を指す。特にICOを実施する際にはそのトークンの内容を知ってもらう為の説明書のような役割を果たす。

ホワイトリスト

安全なリストを意味し、日本では主に金融庁に認められた通貨のことを指すことが多い。海外のICO案件では主にICO参加者(参加リスト入りした方)のことを言うこともある。

ポンジスキーム

得た出資金を元手に新たな出資金を集め、その資金で次の出資金を集めるという錬金術スキーム。詐欺行為の一種。

ま行

マイクロストラテジー

アメリカのビジネスインテリジェンスアプリケーションを中核としたソフトウェア会社。ナスダックにも上場している規模の企業であるが、ビットコインへ積極的な投資を行っており保有資産の多くをビットコインが占めている。

マイクロペイメント

少額支払い(数円〜10円台から場合により1円以下)のこと。通常の送金では支払額より送金手数料が高くついてしまい、こうした決済は普及しなかったが仮想通貨の中には手数料を安くできる通貨もあり、開発が期待されている。

マイナー

仮想通貨のマイニング(採掘)をする人たちまたは組織のこと。ビットコインに関して言えば以前は家庭用のPCなどでもマイニングが可能であったが、現在では大手のマイナーがビットコインマイニング専用の機器を開発し大量に投入して運用しているため、一般の人が行い収益を上げる事は難しくなっている。

マイニング

発掘の意。ビットコインなど非中央集権のコインは取引内容を記録する必要があり、それを記録を行うことをマイニングと言う。記録者(あるいは団体)はマイナーと呼ばれる。主にマイニング専用のマシン(ハードウェア)を用意し膨大な電気代と引き換えに報酬を得る。

マイニングプール

マイナー同士が集まりグループになった団体。中国でマイニング機材を開発し、かつマイニングも行っているAntpool(アントプール)が有名。

マイニングリグ

マイニングを行うために組まれた(主にカスタマイズされた)機器一式のことを指す。

マウントゴックス(Mt Gox)

過去、存在したビットコインの取引所の一つ、ビットコインの大量流出により営業が停止、その後破産した。2017年にビットコインが高騰したため、民事再生手続きが行われ、翌2018年にそれが認められている。

マネーロンダリング

主に犯罪行為によって得た資金を、出所を有耶無耶にするために行われる行為のこと。資金洗浄とも言われる。

マネックスグループ

マネックス証券を筆頭に幅広く金融商品を取り扱う大手の金融会社。2018年4月にコインチェック社の買収を発表、これによりコインチェックはマネックスグループの傘下になる事が決定した。

マルタ

南ヨーロッパにある共和国。マルタ共和国では法制度が寛容であるため暗号資産だけではなく、スポーツベッティングなどの会社も存在している事が多い。

マルチシグ

公開鍵方式における複数の承認(認証)が必要な仕組みのこと。これにより鍵情報が複雑化するためセキュリティが高まる。コインチェックのGOX事件にて有名になった。

マルチレベルマーケティング(MLM)

いわゆるマルチ商法のこと。人脈を活用して行なう販売商法で様々なトラブルの要因となっており、暗号資産の世界においても似た手法でマーケティングを行う組織・人が後を絶たないので注意が必要。

ミートアップ(Meet Up)

会合・説明会のこと。暗号資産においては重要な発表が行われることも多く、内容によっては上げ下げの材料になることも。

見送り人(みおくりびと)

他が華麗に登って行くのを見送る人。または億り人を見送る人。

ミキシング

多数の送金データを混在させることで元々の保有者を判別させなくする技術、あるいはそうしたサービスのこと。匿名性を高めるために有効な記述だが、犯罪やマネーロンダリングを助長する行為にも繋がっており、多くの規制が行われサービスの多くが閉鎖に追い込まれている。

みなし仮想通貨交換業者(みなしかそうつうかこうかんぎょうしゃ)

金融庁に認可・登録されていない仮想通貨取引業社・団体。審査が通り次第正式に運営できるため準登録状態と言える。

Moon(ムーン)

そのまま英語で月の意味。仮想通貨界においてはto the moonという表現が使われる事が多く、月(に行くくらい高く)まで価格が上昇してくれという意味で使われるスラング。

モナコイン(MONA)

某有名掲示板発の国産仮想通貨。2017年にビットフライヤー上場がきっかけとなり目覚しい価格上昇を遂げ多数のモナ長者を生み出した。2018年に攻撃に遭い取引所が金銭的なダメージを受け、自体も巻き戻しされた。2019年に日本の大手仮想通貨取引所コインチェックに上場し価格が急騰した。

モネロ(XMR)

モネロ(Monero)はバイトコインをベースに作られた匿名性が高い暗号通貨の一つ。エスペラント語で通貨の意味を持ち、ステルスアドレスと呼ばれるワンタイムのアドレスを使って送金・取引を行う技術やリング署名という複数の公開鍵で署名する技術が取り入れられている。仮想通貨取引所コインチェックで長らく取り扱いがあったが2018年に停止された。詳細:Monero

や行

焼かれる(やかれる)

損失を膨らませること。多くの場合レバレッジをかけた取引において相場が大きく動いた際に保有していたポジションが強制ロスカットに遭った際に焼かれたという表現を使う人が多い。

約定(やくじょう)

出した注文が成立すること。金融商品全般で用いられる一般的な用語。

有価証券(ゆうかしょうけん)

商品券から株券まで、財産的価値があると見なされる証書のこと。仮想通貨においては各通貨・トークンは有価証券かという議論が世界中を賑わしている。

陽線(ようせん)

特定の期間において始値に比べ終値が高くなった場合に表示されるローソク足のこと。白など明るい色でローソクが表現されることが多い。

ヨコヨコ

価格がほとんど動かない状態のことを指す用語。

余剰資金(よじょうしきん)

収入に対する遊び金のこと。一般的に投資行為は余り金でやるべきという風潮がある。

ら行

ライトコイン(LTC)

ビットコインの次に開発された仮想通貨業界においては比較的長い歴史を持つ通貨。ビットコインよりもマイニングの感覚が短い点が特徴で、ブロックの平均生成時間は2.5分とビットコインが10分かかるのに比べ4倍の速さになるように設計されている。創設者はチャーリー・リー氏だが自身の保有している通貨の収益がプロジェクトの邪魔になるとして、すべてのライトコインを売却している。詳細:ライトコイン

ライトニングネットワーク

ビットコインの低いスケーラビリティに起因する遅延などの問題や価格の上下動によって発生する高い手数料などの問題を解決するために開発されている技術。セカンドレイヤーと呼ばれるビットコイン本流のではなく他の層のプロトコルを利用する。

ライン・ビットマックス(LINE BITMAX)

LINE株式会社の関連会社であるLVC株式会社が運営する暗号資産取引所。LVC株式会社は2019年9月に暗号資産交換業者に登録され、ビットマックスのサービスも同月開始された。詳細:LINE BITMAX

楽天ウォレット(らくてんうぉれっと)

楽天グループの楽天ペイメント株式会社が運営する仮想通貨取引を始めとしたサービス。2019年に金融庁に登録され、サービスが開始された。

リクイディティ

(主に相場・市場の)流動性を指す言葉で、仮想通貨に限らず金融商品全般で用いられる用語。

リスク(LSK)

ドイツから始まり、現在ではスイスを拠点とし開発を進める分散型のアプリケーションプラットフォーム型通貨。使用言語に汎用的なjavascriptを使用する。

利確(りかく)

利益を確定させること、利益確定の略語。主に資産を購入した銘柄から円やドルに変えて口座へ送金すること。

利食い(りぐい)

購入した時点より価格が上昇した時点で売る事。主に小さく勝った際のことを指す。利益確定と同義。

リップル(XRP)

米リップル社が開発を進める即時グロス決済システム、または外国為替・送金ネットワークのことを指す。厳密にはリップルは社名やリップルネットを指す言葉で通貨名はXRPだが、仮想通貨としてリップルという呼称を使う人が殆ど。国内ではSBIグループが全面的に支援している。詳細:リップル

リバ

リバとはリバウンドの略語で、値を落とした後に反発して戻すこと。仮想通貨以外の金融商品取引でも使われるスラング。

リブラ

リブラ(Libra)はFacebookが進めている仮想通貨プロジェクトの名称であり発行される暗号資産(仮想通貨)の名称。2020年にもLibra(リブラ)を発行しサービスを開始する予定となっていたが、規制などもあり開始時期が遅れている。なお、その後Libraは名称がDiemに変更されプロジェクトが進められていたが2022年1月31日にプロジェクトの終了が発表された。詳細:リブラ

リブランディング

ブランドの再構築のこと。仮想通貨においてはネオ(NEO)やダッシュ(DASH)が大成功例として語れることが多い。NANOはリブランディング以降散々な目にあっている。

リプレイアタック

ハードフォークが起こり、オリジナルのコインと分岐した新たなコインで異なる台帳が誕生した際、片方のトランザクションがもう片方の台帳でも有効になってしまうことを悪用した行為のこと。多くの暗号資産取引所においてはこのリプレイアタックを防止するための対策が実装されている。

レジスタンス

チャート分析時に用いられる上昇時に抵抗する値、価格帯のこと。上値抵抗線(レジスタンスライン)とも呼ばれ、現物保有者や買いポジションを持っている方が利益確定などの目安とするため注目されている線。逆に下値の場合は抵抗線とは余り使われず下値支持線と呼ぶことが多い。

レジャーナノエス(Ledger Nano S)

暗号資産を保管出来るハードウェア。PCとレジャーナノエスを利用する事で仮想通貨取引所を介さずに通貨の送金や受取が行えるようになる。

レバレッジ

証拠金(保証金)を元本として証拠金以上の金額を利用して取引すること。例えば1万円の資金があり、10倍のレバレッジをかけると10万の取引ができる。仮想通貨においては投機的な側面を抑えるために最大レバレッジは年々縮小されており、他の金融商品においても規制の動きは度々見られる。詳細:レバレッジ

錬金術(れんきんじゅつ)

何も無い状態から金を生み出すこと。マイニングやトークン発行なども錬金術と言えなくもない。

レンジ相場

レンジ(range)は範囲という意味で、そのままある程度の値の相場の範囲内で価格が上下動し続けること。価格が拮抗しており、投資家が判断を迷っている状態と言える。このレンジ相場の上値と下値の差が少しづつ縮まり三角形のようなチャートパターンを形成することを三角持ち合いと呼ぶ。

レンディング

自身の所有通貨を一定期間貸し利息を得ること。サービスが利用できるかは取引所によりけり。日本では長らくコインチェックが行っていたが2018年1月にコインチェックで発生したネム盗難事件によりサービスは休止中となっている。

ローソク足

該当する期間の始値と終値、高値と安値、陽線と陰線などをローソクで表現した指標のこと。日本のチャートではおなじみ。

ロードマップ

中長期の計画表のような資料。特にプロジェクトがICOを実施資金調達を行う際に投資家に提示するもの。

ロールバック(rollback)

取引所などで障害が起きた際に障害前の状態に戻すこと。または通貨でハッキングなどが起きた際に発生前の状態に戻すこと。イーサリアムはDAO事件の際にロールバックを行っている。

狼狽売り(ろうばいうり)

価格が下落しうろたえて売ってしまうことを指すスラング。

ロジャー・バー

ロジャー・バー(Roger Ver)はビットコイン・ジーザス(神)と呼ばれるビットコインキャッシュ支持者。シリコンバレーで生まれ育ったアメリカ人投資家で、Bitcoin.comを運営しておりCEOを務めている。日本に移住しており、ブラジリアン柔術をこよなく愛している。

ロスカット

含み損を抱えた状態で決済すること。または必要証拠金の上限を超えてしまい取引所などが強制的決済する事(強制ロスカット)を指す言葉。損切とも呼ばれる。詳細:ロスカット

ロックアップ

主に管理・運営側が保有通貨を大量に売りつくしてしまわないように、一定期間保有通貨を取引しない(させない)ようにすること。リップル(XRP)が2017年に大量にロックアップされた事(その後2018年より毎月10億XRPは解除されている)

ロングポジション

安く買い価格が上昇した時点で売り決済する手法。信用取引の一種でレバレッジを利かせる事で少額の資金でも大きな取引を行う事が出来る。略してロングと呼ばれる事が多い。

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